転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
キラの死亡を発表した評議会は嬉々として人事を勝手に弄び始めた。
自分に都合の良い者を重要なポストに着け、反対する者は排除し、それは遂に護衛隊やFAITHにまで及んでいた。
「まさかこうなるとは・・・」
「全くだな。正式な議長の命令ではさすがに逆らえん」
イザークとユウキはそれぞれ護衛隊とFAITHからの転属命令を受けていた。
「この先プラントは大丈夫なんでしょうか?」
「正直分からん。というよりかなり見通しは暗いな」
「それほどですか?」
「ああ、それほどだ。お前もプラントに対する今の地球の雰囲気は分かるだろう?」
「ええ、それはもちろん」
「地球で「慈愛の集団」とまで呼ばれているブルーコスモスを、いまさらテロの実行犯と名指ししたんだ。
反感を買って当然だ」
「いくらなんでもそこまで評議会が空気を読めないとは思いませんでしたよ」
「その空気の読めない評議会が我が国のトップだ。未来に希望が持てるか?」
「まだ「オーブの白い悪魔」に戦いを挑む方が希望がありますね」
「お前も言うなあ?まあ、現状我が国の未来は果てしなく暗い。
この食糧輸送の任務の重要性も評議会には理解されないだろう。
そのうち適当な理由を付けて縮小されるだろうな。亡国の一歩というところだ」
「他に・・・」
「ん?」
「他に何か方法はないのでしょうか?」
「現状では評議会の行動は正規の手続きによるものだ。
どこにも否定出来る根拠はない。
未来もあくまでも予想であって確定したものではない」
「自分で信じていないものを他人に信じさせるのは無理ですよ教官?」
「確かにな。こうなったら少しでも先の事を考えるべきかもしれんな」
「先の事ですか?」
「少なくとも私たちは独立という目標を掲げてきた。
そしてそれを果たす事が出来た。
なら後の事は他の者に任せて自由になっても良いだろう?」
「プラントを見捨てるつもりですか?」
「ではお前は現在のプラントに守る価値があると思うのか?」
「それは・・・」
「私たちは独立の為に全てを捧げて来た。
そしてそれを果たす事が出来た。
それを否定する事は誰にも出来ないし、否定させない。
そうではないか?」
「確かにそうですが・・・」
「「独立する事」と「独立を維持する事」は別の事だ。
私たちの力は「独立する事」に必要であっても、「独立を維持する事」には必要ではなかった
という事なのかもしれんな」
寂しい事だが。と続けるユウキの言葉にイザークは答える事が出来なかった。
プラントの生命線である食糧輸送の護衛隊が縮小される事が決定されたのは、このしばらく後の事だった。
プラントの亡国の時の始まりだった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
次回お楽しみください。