転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
「相当ショックだったみたいだね、アスラン?」
「まあ、な。やっぱり自分が外から見たらどれだけ道化だったか理解させられるのはきついな。
しかしお前はいいのか、キラ?」
「ん? 何が?」
「何がじゃない!お前にプラントの支配者なんて絶対に無理だろう! やめておけ!」
「う〜ん?無理と分かっているからやる、っていうのが正しいかなあ?」
「? どういう事だ?」
「え〜とねえ?」
キラは少し考えるように視線を上げた。
――
「つまりお前は、プラントの思想の矛盾を自覚させるためにプラントへ行くのか?」
「そういう事だね」
「お前! 同じコーディネーターにそんな事をして!」
「それを今実行しているのは彼らだよ?僕が何か新しい事をするわけじゃない。
彼らがやっている事を、そのまま“彼らの理想通り”に実行してあげるだけさ。
それのどこに問題があるんだい?」
「そ、それは……」
「アスラン。君だって理解しているはずだよ?
同じ結果を出しても遺伝子の優劣で評価されるなんて間違っている事が。
評価が全て遺伝子の優劣で決まるなんて、あってはならないって事が」
「……」
「僕は彼らにそれを自覚させに行くだけさ。
自覚して“遺伝子の優劣”にこだわらなくなれば未来は変わる。
でも、それでも変わらないのなら――
それはもう彼ら自身の問題だ。僕がどうこうできる問題じゃない」
「お前はそれでいいのか?彼らもお前と同じコーディネーターなんだぞ!」
「同じコーディネーターだからって、彼らがこっちの言う事を聞いてくれると思う?
いくら内心で「評価が全て遺伝子の優劣で決まるのは間違ってる」と思っていても、現実にはプラントではそれが基準になっているんだよ。
内心隠してある事実を指摘したら、怒り出して殴りかかってくるのが目に見えているじゃないか。
なんでこっちを殴りつけようとする人を助けなきゃならないのさ?
ナチュラルだろうがコーディネーターだろうが、敵は敵、味方は味方だよ。
わざわざ“君のやってる事は間違っている”と親切に教えてあげてるのに、怒って殴りかかってくるような相手を助ける必要がどこにあるんだい?」
「……」
正論だった。
しかしキラは、タイガの政治教育を受けた結果、以前よりずっと“黒く”なっているようである。
言っている事は正しい。
だが内容は真っ黒である。
「だが!」
「う〜ん?そこまでコーディネーターにこだわるなら、やってみる?
“コーディネーターなんか実は大したものじゃない”って、すぐに実感できるようになるよ」
「何だそれは?」
「ナチュラルより多少優れていて“新人類”とか自称していても、所詮そんなものは“本物”には絶対に勝てないって、身体で理解できるからねえ?」
こうして、ザフトのエースの一人であるアスランと、“オーブの白い流星”との模擬戦が開催される事が決定した。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
次回お楽しみください。