転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第113話 恋しい退屈

 

 

 

アーク・エンジェルはオーブに入港した。

そしてバルトフェルドの言う“スポンサー”、タイガ・ウラ・アスハに面会することになった。

 

――

 

「よく来てくれた大天使の諸君。俺がタイガ・ウラ・アスハだ。君たちを歓迎する」

 

「ハッ! 自分達を助けていただきありがとうございます。それで自分達に何をお求めでしょうか?」

 

マリューは堂々と質問した。

もはや腹を括っていた。

それは「もはや自分に出来る事はない!もうどうにでもなれ!」という気持ちも大きかったが。

 

「フム? バルトフェルドから聞いていると思うが、俺の目的はジェネシスの破壊だ。

あれさえ破壊すれば地球がプラントに負けることはない。その情報を得た諜報員の回収だ。大天使にはそれを頼みたい」

 

「諜報員の回収……ですか?」

 

「不思議かね?」

 

「いえ、諜報員の回収にしては大げさかと」

 

「それが“ジェネシスの正確な座標と情報”であってもかね?」

 

「!!!」

 

「NJの影響下では通信は使えん。たとえ使えても、こんな重要情報をどこで盗聴されているか分からん通信で送るわけにはいかん。

ならば情報を直接回収するか、情報員自身を回収した方が確実だ。

その点、大天使より自衛できて高速な艦は存在しない。最悪、戦闘になっても逃げ切れるだろう」

 

「確かに……」

 

「ジェネシスの位置さえ掴めれば、こちらはいくらでも手がある。まさに地球の未来がかかっている。

君たちに期待しているぞ」

 

「はっ! お任せください!」

 

――

 

「人の送り迎えかあ~。命からがら逃げ出した先がタクシーの代わりとは、喜んでいいやら悲しんでいいやら?」

 

「少佐!」

 

「おっと失敬!」

 

「まあ、気落ちすることはない。運んでいるのが地球の未来だと思えば、退屈する余裕などないぞ」

 

バルトフェルドの言葉に、ムウはうんざりした顔をした。

 

「俺は今猛烈に退屈が恋しくなったよ」

 

「奇遇だな。私もつくづくそう思っているよ。今のスポンサー様に出会ってから諦めたがね」

 

「なあ、あんた普段どんなことをやらされてるんだ?」

 

「聞きたいかね?」

 

「……いや、やめておく」

 

「賢明だな。しかし無駄だぞ」

 

「え? なんでだよ?」

 

「いずれ私のやっている事を、君たちにやってもらうようになるからさ。

あの人が手の空いた人間を放っておくはずがない。次の無茶振りが来るだけだ」

 

「実際にやる前から後悔してきたんだが?」

 

「精々あの人に出会った運命を呪うんだな。そうでなければ“地球の未来”なんぞ背負わされて平気な奴はいない」

 

「神様に知り合いはいないんだが?」

 

「願いを叶えてもらえるなら悪魔だって構わないだろう?

問題は、こいつは悪魔が好みそうなシロモノという点だが」

 

「やれやれ、ままならないもんだ」

 

「私達はそれを体現しているというわけだ」

 

「休暇申請できるかなあ?」

 

「まだ仕事も始まっていないから無駄だと思うぞ」

 

「やる前から前途多難ね……」

 

軽口を叩きながらも、3人は静かに準備を整えていった。

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。

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