転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第111話 後悔する準備

 

 

 

「プラントが滅ぶ?」

 

「おいおい、どういう事だよ?」

 

バルトフェルドは、マリューとムウにプラントの未来を説明していた。

 

「プラント自身が公開している資料で証明されているように、第三世代以降になるとプラントの人口は保てなくなる。独立しても無意味だ」

 

「そんな!」

 

「じゃあ連中は無意味な事のために命を懸けてるのかよ! 他人事とはいえやり切れねえな……」

 

「それだけなら良かったのだがね」

 

そう言って、バルトフェルドはジェネシスの情報を公開した。

 

「これは……」

 

「何だよこいつは!」

 

「プラントの強硬派はこいつを使用しようとしている。

独立派の連中も“独立のためのブラフだ”と説明されれば納得するだろう。

しかし、ナチュラルもコーディネーターも区別せず、地球上にNJを無差別に散布して一億数千万人の命を奪った連中が、こいつを使用しないとは思えない。

私の目的はこれを防ぐ事だ。無意味な独立派連中をいちいち相手にしている余裕はない」

 

正論である。

 

「もしジェネシスが使用されれば地球は滅びる。

地球が滅びれば、数十年後にはプラントも滅びる。

今、独立という熱に浮かされた連中に「ジェネシスは危険だ!」と説明しても、

「独立を認めさせるためのブラフだ!」

と返されて終わりだろう」

 

あまりにも説得力のある言葉にムウとマリューは黙った。

 

「相手がこちらの話を聞くつもりがない以上、実力で聞かせるしかない。

失敗すれば地球の未来は閉ざされる」

 

「やれやれ、聞かなきゃよかったぜ」

 

「なら、地上が“創世の光(ジェネシス)”で焼かれるまで、連中の独立ごっこに付き合うかね? 

ちなみに独立してもいずれ滅ぶがね」

 

「救われないなあ?」

 

「救われないのは我々の今の状況だよ。地上の独立派の連中を何とかしなければ宇宙に行けん。

宇宙に行けなければこいつを止める事も出来ん。

タイムオーバーになれば、こいつで地上を焼かれて終わりだ」

 

「……」

 

「まあ、こいつを止める方法は我がスポンサー様に考えてもらおう。

ただし、多分その実行は我々に無茶振りされる事になると思うがね?」

 

「我々ですか?」

 

「多分、我がスポンサー様は“自由に動ける実戦力”として君たちを必要としているのだろう。

軍ではどうしても即応性に欠けるし、他国との調整も必要だ。

しかし、プラントと連合の脱走兵の集団であればどんな無茶でも可能だ。

それこそ“単艦でプラントを陥としてこい”なんて命令されても驚かんよ」

 

「それは……」

 

「いくらなんでもなあ?」

 

「まあ、それぐらいの覚悟はしておいた方がいいという事だ。無駄とは思うが、後悔する準備だけは万端にな?」

 

そう言って、バルトフェルドは部屋を出ていった。

 

「後悔する準備ってどうしろって言うんだ?」

 

「本当に後悔する事になりそうねえ?」

 

散々バルトフェルドに脅かされ、地球の危機という余計な情報まで与えられた二人は、

思わず顔を見合わせてため息をつくしかなかった。

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次はタイガがアーク・エンジェルを必要とした理由が明かされます。

次回お楽しみください。



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