転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
新たなOSの開発は難航した。
「ボタンひとつでMSが動作する」
実現出来れば理想的である。
しかし実際の運用では状況は千差万別である。
ただ起き上がるだけでも、
• 地面が整地されているか、不整地か
• 水平か、瓦礫があるか
• 周囲に障害物があるか、砂地か、水際か
によって挙動が変わるのだ。
これらの状況に瞬時に対応出来なければ、MSは起き上がる事すら出来ない。
そこでオーブの技術者達は 基本動作を優先し、細かい補正は全てAIに任せる方針を取った。
基本動作も「兎に角素早く起き上がる事」を最優先し、
バランスを取る事も、機体を水平に保つ事も、安定させる事も全て無視した。
「敵が接近して来ていれば兎に角立ち上がるのが最優先で、
機体を丁寧に扱っている余裕などない」
というパイロットの意見を取り入れた結果である。
いくら静かに安定して立ち上がる事が出来ても、
時間がかかり敵に攻撃されたら意味がない。
その結果、MSが立ち上がるという動作を ボタンひとつで実行する事は実現出来た。
しかしMSは砂地でも水辺でも整地でも不整地でも 同じ動作しか出来なかった。
砂地や水辺で機体が沈み込んでも、OSはそれを無視して
機体を立ち上がらせようとするのである。
そこで技術者達はOSに様々なパターンを実行させ登録し、
これを状況によって自動的に選択する方式によって解決した。
想定された状況は多岐にわたる。
• 砂地
• 水辺
• 沼地
• 水中
• 瓦礫の隙間
• 街中
• 密林
• 市街地
など、あらゆる環境での起動動作が登録された。
その結果、「MSが立ち上がる」という動作をOSに記憶させる事は成功した。
これにより、このOSを搭載した複数のMSを同時に起動させると、
「全ての機体が同じ動作を行い、同時に立ち上がる」
という事さえ実現できる様になった。
これはつまり、
「パイロットの練度とは無関係に、全ての機体で同じ動作が可能」
という事を意味していた。
もちろんそのまま実戦に使用出来るものではないが、
最初の基礎の基礎を作り出す事には成功した。
「銃を構える」「照準を合わせる」「撃つ」という動作も同じ様に登録されていった。
最終的にはOSによってボタンひとつで、
「立ち上がり、銃を構えて、照準を合わせて、目標を撃つ」
事まで可能になった。
そして後にはそれを発展させ、OSにより初心者のパイロットが、
記憶させた教導隊の動きを再現する事さえ可能になった。
これにはコーディネーターである必要はどこにも無かった。
後は動作を組み合わせ、記憶させていくだけだった。
オーブのOSは急速に完成に向かって行った。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
次回お楽しみください。