転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第184話 決意

 

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

アムロとの模擬戦が終了した後、ルナマリア、レイ、シンの三人は何をする気力もなく、ただ放心していた。

 

「何よあれ……」

 

「どういう事だ? 何が起こったんだ? 意味がわからない!」

 

「なんでだよ? 別に核動力でもない普通のMSだろ? なんであんな動きが出来るんだよ?」

 

三人を打ちのめしていたのは、それだけではなかった。

アムロとの模擬戦の後、バーニーやクリス、その他のパイロットとも模擬戦を行ったのだが――悉く負け続けた。

しかも全員が程度の差はあれ、アムロと対峙した時と同じように、

「撃っても当たらない」

「避けても当たる」

という感覚を味わったのだった。

シンに至っては、機密のはずのデスティニーのデータをそのまま入力して対戦に臨んだが、結果は対戦時間が15分に伸びただけだった。

これにオーブ側は驚愕した。

今までのレコードはキラが記録した14分が最高だったのだ。

それを更新し、15分を突破する者が現れたのだから、大騒ぎになるのは当然だった。

だがシンには、それさえも受け入れられなかった。

 

(新記録? レコードの更新?

核動力のMSを使っても、レコードを1分更新するのがやっと?

俺の実力なんてこの程度だったのか!)

 

それをオーブの者が聞いていたら、こう言っただろう。

 

「アムロ一尉と対戦して10分以上保てば英雄だ」――と。

 

それは紛れもない事実だった。

しかし、そんな事を知らないシンは、どこまでも落ち込んでいく事になった。

 

「いや〜、やっぱりこうなったか?」

 

そんな三人に声をかけたのはディアッカだった。

 

「何ですかあれは?」

 

「どうなっているんです? 意味がわからない!」

 

「あれは本当に普通のMSですか?」

 

三者三様に尋ねてくるシンたちに、ディアッカは慰めるように言った。

 

「しょうがないだろう? アムロ一尉たちはニュータイプなんだ。俺たちが勝てなくても仕方ないだろう?」

 

「ニュータイプ……」

 

「これが……」

 

「白い悪魔が大勢……」

 

シンたちはこの時、決意した。

「絶対にオーブに敵対してはならない」――と。

アムロが一人だけならまだいい。

しかしアムロと同等とまではいかなくとも、それに匹敵する存在が、それも複数存在する。

それ以外にもまだまだ出てくる可能性がある以上、オーブとの敵対など論外だった。

 

「MSの性能って意味があるんでしょうか?」

 

それはルナマリアの率直な疑問だった。

 

「意味はあると思うぞ? しかし、あまり意味はないな」

 

「? どういう事でしょう?」

 

ディアッカの要領を得ない答えに、ルナマリアが聞き返す。

 

「アムロ一尉と対峙しても、生き残る時間は増えるだろうな。しかしそれが1分か2分延びたからって、何か意味があるか?」

 

「……確かにそうですね」

 

むしろ多額の研究費や建造費を費やして最高性能のMSを作り上げても、アムロを前にしたら即座に撃破される未来しか思い浮かばない。

それなら同じ費用で普通のMSを10や20作った方がよっぽど有用だ。

結局は――

「オーブと敵対しない事」

という結論に変わりはなかった。

 

「「「絶対にオーブに敵対してはならない」」」

 

三人は改めてその決意を心に刻み込んだ。

 

 

 

 

 







※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。



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