転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第175話 遭遇戦

 

 

 

フリーダム強奪未遂事件を受け、オーブはファウンデーション王国に対して正式な抗議を行った。

もっとも、タイガが「核動力のMSが強奪されそうになった」などと素直に言うはずもない。

抗議の名目は――

「重要施設への不法侵入」。

一方、ファウンデーション王国は、オーブが核動力MSを保有していることを非難した。

だがオーブは、「核動力のMS?そんなもの我が国は開発していないし、存在もしていない」と平然と白を切った。

それは、事実でもあった。

オーブが核動力MSを開発した事実はなく、フリーダムはすでにアーク・エンジェルと共に国外へ移動済み。

オーブ国内には存在していなかった。

 

ファウンデーション王国は、謝罪で事態を収めようとした。

だが、タイガはそれを許さなかった。

 

「どうせ放っておけば味方のふりをして後ろから刺す。今のうちに“敵”になってもらった方がいい」

 

その判断のもと、オーブとファウンデーション王国の関係は急速に悪化。

ついには、互いに宣戦布告もあり得る状況にまで至った。

 

 

そんな中――

ファウンデーション王国の領空を、一隻の戦艦が侵犯した。

その艦の名は――

アーク・エンジェル。

ファウンデーション王国は即座に迎撃を決定。

ブラックナイトスコードを派遣した。

アーク・エンジェルとブラックナイトスコードの間で、戦闘が開始された。

 

――――

 

「どう見ても今回は俺たちが悪役だよな!」

 

ムウの皮肉が艦内に響く。

 

「ちょっかいを出してきたのは連中が先だ。

核動力MSが奪われていたら、どうなっていたか想像できるだろう?」

 

「それはそうだが……」

 

「それに、この艦は“傭兵部隊”のものだ。オーブは関係ない」

 

「それって、苦しい言い訳じゃないか?」

 

「事実そうなっているんだから仕方がない」

 

バルトフェルドの声には、諦めの色が滲んでいた。

 

アーク・エンジェルに与えられた任務は――

ファウンデーション王国の戦力確認。

ユーラシア連邦を敗退させたその軍事力を、オーブはどうしても把握しておく必要があった。

 

「この艦は傭兵部隊のもの。

核動力MSも傭兵部隊のもの。

オーブとは関係ない。

戦力を確認したら、さっさと逃げろ――

無理に戦う必要はない」

 

それが、タイガの命令だった。

 

――――

 

「あ~あ、せめてもう少し余裕が欲しいんだがねえ?」

 

「派手に逃げ回っていればいいだけだ。攻撃する必要はない。

それだけで十分、余裕があるだろう?」

 

「……前にも言ったが、全く反論できないってのは、結構つらいんだがね?」

 

ムウはそう言い残し、「ブリッツ」に乗り込むため格納庫へと向かった。

その時、残されたもう一機のGのパイロットが、バルトフェルドに声をかけた。

 

「俺は隊長の援護という事でよろしいのですか?」

 

「俺はもう“バルトフェルド隊”の隊長ではないぞ?」

 

「失礼しました!」

 

声をかけてきたのは、ディアッカだった。

バルトフェルドは指示を出す。

 

「我々の目的はファウンデーション王国の戦力分析だ。

少しでも相手に“手の内”を晒させる必要がある。

つまり、戦闘よりも“逃走”を心がけろ。

そうだな――

お前たちが相手にしてきた“ストライク”。

あれと同じ戦い方をすればいい。

自分がされて嫌だったことは、よく分かっているだろう?」

 

その言葉に、ディアッカは「うげえ……」と嫌そうな呻き声を上げ、顔をしかめた。

 

「俺たちが、あいつと同じ戦い方をするんですか?……」

 

数年前のストライクの戦い方は、ディアッカの脳裏に焼き付いていた。

• 攻撃しようとすれば逃げられ、

• 移動しようとすれば攻撃され、

• 追いかければ十字砲火に誘い込まれる。

Gシリーズ4機がかりでも、捕らえることすらできなかったのだ。

 

「しかし、有効だろう?」

 

「……それは、そうですが」

 

相手は嫌がるだろうな――

そう思いながらも、それをやるのが軍人だと、ディアッカは納得した。

 

「まあ、久しぶりの実戦だ。気負わないようにな。精々、派手に逃げ回って見せればいい」

 

慰めともつかない言葉をかけると、バルトフェルトはフリーダムで出撃するため、ムウの後を追った。

 

「さて、いったいどんなシロモノが出てくるのかな……」

 

《傭兵部隊“大天使”所属のMS部隊と、ファウンデーション王国の遭遇戦》

 

それは――

記録に残る、フリーダムの正式な初陣だった。

 

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。

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