転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第157話 護衛隊

 

 

 

 

評議会議長に就任したキラが次に着手したのは、軍縮だった。

対外戦争用の戦力を大幅に削減し、国内の治安維持を最優先とした編成へ――

ザフトは根本から作り替えられた。

そして、プラントの生命線である“食糧輸送”の護衛にほとんどの戦力を割り当てた。

南アメリカからの食料輸入を試みたプラント籍貨物船団が理事国側に撃沈された『マンデルブロー号事件』。

あれが大戦の発端だったことを考えれば、キラの判断は当然だった。

もっとも、戦前の海賊行為の多くはプラント側が主体であったこと、最近は輸送艦への襲撃がほとんどないことから、護衛は“無意味”と見なされていた。

だがキラは頑として譲らなかった。

 

「自分で自分の生命綱を手放してどうするんだい?何があろうと、食糧の輸入だけは絶対確保するんだ!」

 

しかし――

キラがプラントを離れて数年後、「航路の安全」を理由に護衛は大幅に縮小される。

その結果、プラントに未曽有の危機が訪れる事になるのはもはや必然だった。

 

イザーク・ジュールはザフトの軍人――

正確には義勇兵だが、この場では軍人と呼ぶのが適切だろう。

その彼が、新任の議長の傍らに立つアスランとディアッカを見て驚愕したのは当然だった。

 

「貴様ら! 生きていたのか!」

 

アスランとディアッカは苦笑する。

 

「一応、プラントには連絡していたはずだが?」

 

「まあ驚くのはわかるが、議長の前だぞ?」

 

イザークは慌ててキラに敬礼した。

 

「失礼しました! イザーク・ジュールであります!」

 

「ご苦労。評議会議長のキラ・ヒビキだ。君には護衛隊の取りまとめを頼みたい」

 

「護衛隊でありますか?」

 

「そうだ。君は現在のザフトの軍備で地球連合に対抗できると思うかい?」

 

「不可能ですね」

 

イザークの答えは簡潔だった。

 

「ユニウス条約で軍備が制限されている以上、地球連合に対抗するのは不可能です。

残るのはジェネシスのような大量破壊兵器ですが、それを使えばプラントは終わりです。

独立どころか、存在そのものが許されず解体されるでしょう」

 

キラ、アスラン、ディアッカは三者三様に驚いた。

 

(ほう・・・)

 

(大したものだ。そこまで理解しているとは)

 

(おいおい、こいつ本当に“あの”イザークか?)

 

イザークにとって、ニコルはMIA、アスランとディアッカは捕虜。

クルーゼ隊で残ったのは自分だけ。

 

「残った自分だけでもクルーゼ隊の名を汚せない」

 

その思いで必死に努力し、軍人としての見識を磨いた結果が今の答えだった。

 

 

「そこまで理解できているなら話は早い」

 

キラはイザークを見据え、命じた。

 

「君には護衛隊――

つまり現状でのプラントの全兵力を統率してもらいたい」

 

「はああ?」

 

一介の将兵に対するとは思えない命令に、イザークは驚愕の声を上げるしかなかった。

 

 

 







※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。

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