転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
デュランダルは、宇宙要塞メサイアにザフト全軍を終結させた。
そこで、驚くべき――しかし当然とも言える報告を受ける。
「オーブが宣戦布告?」
「はっ!議長の“ロゴスを滅ぼす”という宣言には何の根拠もなく、撤回もしていない。
世界に混乱をもたらすだけの存在なら不要だ――と」
デュランダルは眉をひそめた。
「今さら何がやりたいのか……まあいい。
倒すべき敵が一つ明確になっただけだ。
引き続き警戒を頼むぞ」
「はっ!」
デュランダルは席を立ち、メサイアの中枢へ向かう。
この宇宙要塞には、外部には秘匿している兵器があった。
ネオ・ジェネシス。
威力はジェネシスより劣るが、ミラー交換も不要、再発射までのインターバルも短い。
(ネオ・ジェネシスがあれば、どれだけ艦隊が来ても撃滅できる。
前のようにヘリオポリスをぶつけようとしても、こちらはエンジン付きで自由に動ける。
後は――白い悪魔だが、射線上に誘導すれば終わりだ)
デュランダルは勝利を確信していた。
だが、オーブが敵に回った以上、アメノミハシラ周辺の警備は必要だった。
そのため、警備艦隊を回していたのだが――
数日後、その艦隊から悲鳴のような増援要請が入る。
――
プラントは戦後もオーブへの警戒を緩めていなかった。
前大戦と同じように“バルーン”が来ても対処出来るように、自動迎撃システムを設置していた。
そして――
やはり、以前と同じようにバルーンが漂ってきた。
「性懲りもなく同じようなことを」
ザフト警備隊は冷笑した。
自動迎撃システムがバルーンを捉え、次々と撃ち落としていく。
迎撃数が百を超え、千に届こうかという時――
それは起こった。
いくつかのバルーンが、突如エンジンに点火し、加速を始めたのだ。
「何!?」
ザフトは完全に不意を突かれた。
今まで、バルーンはただ漂うだけの“無害な物体”だった。
前大戦から数えれば、万単位で見てきた。
その認識が、染みついていた。
だからこそ――
突然の加速は、心理の死角を突く“万に一つ”の罠だった。
迎撃システムは漂う物体には対応できても、高速で動く目標には無力だった。
ザフトが慌てて動き出した頃には、加速したバルーンはすでに散開していた。
さらに――
今度は漂っていたバルーンが、ランダムに動き始めた。
「くっ……!」
迎撃に四苦八苦していると、またいくつかのバルーンが加速を始める。
プラントに向かって。
「ちくしょーーー!!」
ザフトは必死に追撃した。
バルーンの数が警備隊の限界を超える寸前、ついにデュランダルへ増援要請が送られた。
これにより――
メサイア周辺のザフト戦力は、大幅に減少することになった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
次回お楽しみください。