転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第178話 レクイエム

 

 

 

「さて、ファウンデーション王国がオーブを滅ぼそうとするなら、どのような手段が取られる可能性が大きいか? 

まずはそれの検討だ」

 

タイガの覚悟を聞かされ、気を新たにした軍幹部たちに、タイガは指示を出した。

 

「既に謀略が開始されているという事は、準備は完了しているという事ですね?」

 

「オーブを滅ぼすなら国土を焼き、軍が占領するのが一番確実ですが、そのような事が可能でしょうか?」

 

「相手は我が国の防衛状況を知らないのでは? 公開しているのはアストレイと通常兵器だけです。

既に空母も保有していますし、水中用MSも数は揃っています。防衛に不安はないかと」

 

「フリーダムの格納庫にまで侵入寸前になったのだぞ? その情報を相手が得ていないとは思えん」

 

「ならば通常兵器ではなく、大規模破壊兵器か? 大戦時のジェネシスのような?」

 

「大陸間弾道弾という可能性もあるのでは?」

 

「それでは相互確証破壊にしかならないので、互いに手出しできなくなるのでは?」

 

「自国の被害を考慮しないなら有効だろう? 少なくとも我が国であれば対応せざるを得ない」

 

「弾道弾なら十分な対策をしていれば迎撃可能です。それが有効とは思われません」

 

「ならばやはりジェネシスのようなものか?」

 

「しかしファウンデーション王国が宇宙に進出し始めたのは最近です。

ジェネシスのようなものを建設したような情報はありません」

 

「ファウンデーション王国以外ならどうだ? 他国と同盟してオーブに攻め込む可能性はある」

 

「現状、クローン治療の公開によって我が国の外交関係は良好です。

わざわざそれを捨ててまでファウンデーション王国と同盟するメリットが相手にあるでしょうか?」

 

「う〜む〜」

 

「我が国に謀略を開始したという事は、既に準備は完了しているはずです。

これから開発中でも、完成予定でもなく、現状既に存在するもののはずです。

それが何かわかれば、あるいは……」

 

「現状完成しているジェネシスに匹敵するものか?」

 

「……あれがあるのでは?」

 

「あれ、とは?」

 

「月面のダイダロス基地のレクイエムです。

大戦には間に合いませんでしたが、あれはもう完成しているはずです」

 

「あれは大西洋連邦のものだろう? 

大西洋連邦が我が国と敵対してまでファウンデーション王国に協力するとは思えん」

 

「しかし現実に、あれならオーブを滅ぼす事も可能です。

実際に撃たなくても、撃つと恫喝されれば我が国は従わざるを得ません」

 

「しかし……」

 

「その可能性は大きいな」

 

「タイガ様!?」

 

「実際に大西洋連邦がファウンデーション王国に協力する必要は無い。

ファウンデーション王国がそのレクイエムを使えれば良いだけなんだからな」

 

「どういう事でしょう?」

 

「ハッキング、乗っ取り、読心……セキュリティを突破する方法はいくらでもあるという事だ」

 

「!!!」

 

「報告にもあっただろう? 

ファウンデーション王国のMSパイロットは読心を使う可能性がある。

他国に潜入した諜報員が同じ事をできないとは考えられない。

読心を使われれば、どんなセキュリティも無意味だ」

 

「しかし!」

 

「連中は既にオーブに謀略を仕掛けてきている。

ならばもうその準備は完了しているとみるべきだ。

レクイエムは連中の手中にあると判断すべきだろうな」

 

軍幹部たちは黙り込んだ。

 

「大西洋連邦に至急警告を!」

 

「何と言って? 『あなた達のセキュリティはザルなので注意してください』とでも言うのか? 反感を買うだけだ」

 

「我々でさえフリーダムの格納庫まで侵入寸前になったのです。

他国が防げたとは思えません」

 

「まあ、待て。連中のオーブを滅ぼす手段は恐らくレクイエムだ。

現状では他の手段の可能性は低い。

オーブをレクイエムで恫喝して降伏させる。

もしくは実際にオーブをレクイエムで滅ぼす。

それが連中の手段だろうな。

連中の手の内が分かれば、こちらもやりようはある」

 

「タイガ様……」

 

暗い笑みを漏らすタイガの姿に、軍幹部たちは恐ろしさと同時に、それを上回る頼もしさを感じるのであった。

 

 

 







※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。



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