転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
「プラントが滅ぶ?」
「おいおい、どういう事だよ?」
バルトフェルドは、マリューとムウにプラントの未来を説明していた。
「プラント自身が公開している資料で証明されているように、第三世代以降になるとプラントの人口は保てなくなる。独立しても無意味だ」
「そんな!」
「じゃあ連中は無意味な事のために命を懸けてるのかよ! 他人事とはいえやり切れねえな……」
「それだけなら良かったのだがね」
そう言って、バルトフェルドはジェネシスの情報を公開した。
「これは……」
「何だよこいつは!」
「プラントの強硬派はこいつを使用しようとしている。
独立派の連中も“独立のためのブラフだ”と説明されれば納得するだろう。
しかし、ナチュラルもコーディネーターも区別せず、地球上にNJを無差別に散布して一億数千万人の命を奪った連中が、こいつを使用しないとは思えない。
私の目的はこれを防ぐ事だ。無意味な独立派連中をいちいち相手にしている余裕はない」
正論である。
「もしジェネシスが使用されれば地球は滅びる。
地球が滅びれば、数十年後にはプラントも滅びる。
今、独立という熱に浮かされた連中に「ジェネシスは危険だ!」と説明しても、
「独立を認めさせるためのブラフだ!」
と返されて終わりだろう」
あまりにも説得力のある言葉にムウとマリューは黙った。
「相手がこちらの話を聞くつもりがない以上、実力で聞かせるしかない。
失敗すれば地球の未来は閉ざされる」
「やれやれ、聞かなきゃよかったぜ」
「なら、地上が“
ちなみに独立してもいずれ滅ぶがね」
「救われないなあ?」
「救われないのは我々の今の状況だよ。地上の独立派の連中を何とかしなければ宇宙に行けん。
宇宙に行けなければこいつを止める事も出来ん。
タイムオーバーになれば、こいつで地上を焼かれて終わりだ」
「……」
「まあ、こいつを止める方法は我がスポンサー様に考えてもらおう。
ただし、多分その実行は我々に無茶振りされる事になると思うがね?」
「我々ですか?」
「多分、我がスポンサー様は“自由に動ける実戦力”として君たちを必要としているのだろう。
軍ではどうしても即応性に欠けるし、他国との調整も必要だ。
しかし、プラントと連合の脱走兵の集団であればどんな無茶でも可能だ。
それこそ“単艦でプラントを陥としてこい”なんて命令されても驚かんよ」
「それは……」
「いくらなんでもなあ?」
「まあ、それぐらいの覚悟はしておいた方がいいという事だ。無駄とは思うが、後悔する準備だけは万端にな?」
そう言って、バルトフェルドは部屋を出ていった。
「後悔する準備ってどうしろって言うんだ?」
「本当に後悔する事になりそうねえ?」
散々バルトフェルドに脅かされ、地球の危機という余計な情報まで与えられた二人は、
思わず顔を見合わせてため息をつくしかなかった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
次はタイガがアーク・エンジェルを必要とした理由が明かされます。
次回お楽しみください。