転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。





第41話 OS

 

 

新たなOSの開発は難航した。

 

「ボタンひとつでMSが動作する」

 

実現出来れば理想的である。

しかし実際の運用では状況は千差万別である。

ただ起き上がるだけでも、

• 地面が整地されているか、不整地か

• 水平か、瓦礫があるか

• 周囲に障害物があるか、砂地か、水際か

によって挙動が変わるのだ。

 

これらの状況に瞬時に対応出来なければ、MSは起き上がる事すら出来ない。

そこでオーブの技術者達は 基本動作を優先し、細かい補正は全てAIに任せる方針を取った。

基本動作も「兎に角素早く起き上がる事」を最優先し、

バランスを取る事も、機体を水平に保つ事も、安定させる事も全て無視した。

 

「敵が接近して来ていれば兎に角立ち上がるのが最優先で、

機体を丁寧に扱っている余裕などない」

 

というパイロットの意見を取り入れた結果である。

いくら静かに安定して立ち上がる事が出来ても、

時間がかかり敵に攻撃されたら意味がない。

 

その結果、MSが立ち上がるという動作を ボタンひとつで実行する事は実現出来た。

しかしMSは砂地でも水辺でも整地でも不整地でも 同じ動作しか出来なかった。

砂地や水辺で機体が沈み込んでも、OSはそれを無視して

機体を立ち上がらせようとするのである。

そこで技術者達はOSに様々なパターンを実行させ登録し、

これを状況によって自動的に選択する方式によって解決した。

想定された状況は多岐にわたる。

• 砂地

• 水辺

• 沼地

• 水中

• 瓦礫の隙間

• 街中

• 密林

• 市街地

など、あらゆる環境での起動動作が登録された。

 

その結果、「MSが立ち上がる」という動作をOSに記憶させる事は成功した。

 

これにより、このOSを搭載した複数のMSを同時に起動させると、

「全ての機体が同じ動作を行い、同時に立ち上がる」

という事さえ実現できる様になった。

 

これはつまり、

「パイロットの練度とは無関係に、全ての機体で同じ動作が可能」

という事を意味していた。

もちろんそのまま実戦に使用出来るものではないが、

最初の基礎の基礎を作り出す事には成功した。

 

「銃を構える」「照準を合わせる」「撃つ」という動作も同じ様に登録されていった。

最終的にはOSによってボタンひとつで、

「立ち上がり、銃を構えて、照準を合わせて、目標を撃つ」

事まで可能になった。

 

そして後にはそれを発展させ、OSにより初心者のパイロットが、

記憶させた教導隊の動きを再現する事さえ可能になった。

 

これにはコーディネーターである必要はどこにも無かった。

後は動作を組み合わせ、記憶させていくだけだった。

オーブのOSは急速に完成に向かって行った。

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

次回お楽しみください。
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