転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。

いよいよ『彼』の正体が明らかになります(笑)
まあ、『彼』以外にあり得ないので、間違える筈はありませんが(汗)







第203話 旗頭

 

 

 

男は善人ではなかった。

分類で言えば間違いなく悪人であろう。

娼館を経営し、女だけでなく幼い子供でさえ働かせ、私腹を肥やす。

まともな人間であれば眉をひそめるような真似もしてきたし、これからもしていただろう。

そんな男の未来が変わったきっかけは、エイプリルフール・クライシスだった。

ブルーコスモスの支援があるとはいえ、犠牲者が出るのは避けられない。

その時犠牲になるのは誰か?

弱者である女子供である。

男はブルーコスモスの取りこぼした女子供を救って回った。

 

「これは唯の商品の仕入れだ! お前たちは俺に感謝なんかする必要はねえんだよ!」

 

その言葉は正しかった。

男は救った女子供を自分の娼館で働かせた。

だが、男に救われた者たちにはそんな事はどうでも良かった。

ブルーコスモスでさえ助けられず、放っておけばそのまま死ぬだけだった自分たちを、

男は救ってくれたのだ。

ならば、自分たちがその恩を返すために働くのは当然ではないか?

 

誰にも顧みられず、見捨てられ、唯死を待つしかなかった。

 

そんな自分たちを救ってくれた時に、男が与えてくれた薄いスープの味を思い出し、女たちは自分の想いを確かめていた。

 

男はヨーロッパ各地に拠点を次々と移していた。

 

「混乱している所であれば娼館の需要は間違いなくある!」

 

男の予想は正しく、娼館は連日繁盛した。

時には軍のお偉いさんが客になる事もあり、その客から寝物語で重要な情報を得られる事も珍しくなかった。

 

いや、むしろそれが男の本命だった。

各地で娼館を開き、情報を集め、弱みを握り、さらに情報を引き出し、ユーラシア各地に男はちょっとした情報網を個人で作り上げていた。

そんな時、西ユーラシアで独立の機運が高まっていた。

 

男は考え込んでいた。

西ユーラシアを独立させる?

無理だ。

あのユーラシア連邦の物量に勝てるはずがない。

しかしファウンデーション王国は勝った。

ならば自分たちにも可能ではないか?

いや、ファウンデーション王国は女王の元に統一されていたからだ。

自分たちには女王のような旗頭も、親衛隊のような強者もいない。

――しかし、あの男ならどうか?

用心棒として雇った、不思議に人を惹きつける男。

誰でもあの男の言葉を聞いてしまう、不思議な魅力

――いわゆるカリスマを持つ男だ。

途中で拾った娼婦の一人に入れ込んでいるようだから、こちらの言う事を聞かせるのは簡単だろう。

しかも、何よりも強い。

移動中の護衛用に手に入れたMSを、まるで自分の手足のように自由に扱っている。

プラントとの戦争に参加していたという元パイロットは、「まるで『オーブの白い流星』のようだ」と言うほどだった。

あの男さえいれば、西ユーラシアは独立できるのでは?

独立すれば、NJやユーラシア連邦によって理不尽に殺されるような事は無くなるのでは?

あの男なら、自分たちの旗頭になれるのでは?

 

そんな夢を抱いて、男は赤く塗られたMSの前に佇む男に声をかけた。

 

「シャア! 話がある! こっちへ来てくれ!」

 

 

 

 







※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。


裏設定
カルア・デラ・ホクハ
「もうあきらめたらどうです?」

ホクハ家長女
本作最大の超弩級インパクトヒロイン(物理、中期)
タイガへのツッコミ役(物理、初期・中期・後期)(これは例え来世があっても変わらないでしょう(笑))
その右ストレートは既に宇宙の法則と化している(笑)
完全記憶能力の持ち主。幼少時は可愛かった・・・(ただし父にとっては・・・)
8人分の食事を平らげるほどの超高燃費
能力を失った結果・・・(汗
タイガの『せめて留学先に戻る前に顔を見ておこう』という“小さな親切”“余計なお世話”の結果、タイガが留学先に戻る前に“力ずくで”自分を女として認めさせる事になる

名前の由来はカクテルの『カルーア・ミルク』から
実は当初はただのモブキャラの予定だったが、その場の勢いでメインヒロインに昇格(笑)
「タイガは巨乳好きという設定があったな?○乳じゃ無理か?いや、太ってダイエットしたという設定なら?
よし、これで行こう!」
このような作者の《ちみつなせってい》により、カルアはダイエットとリバウンドを繰り返す事になりました(笑)
たいへんだなあ~(他人事w)

キャラクターイメージは初期はガールズパンツァーの西住まほ、中期はミリタリールックのジャングルの王者たーちゃんのジェーン、後期は戦場のヴァルキュリアのセルベリアの黒髪バージョンで、時々中期に戻ります(笑)


アリサ・ジル・サカト
「10年ほど手遅れでしたね~」

本作の最強ヒロイン(笑)(最強とは言っていない)
カルアのダイエットを渋るタイガを「ハイッ!」の一言で屈服させ、カルアに“苦行”に等しいダイエットを課した、タイガの『郎党』の(隠れていない)影の筆頭(笑)
そしてタイガの屋敷の肉食獣筆頭(笑)
タイガの「原作キャラの傍にいれば死ぬ事はないだろう!それならワクチンは他に配ろう!」という“小さな親切”の結果、タイガの『郎党』はタイガに命を救ってもらった(本人たちの自覚)事を理由に集まる事になる。
カルアはそれと関係なくタイガが自分から傍に置く事を望み、さらにオーブでも有力氏族の出身の為、アリサたちはカルアをタイガの伴侶として認めていた
しかしオーブの『立憲君主国への政体変更(血も炎も必要としない新たな国家の誕生)』とタイガの『独身宣言』により、彼女ら『タイガの郎党』はタイガの子供の母として、事実上の『オーブの親王家』や『内親王家』として遇される事になる
数世代後、アスハ家断絶の危機が訪れた時、タイガの子供らによってアスハ家は断絶を免れる事になる

キャラクターイメージは通常は軌跡シリーズのアリサ・ラインフォルト、タイガの屋敷でのメイド姿のイメージはアズールレーンのベルファスト


追伸
あくまでもこのキャラクターイメージは「作者が勝手にこう思っている」というだけで、皆様のイメージを否定するものではありません。

「いや、カルアはこのキャラのイメージだろ!」

「いや!アリサのイメージは絶対このキャラだ!」

という意見も当然あると思います。

むしろ作者の乏しいキャラに対するイメージよりも、皆様の『キャラクターイメージ』をお教えいただいて、ぜひ今後の参考にさせていただけたらと思います。

次回お楽しみください。



2026/8/9 カルアとアリサのあとがきに台詞を挿入しました
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