転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
「さて、ジブリールはどう動くかな?」
「おや?ミネルヴァの連中が負けるとは思わないのかい?」
ムウの軽口にバルトフェルドも軽口で返す。
「あの程度の連中にやられるようならザフトで赤服など纏えんよ」
バルトフェルドの中でのブラックナイトの評価などその程度のものであった。
それと同時にザフトで赤服を纏える事の意味も良く理解していた。
確かにMSは優れている。
パイロットもNTに匹敵するだろう。
無人機を運用する技術も大したものだ。
しかし「所詮それだけ」でしかなかった。
優れたMS?
それで勝てるなら最終決戦でプロヴィデンスが勝利していただろう。
スペックだけならアストレイもGシリーズを相手に出来る筈もないのだ。
NTに匹敵する?
つまり明確にNTに劣るという事だ。
アムロ一尉と対峙した時のようなとてつもない絶望感、徒労感。
そんなものは連中からは欠片も感じる事はなかった。
無人機?
無力化する方法などいくらでもある。
対策が立てられるなら何も恐れる必要はない。
本当に恐るべきなのは「何も対策が立てられない相手」だ。
そう、アムロ一尉のようなニュータイプが相手だった場合だ。
逃げる?
抵抗する?
無意味だ。
眼前に立った時点で敗北が決定する。
それなら何が出来るか?
「敵対しない事」だ。
最初から「敵対しない事」を選択すれば、アムロ一尉が眼前に立つ事はない。
それと比べればブラックナイトの無力化など比較になるはずもなかった。
「ダイダロスの位置はここだ。
我々の位置はここ。
劣勢となればジブリールはレクイエムなど見捨てて逃げ出すだろう。
ならば逃げ出す先はここだ」
バルトフェルドの意図を察したムウが言葉を引き継ぐ。
「それじゃあ、俺はここで網を張って待機しておくか。
精々派手に追い立ててくれよ?」
「ああ、任せておけ」
ムウはそのまま後ろに向かって手を振りながら、ブリッツの格納庫へ降りて行った。
「では、精々派手に始めるとしようか?
ディアッカ、バスターで派手な花火を上げてやれ。
出来るだけ目立つように、徹底的にな?」
「りょ〜かい!っと。
しかし、逃げ出さないでそのままだったらどうするんですか?」
「その時はレクイエムごと潰れてもらうだけだ。
後の事を考えたらそっちの方が面倒が少なくて良いんだがな」
「やれやれ、やっぱり俺早まったかなあ?」
正体不明という名目のオーブの部隊が大西洋連邦の基地を攻撃するのだ。
ひとつ間違えれば宣戦布告されても不思議ではない。
ヘリオポリスでの自分たちの行いを思い出して、自分の選択を後悔するディアッカだったが、それがもはや手遅れだったのは言うまでもなかった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
次回お楽しみください。