転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
本話はAIで作成したものを参考に作成しました。
プラントでも、わずかではあるが食糧生産は行われていた。
農業コロニーとして再生しつつあったユニウスセブンが、その代表例である。
しかしユニウス条約により、プラントで認められた農業生産は「既に稼働中のもののみ」に制限されていた。
その結果、ユニウスセブンを含むわずか三基のコロニーが、プラント全体の農業生産を担うことになった。
評議会は、三基のコロニーで増産した場合、
どれだけの人口を賄えるか試算した。
• コロニーの土地面積:直径10km → 半径5km→ 面積 78.5 km²(7,850 ha)
• 成人1人の必要カロリー:2,300 kcal / 日
• 小麦の年間生産カロリー約9,000,000 kcal
• 品種改良などを前提に、小麦を年間約10,000,000 kcaと換算
• 輸送、廃棄ロスを考慮して1コロニーで約10万人を賄えると判断
プラントのコロニーは天秤型構造のため、
1基でその倍、つまり20万人。
それが三基なので――
約60万人の人口を支えることが可能。
だが、プラントの総人口は六千万。
ユニウス産の食糧を得られるのは、わずか1% に過ぎなかった。
当然、ユニウス産の食糧は超高級品となり、一般市民には到底手が届かないものとなった。
当初、各コロニーに4〜5階建ての水耕栽培工場を建設し、食糧増産を図る案も検討された。
試算によれば天秤型コロニーひとつで10万人x2の20万人の人口を支える事が出来る。
4〜5階建ての水耕栽培工場を建設すれば栽培作物の集中と効率化により、1コロニーで50~60万人、100基1市で600万人。
10市で6000万人のプラントの人口を全て賄う事は可能だ。
ただしこの場合プラントの10市全てのコロニーを農業コロニーにしなければならず、ユニウス条約があるのに、そんな事が認められるはずもなかった。
またそうなった場合、肝心の人間の居住空間が存在しなかった。
結局、3基の農業コロニーでは、給養人口は5%増し程度の300万人にしかならず、「非効率的」として早々に中止された。
つまり、プラントでは「プラントの人口を支える為に農業コロニーにすると人間の住む場所がなくなる」という本末転倒な事態になり、
ユニウス条約による「食力自給の禁止」など必要なく、最初から食糧の自給など不可能だった。
これを回避するには製品を製造、流通させ、平行して食糧の輸入を行い交易を安定化させなければならなかった。
独立前のプラントが行なってきた事である。
それが独立により全て無に帰した
その結果――
食糧不足に苦しむ市民を尻目に、ユニウス産の食糧を独占する評議会は、当然のように憎悪の目を向けられることになった。
市民の飢えは深刻化し、評議会への不満は限界に達しつつあった。
そんな中、かつてキラがもっとも恐れていた事態が発生した。
頻発する海賊行為による航路の危険を理由に――
輸送船団が食糧輸送を拒否したのだ。
プラントの生命綱が、ついに断たれた瞬間だった。
市民はパニックに陥った。
逆に評議会にとっては食糧とは、ユニウス産のものがいつでも手に入り、他人への賄賂代わりに使える便利なもの程度の認識であり、
特に有効な手を打つでもなく、いつもと変わらず「遺伝子の優秀な者に従え」と言うだけだった。
これにはさすがのプラント市民も激怒した。
事は自分たちの生存に直結するのである。
評議会の前で過激なデモが繰り返され、それが暴動に発展するまで時間はかからなかった。
評議会はなんとか暴動を鎮圧したが、それが連日繰り返されればさすがに状況が悪化している事を理解しないわけにはいかなかった。
急遽、縮小された護衛隊を再編し、再度輸送船団の護衛に就かせる事でなんとか輸送を再開させる事に成功した。
しかし海賊被害は多少軽減されたものの、航路が危険であることに変わりはない。
民間の輸送船団は、ついにプラントへの輸送そのものを拒否するようになった。
結果、プラントへの食糧輸送は減り続け、危険に対するコストも上昇し、食糧品は以前とは比較にならないほど高額になった。
このような状況ではユニウス産の食糧を握り続けるのはマズイ。
さすがにそれに気付いた評議会はユニウス産の食糧を市民に開放した。
それは市民をさらに激怒させる事になった。
自分たちが乏しい食糧で四苦八苦している時に評議会の連中はこんな上等な物を食べていたのか?
瑞々しい野菜、もぎたての果物、製粉したばかりの小麦を焼いたパン。
どれも自分たちが必死に働いても月に一度口に出来るかどうかという贅沢な食事。
これを評議会の連中は毎日口にしていたのか?
評議会の連中を引きずり落とせ!
怒りがプラントに満ちるのは当然の結果だった。
プラントの混乱は収まる気配を見せなかった。
地球であれば普通に働けば毎日口に出来るであろう何気ない食事。
プラントではそれは極一部の限られた者にしか許されないものだった。
これが「ナチュラルより優れている」と自認する「新人類」と自称する者たちの姿だった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
AIによると、ユニウス条約など必要なく、最初からプラントは食料の自給など不可能でした。
それを可能にするには、新しく人間の住む場所を作る必要があります。
つまり『第2プラント』の建設ですね。
しかしコーディネーターはプラントに固執し、結局それを主導したのは本作ではオーブと理事国です。
それなら交易を安定化させなければなりませんが、独立し護衛隊を削減した結果がプラントを襲います。
これらは全て彼ら自身の選択の結果です。
彼らはこの現実を変える事が出来るのでしょうか?
次回お楽しみください。