転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。

本話はAIで作成したものを参考に作成しました。






第217話 片鱗+閑話29

 

 

 

オーブ近海の公海上でフォビドゥンヴォーテクスを擁する正体不明の一団とオーブの水中MS部隊が激突した。

フォビドゥンヴォーテクスはフォビドゥンブルーより、水圧及び地上戦への対応性能を向上、重刎首鎌ニーズヘグを装甲内へ格納等、細部に改良が加えられたフォビドゥンブルーの改良量産機である。

フォビドゥンヴォーテクスの戦法は100ノットを超える優速を生かし、一撃離脱を繰り返すというものだった。

通常の艦船やMSであれば100ノットの敵から逃れる事などできない。

気付かぬうちに接近され、フォノンメーザーを撃ち込まれ、重刎首鎌ニーズヘグで首を刈り取られて終わりだろう。

実際この戦法によりザフトのゾノやグーンは海から駆逐される事になった。

「海の王者」と呼ばれるのは伊達ではない。

しかしそれも今日までであった。

 

フォビドゥンヴォーテクスは優速を生かし、ゴッグの背後から接近する。

接近して攻撃、100ノットの優速を生かしての一撃離脱。

これまでこの戦法に対応できるMSや艦艇は存在しなかった。

 

100ノット=約51m/sなので、MS重量80トンの運動エネルギーは約100MJ。

これは

戦車砲 5〜10MJ

対艦ミサイル衝突 50〜150MJ

大型砲弾 50MJ前後

と比較しても破格であった。

 

フォビドゥンヴォーテクスの100ノットでの斬撃は対艦ミサイルに匹敵する威力を持っていた。

これが海中で100ノットの速度で、前後左右上下に三次元立体的な機動を行うのだ。

対艦ミサイルに匹敵する威力が重刎首鎌ニーズヘグの刃に集中して振るわれる。

これに対応できる存在など存在しなかった。

 

今までは。

 

フォビドゥンヴォーテクスが背後から接近すると、ゴッグはその場でくるりと反転し、フォビドゥンヴォーテクスに正面から正対した。

そしてそのまま腹部の大型フォノンメーザー砲を発射した。

 

「何?」

 

さすがに水中であってもPS装甲を貫通できるフォノンメーザー砲を受けるわけにはいかず、

砲撃を躱すとフォビドゥンヴォーテクスはそのまま優速を生かしてその場からの離脱を図った。

 

「何だと!」

 

しかし、信じられない事にゴッグはそのまま離脱しようとしたフォビドゥンヴォーテクスに追随してきた。

ゴッグをはじめとするオーブの水中用MSには、微細な泡で機体を包み込み水の抵抗を軽減させる

「スーパーキャビテーション機構」が搭載されていた。

これは既存の技術であり、フォビドゥンヴォーテクス自身が搭載しているスーパーキャビテーティング魚雷も

200ノットを超えている事が技術の確実性を証明していた。

 

CEのMSの推進機構は基本的に超伝導電磁推進である。

これは宇宙では推進剤を使用するが、海中では海水そのものを推進剤に使用できた。

海水は弱い導電体なので磁場を発生させ電流を流し海水を加速。

水そのものを後ろへ押す事により推進力を得る仕組みだった。

宇宙用のストライクでも水中行動が可能だった理由でもある。

 

水中での使用に最適化された事、それに加えてスーパーキャビテーションの併用により、

オーブの水中用MSの速度はゴッグは75ノット、

ズゴックEに至っては103ノットに達した。

 

これはプロペラ不要で可動部が存在しない事ーつまり静音

電磁流をどの方向にも作れる事ー全方向推進、姿勢制御が自由

さらに宇宙ではバーニアスラスター、水中では電磁推進として使用できる事ー水中でも宇宙でも同じ構造が可能

を意味していた。

 

そしてオーブの水中用MSには、海中から海上への強襲用に機体背部に磁気プラズマダイナミック(MPD)スラスターが装備されていた。

これは大電流の磁場でプラズマを加速させ、水を作動流体にしてプラズマ噴射し、蒸気爆発によって推力を得るというものだった。

水の蒸気膨張比は約1700倍にもなり、これは瞬間的に+50ノットの加速を与えていた。

 

フォビドゥンヴォーテクスも常に100ノット以上の速度を出しているわけではない。

攻撃時や回避時にはどうしても速度が落ち、離脱時の再加速にはタイムラグが発生するのは避けられなかった。

その一瞬にゴッグはMPDスラスターで瞬間的に加速しフォビドゥンヴォーテクスに襲い掛かった。

 

「くっ!」

 

加速をつけたゴッグのアイアンネイルをトライデントで受け止めるも、高周波振動機構が内蔵された鋼鉄の爪を受け止める事は出来ず、そのまま両断された。

 

ゴッグはそのままアイアンネイルをゲシュマイディッヒ・パンツァーに突き立て機体を固定すると、密着状態で腹部のフォノンメーザー砲を発射した。

 

「!?」

 

フォビドゥンヴォーテクスのコクピットに、警告音が遅れて響いた。

 

PS装甲でさえ貫くフォノンメーザー砲を至近距離から受けて無事で済むはずがなく、「海の王者」フォビドゥンヴォーテクスはゴッグに撃破された。

 

別のフォビドゥンヴォーテクスは優速を生かし、ゴッグの背後から接近し、そのままニーズヘグで首を刈り取ろうとしたものの、

PS装甲のゴッグには傷ひとつつかなかった。

フォビドゥンヴォーテクスが今まで相手にしてきたのは、PS装甲のないザフトのゾノやグーンだったので通用しないのは当然であった。

 

「チッ!」

 

フォビドゥンヴォーテクスは離脱しようとしたが、ゴッグはMPDスラスターで瞬間的に加速しフォビドゥンヴォーテクスに襲い掛かった。

ゴッグは砲撃を回避させる事で優速である利点を殺すか、攻撃時に速度が落ちたところで瞬間的に加速、そのままフォノンメーザー砲で砲撃、もしくはアイアンネイルでフォビドゥンヴォーテクスを撃破した。

瞬間的とはいえ自分達を上回る速度を出すゴッグの相手は、初見では不可能だった。

ズゴックEに至っては回避を強要させる必要もなく、瞬間的であれば速度は余裕でフォビドゥンヴォーテクスを上回る。

 

フォビドゥンヴォーテクスの部隊は混乱していた。

今まで相手にしてきたザフトの部隊であれば簡単に撃破できていた。

しかし、オーブの水中用MSには今までのやり方は通用しなかった。

 

「隊長!」

 

浮足立ったフォビドゥンヴォーテクスのパイロットは隊長に指示を求める。

 

「うろたえるな!水中でPS装甲を展開した上にあんな高速移動を続けてバッテリーが持つはずがない!

奴らのフェイズダウンを待って一気に仕掛けるぞ!」

 

「りょ、了解!」

 

隊長の指摘は正しかった。

「スーパーキャビテーション機構」は水の抵抗を低減させるが完全にゼロにはできない。

さらに微細な泡が装甲表面で破裂を繰り返す事で、わずかながらもPS装甲のエネルギーを消費させていた。

しかしオーブの水中用MSには最近開発された新たな装備が搭載されていた。

それは後に「パワーエクステンダー」と呼ばれる事になる大容量バッテリーパックであった。

これによりオーブの水中用MSは、ザフトや地球連合の水中用MSと比較して飛躍的に長時間の活動が可能になっていた。

それに対して水中での活動をゲシュマイディッヒ・パンツァーに依存しているフォビドゥンヴォーテクスの方が活動時間に限界があった。

ゲシュマイディッヒ・パンツァーが使用できなくなれば水中の高速移動もビームの防御も不可能だ。

それどころか従来のフォビドゥンブルーよりはマシとはいえ、まともに水圧に耐える事さえできなくなる。

しかもゲシュマイディッヒ・パンツァーを動作させているだけでバッテリーは消耗していく。

結果、先にアラートを鳴らしたのはフォビドゥンヴォーテクスの方だった。

 

しびれを切らし、オーブの水中用MSの包囲を突破しようとした機体が、速度差をものともせず襲ってくるハイゴッグのビームを纏ったバイスクローを受け止める。

しかし密着した状態ではビームは無効化できず、ビームを纏った鋼鉄の爪はフォビドゥンヴォーテクスの要であるゲシュマイディッヒ・パンツァーを貫いた。

バイスクローを突き立てたハイゴッグは、そのまま腕部のフォノンメーザー砲を発射。

ゲシュマイディッヒ・パンツァーを破壊された上、さらにその内側からPS装甲さえ破壊するフォノンメーザー砲を撃ち込まれたフォビドゥンヴォーテクスに抵抗する術はなかった。

 

「くっ!やむを得ない!作戦は失敗だ!撤退するぞ!」

 

不利を悟ったフォビドゥンヴォーテクスの部隊は撤退を決断した。

 

しかしその決断はあまりにも遅すぎた。

 

優速を生かしてその場から撤退しようとしたフォビドゥンヴォーテクスの部隊だが、進行方向にズゴックEのフォノンメーザー砲の斉射が加えられ進行方向を捻じ曲げられた。

なまじ100ノットの優速を誇る為に急激な進路変更は不可能であり、オーブの意図する方向へと誘導されていった。

その先には大型フォノンメーザー砲の発射体勢を整えたゴッグの部隊が待ち構えていた。

 

「!!!?」

 

100ノットの優速を誇る為に急激な進路変更が不可能なフォビドゥンヴォーテクスの部隊に対して、着弾のタイミングをそろえたゴッグの部隊によるフォノンメーザー砲の一斉射撃

『雷神の槌』(トール・ハンマー)が発射された。

 

これによりフォビドゥンヴォーテクスの部隊は全滅。

その場を離脱できたのは隊長機のみだった。

 

オーブは本土防衛隊のみではなく、水中用MS部隊にも『雷神の槌』(トール・ハンマー)の射撃プログラムを搭載していた。

そしてこの戦闘により改めてその有効性が確認された結果、『雷神の槌』(トール・ハンマー)は宇宙軍をはじめとしたオーブ全軍に装備される事になる。

 

 

離脱した隊長機はオーブの輸送船団を目指していた。

 

(くそっ!このままま何もできずに終わってたまるか!せめて輸送船団の一隻でも沈めてやる!)

 

さすがのズゴックEのMPDスラスターの瞬間的な加速をもってしても、100ノットで既に離脱していたフォビドゥンヴォーテクスの追撃は不可能だった。

その間に隊長機のフォビドゥンヴォーテクスはオーブの輸送船団に接近していた。

 

(見えた!ここからなら!)

 

輸送船団を捉えた隊長機はフォノンメーザー砲を船団に向けた。

攻撃中はゲシュマイディッヒ・パンツァーを展開する事は出来ないが、隊長にそんな事を考える余裕はなかった。

そして引き金を引こうとした瞬間、上空からの光の矢が隊長機を貫いた。

 

数瞬の後、遅れてビームライフルの着弾音が海面に届いた。

 

隊長機を狙撃したのは船団の上空に滞空していたアストレイだった。

バックパックにパワーエクステンダーを搭載し、ビームライフルの威力を上げ、上空から敵意を感知して狙撃したのだ。

 

パイロットに「よく狙撃出来たな?」と尋ねると、

「相手が撃てるという事はこちらも撃てるという事だろ?別に難しい事じゃない」

という答えが返ってきた。

 

パイロットはニュータイプだった。

 

このようにオーブでは徐々にニュータイプがその姿を見せ始めていた。

 

それは紛れもなく新しい時代の訪れの片鱗だった。

 

結局、オーブに侵攻を図った大西洋連邦の企みは何も得るものはなく終わった。

 

ビームを無効化するゲシュマイディッヒ・パンツァーも、実体弾を無効化するトランスフェイズ装甲も、オーブの水中用MSの前では意味をなさなかった。

 

MSのカタログスペックが、必ずしも勝利を約束しないという残酷な実例だけが、暗い海底に残された。

 

 

 







※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

引き続き閑話29をあとがきとして掲載しています。

どうも小説以外は運営から駄目出しされるようなのであとがきとして公開させていただきます。

よろしければお楽しみください。


閑話29 フォビドゥンブルーの水中速度100ノットは現実的か?

いや~、AIって本当に便利ですねえ~!?(震え声)

CEにジオン水泳部を出演させる際に気になったのは、
対抗馬はやっぱりフォビドゥンブルーやフォビドゥンヴォーテクスになるという事。
100ノットのCEのMSにジオン水泳部が対抗できるだろうか?
宇宙世紀の公式設定ではゴッグの速度は75ノット、ズゴックは103ノット(!?)
CEは動力がバッテリーだから、そこまでの性能は出ないにしてもちょっと確かめてみるかあ?

気になったので某日AIに質問。

「フォビドゥンブルーの水中速度100ノットは現実的か?」

AIの回答。

「SEED世界の設定を物理的に突き詰めると、MSの水中推進は『超伝導MHD+キャビテーション』だと
考えるとほぼ全て説明できます。
そしてその場合、実は『フォビドゥンブルーの速度100ノットはむしろ遅い可能性があります』」

??? ぽかーん?

――

MS水中推進の可能性

1 基本巡航推進
超伝導電磁推進(MHD)
Magnetohydrodynamic propulsion
2 抵抗低減
スーパーキャビテーション
Supercavitation
3 瞬間加速
MPDプラズマ蒸気爆発ブースト
Magnetoplasmadynamic Thruster

これは非常に合理的な水中推進です。

結論から言うと、
超伝導MHD推進+キャビテーション+プラズマ蒸発(蒸気化推進)を併用した場合、
18m級MSサイズの物体で理論的に現実物理の延長で到達可能な水中速度は
およそ200〜350ノット(370〜650km/h)程度と考えられます。
条件が理想的なら**400ノット近く(約740km/h)**が上限に近いと推定されます。

1 基本巡航推進
超伝導電磁推進(MHD)
Magnetohydrodynamic propulsion
MHD推進はプロペラを使わず電磁力で水を加速します。
ローレンツ力
F=J×B
J:電流
B:磁場
超伝導磁石なら10〜20テスラの磁場が可能です。
これにより巨大な水流ジェットを作れます。

MSにとって理想的な理由
この方式はMSにとても都合が良いです。
① プロペラ不要
可動部なし。
つまり静音潜水艦と同じ利点。
② 全方向推進
電磁流をどの方向にも作れる。
つまり姿勢制御が自由
MSに非常に向いている。
③ 水中でも宇宙でも同じ構造
宇宙ではバーニアスラスター
水中では電磁推進というハイブリッドが可能。

これはストライクが水中戦可能な理由にもなります。
つまりストライクの推進系は宇宙では化学・プラズマスラスター。
水中では超伝導電磁推進を使うハイブリッド推進と考えると非常に整合性があります。

《ちなみにストライク本体の推進器は「超伝導電磁推進」らしい(後藤リウ先生の小説3巻 P49~50)》

2 抵抗低減
スーパーキャビテーション
Supercavitation
スーパーキャビテーションが起きると物体は水ではなく気泡内を進みます。
水の密度は約 1000 kg/m³、空気は約 1.2 kg/m³
つまり抵抗は約1/800になります。
実際には完全ではないので1/50〜1/100程度まで減少します。
現在の例
ロシア魚雷「VA-111シュクヴァル」約 200ノット
MSなら姿勢制御が可能なのでさらに安定。


3 瞬間加速
MPDプラズマ蒸気爆発ブースト
Magnetoplasmadynamic Thruster
仕組み
1 水を取り込む
2 プラズマで加熱
3 瞬間蒸発
4 噴射
つまり水蒸気ロケットになります。
温度約10000〜20000K
蒸気膨張比約 1700倍
これが蒸気爆発推力になります。

まとめ
超伝導MHD+キャビテーション+プラズマ蒸発推進の理論速度

状態 速度
巡航 150〜200ノット
高速 200〜300ノット
理論上限 300〜350ノット

理論上400ノット近くまで可能だが
実用速度は200〜300ノット

約600km/hがかなり現実的な上限です。

つまりフォビドゥンブルーの100ノットはかなり控えめです。
むしろ遅い可能性があります。

ちなみにこの速度で18mのMSが水中移動すると、
運動エネルギーは**戦艦主砲クラス(数十~数百MJ)**になります。

これは何に近いかというと
兵器 エネルギー
戦車砲 5〜10MJ
対艦ミサイル衝突 50〜150MJ
大型砲弾 50MJ前後
つまり対艦兵器レベルの衝突エネルギーです。

この場合、実はMSのキックだけで艦艇を破壊できる可能性があります。

――

「・・・」

パタンとPCを閉じる。

(私は何も見なかった・・・。あ~、コーヒーがおいしいなあ・・・)

現実逃避したくなる事ってありますよね?

私はあります!

ある日の昼下がりの出来事でした。
(必死にPCから目を逸らす)



お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。



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