転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
特に原作にない一部キャラの改変を含みます。
「彼」の登場はCEにどんな影響を与えるのか?
「彼」の存在はオーブに何をもたらすのか?
気軽に読んでいただければ幸いです
アムロ・レイは自分が特別な人間などとは思っていなかった。
単純に機械いじりが好きなどこにでもいる平凡な人間だと思っていた。
ある時父が家に仕事を持って帰ってきた。
それは父が設計した新型の航空機の設計図だった。
アムロはそれに魅入られた。
自分もそれに乗ってみたいと思った。
いや、正確には自分の手で自由に操ってみたいと思ったのだ。
しかし、それは軍の機体であり、父が技術士官とは言え民間人のアムロに手が出せるものではなかった。
方法はないのか?
あの新型機に乗る方法は?
あった。
軍に志願すれば適性があればパイロットになれる!
その時のアムロには自分に適性が無かったらどうするか?
パイロットになってもその機体に乗れるわけでもない事も関係なかった。
ただパイロットになりたかった。
ただあの機体に乗りたかった。
アムロは父にも相談せず軍に志願した。
父には激怒されたがアムロは「非常に優秀な成績」でパイロットに合格した。
その後、無事に父の設計した機体に乗る事が出来た。
それからしばらく経つと理事国とプラントで戦争になった。
小規模なものですぐ終わったそうだが次があるのは明白だった。
そんな時にアムロに通知が来た。
MSのパイロットへの転換命令だった。
教導隊は訓練を行っていた。
といっても同僚同士の模擬戦ではあったが。
何しろ教導を受ける側の機体がない。
肝心のパイロットもいない。
そんなところにアムロがやってきた。
MSのパイロットへの転換命令で来たという。
お前はコーディネーターか?という質問にナチュラルだと答える。
呆れてお前これを動かした事あるか?と質問すると当然「ない」という答えが返ってくる。
じゃあとりあえずやってみろ。と自分のジンに乗せると案の定というか全く動かす事が出来なかった。
やっぱりなあ、という笑い声にアムロは憮然とするしかなかった。
その後アムロは教導隊のパイロット達と様々な意見を交換した。
その結果をまとめると上官に報告した。
「なに?OSを自動化する?」
「はい、先任に確認したところMSを動かすには人間が起き上がる時の、
手を地面に突き、
上体を起こし、
重心を前に移動し、
足を突き、
バランスを取りながら、
立ち上がる、
といった動作が必要になります。
今のOSはこの作業を全部同時に手動で行わなければなりません。
これを自動化できればMSは誰でも動かせるようになります」
「誰でもだと?」
「はい、極端な話ボタンを押せば誰にでもできます」
「その話詳しく聞こうか?」
アムロがパイロットとして有名になる前の出来事だった。
このアムロの提案によりナチュラル用のOSが開発される事になる。
それはプラントの優位を消滅させ、世界のミリタリーバランスを一変させる事を意味していた。
後にアムロの存在はCE世界を根幹から揺るがす事になるが、それ以前に既にアムロはパイロットになる前から、
世界を一変させる第一歩を踏み出していた。
しかし上官に自分の提案を懸命に説明する現在のアムロは、どこにでもいる「唯の機械好きの青年」にしか見えなかった。
CEの歴史が根本から変わり始めた事が明確な形で現れ始めた瞬間だった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
皆さん待望の「彼」の裏方での活躍でした。
「彼」の登場と提案はCE世界を根本から変革していく事になります。
次回お楽しみください。