転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
第149話の※あとがきを加筆修正しました。
「ふ~、何とか終わったな」
デュランダル確保の報告を受け、バルトフェルドは安堵の息を吐いた。
「でも、良かったのですか?」
「ん?何がだい?」
「いえ、デュランダルの確保を連合軍に任せたことです」
「そうそう、なんで最後に連合軍においしいところをくれてやらなきゃならないのさ?」
バルトフェルドは肩をすくめた。
「ん~、そうだなあ。
君たちも軍人だから理解できると思うが……
もし君たちが敵にやられてボロボロで、他国の部隊に最初から最後まで助けられっぱなしだったらどう思う?
面白くないんじゃないか?」
「それは……」
「それはそうだが……」
「今回、連合軍は最初から最後までいいところがない。
ここでせめて“デュランダル確保”という目に見える手柄がないと、不満の矛先がこちらに向く可能性がある」
「そんな!」
「俺たちは味方だぜ?」
「あり得ないと思うかい?」
マリューもムウも、言葉を失った。
「まあ、私もデュランダルの確保はオーブでやった方がいいと思ったんだがね?
スポンサー様が“今後のためにも今回は連合軍に手柄をやれ”と仰せでね。
スポンサー様の意向には逆らえないのさ」
「まあ……」
「おいおい、そこまで想定済みなのかよ」
二人は、タイガの先を見通す目に呆れた。
「まあ、とりあえずひとまず厄介な騒ぎは終了といったところかな」
バルトフェルドの言葉通り、デュランダルの確保をもってプラントの騒乱は終息した。
――
その後のデュランダルの扱いについて、地球連合内部でも揉めた。
仮にも一国の元首を、国外の勢力が犯罪に問うことはできない。
前回と同じように臨時政権を樹立し、臨時裁判を行う必要がある。
だが――
その役目を担える人材は、すでに払底していた。
そこで地球連合は、野に下っていたアイリーン・カナーバに再び臨時政権の議長を依頼した。
最初は拒否していたアイリーンだったが、対応を誤ればプラントの独立そのものが危うくなる。
渋々、政権の座に就いた。
そしてデュランダルは――
• プラントからの追放
• インサイダー取引の罪で地球連合の刑務所に収監
という処分が下された。
――
その後、アイリーンは政権を手放そうとした。
だが、プラント評議会議長の重責に耐えられる議員はもはや残っていなかった。
下手な人物を議長にすれば今度こそプラントは終わりだ。
アイリーンが絶望しかけたその時――
オーブから連絡が入った。
「評議会議長に推薦したい人物がいる」というものだった。
それは遺伝子工学の天才・ヒビキ博士の実子であり、メンデルで生まれたコーディネーター。
その人物の名は――
「キラ・ヒビキ」
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
これにて“運命《ディスティニー》編”完結です。
一旦、間話を挟んで次は新章“仮初の黄金時代編”の始まりになります。
次回お楽しみください。