転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
特に原作にない一部キャラの改変を含みます。
皆さん待望の「彼」の登場です。
気軽に読んでいただければ幸いです




第39話 教導隊

 

 

こうして始まった「アストレイ」の開発だが、もちろん最初から順調にいくわけがない。

まずは敵を知らないと話にならない、という事で、戦場で損壊したプラントのMS「ジン」を入手。

これを分析する事から始めた。

 

「これは……」

 

「まさかこうなっているとは……」

 

技術者とタイガは呆れた。

ジンに使用されている技術は既存のもので、無理なく簡単に修復して組み立てる事が出来る事が判明したのだ。

 

「単純に量産するだけなら簡単ですね」

 

「ああ、しかし問題は……」

 

複数のジンからデータを抜き取り修復したOSは、ナチュラルには使い物にならず、

コーディネーターで何とかといったところだった。

 

「どうされますか?」

 

「う〜ん、こいつらは何機ぐらい作れる?」

 

「そうですねえ、現状でしたら5機でしょうか?」

 

「よし、それじゃあそれで頼む」

 

「それからパイロットを選抜しておいてくれ」

 

「パイロット、ですか?」

 

「ああ、頼むぞ」

 

「コーディネーターになりますがよろしいですか?」

 

「むしろナチュラルだったら驚くぞ?」

 

「それもそうですね」と返して技術者はパイロットを手配する為にあちこちに連絡を始めた。

 

タイガの前には5名のパイロットが整列していた。

いずれもコーディネーターで、暗い目をしていた。

 

「諸君、俺がタイガ・ウラ・アスハだ。本日は君達に新たな任務を与える」

 

「君たちの任務はこれだ」

 

タイガは修復されたジンの画像を映す。

 

「君達はこれのパイロットとなり、我が軍のMSパイロットを育成してもらいたい」

 

パイロットたちは戸惑ったように目を見合わせる。

 

「質問があります!」

 

一人のパイロットが手を上げた。

 

「何だ?」

 

「なぜ自分達なのですか? 優秀なパイロットなら他にもいると思いますが?」

 

「この仕事は教導隊だ。お前達は教え子となる連中から憎まれ、そして恐れられる存在になる。

今までのお前達の経歴は見せてもらった。

周りに同じコーディネーターがおらず、戦友のナチュラルも助けてくれない状況で、

それにもかかわらず、お前達は自分の責任を果たして帰還している。

そしてその後もナチュラルとの間に目立ったトラブルも起こしていない。

だから信用できると判断した。この答えでは不満か?」

 

ああ……

あああ……

「あああああ……」

 

声を上げた男の目から涙が零れ落ちた。

つらかった。

自分の周囲にはコーディネーターは自分しかいなかった。

戦友から無視され、罵倒され、しまいには作戦でそのまま放置され見捨てられた。

怒りに震えて原隊に復帰した時に聞いたのは、

自分を見捨てた戦友は途中敵の奇襲を受けて全滅していたという事だった。

空しかった。

いくら努力しても「コーディネーターだから」と言われ、

できない事があると「コーディネーターのくせに」と罵倒された。

しかし自分の努力を認めてくれる人はいた。

しかもこのオーブのアスハ家の「オーブの虎」と呼ばれる人が自分の努力を見ていてくれて、

その上「信用できる」とまで言ってくれたのだ。

他のパイロットも同じなのか、皆目を潤ませていた。

 

「はい! 是非やらせてください!」

 

「よし、頼んだぞ! オーブの未来はお前達にかかっている!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

こうしてオーブ初のMS教導隊が発足した。

 

このオーブ初の教導隊の練度は高く、初期のパイロットが教導隊の試験をパス出来る事はほとんどなかった。

 

だがここに例外がいた。

初期に組まれたナチュラル用のOSを駆使し、

教導隊全員から撃墜判定をもぎ取った男がただ一人だけいた。

男の名は――

アムロ・レイ。

後に戦場で味方からは「白い流星」、

敵からは「オーブの白い悪魔」と呼ばれた男である。

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。
皆さん待望の「彼」の登場でした(名前だけですが 笑)
「彼」の登場はCE世界にどのような変化をもたらすのか?


次回お楽しみください。
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