転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。





第43話 アストレイ

 

 

オーブのMSはOSの開発こそ順調に進んだが、

機体そのものの開発は難航していた。

ジンをそのままコピーすれば形だけはデッチ上げられる。

しかし、そんな物が役に立つはずがない。

まずは 戦場全体での運用方法 を確立する必要があった。

 

まず、タイガからもたらされた 無人機の運用との組み合わせ が前提とされた。

大量の無人機で相手を消耗させ、弱った相手を叩く。

王道である。

 

オーブの基本戦術は 防衛 である。

外征能力は考慮していない。

ならば、長時間の活動よりも 短時間での再出撃性 を重視すべきだ。

- 補給

- 修理

- 再出撃

これらにかかる時間を可能な限り短くする。

さらに パイロットの生存性 も重要である。

 

こうして、オーブのMSの基本方針が決定されていった。

 

- 生存性最優先

- コクピット周辺の重点防御

- 盾へのPS装甲採用

- 完全量産指向

- 操縦難易度を下げ、訓練期間を短縮

- ナチュラルでも扱えることを前提とした設計

 

コクピット生存性の徹底

最も重視されたのは コクピットの生存性 だった。

コクピットブロックは胴体から独立した耐圧・耐衝撃カプセルとし、

直撃を受けても胴体が破壊される前に 自動で切り離される。

パイロット生還率を最優先し、

「撃墜=死」という常識を否定した。

タイガの方針は明確だった。

「撃墜されることは失敗じゃない。

死ぬことが失敗だ」

 

 

PS装甲は“盾だけ”

PS装甲を採用したのは 盾(シールド)のみ。

胴体・四肢は通常装甲+構造強化とした。

理由は単純だった。

- PS装甲はエネルギーを浪費する

全身PSは「短時間の英雄」にはなれても、

戦争には勝てない。

盾にだけPS装甲を集中させることで、

- 被弾方向を限定

- エネルギー消費を最小化

- 長時間の戦闘行動を可能にする

さらに予備として盾にもバッテリーを搭載できるようにし、

稼働時間の延長も図られた。

 

徹底した量産・整備思想

アストレイ最大の異質さは、

整備思想 にあった。

- 頭部・胴体・腕・脚すべてが完全モジュール化

- 工具さえ揃えば前線で交換可能

- 破損部位は切り離し、即新品ユニットに換装

訓練された整備兵なら、

- 手足の交換:5分

- コクピット再チェック含め 10分以内で再出撃可能

さらに国内の各地に整備基地を建設。

損傷しても近くの基地で部品を交換すれば即時戦線復帰が可能。

 

つまり――

「1機のMSを修理する」のではない。

「MSを部品として使い捨てる」

徹底した量産・整備思想だった。

 

この思想は敵に強烈な印象を残した。

撃墜したはずのMSが、

30分後に別個体として再出撃する。

パイロットは同一人物。

敵側には 「数が減らない」 錯覚を生む。

プラント兵の証言には、こう残る。

「何度撃ち落としても、同じ敵が戻ってくる」

「あれは機械じゃない。戦争そのものだ」

 

 

ある戦場での一コマ

ザフトの兵士は混乱していた。

彼は優秀なパイロットだった。

まだ敵のMSが量産されていないとはいえ、

鹵獲ジンによる攻撃や、

敵製造のMSとの交戦も経験していた。

しかしその動きは鈍重で、

攻撃をかわすのもたやすく、

彼はゲームか射的のような感覚で戦果を挙げていた。

 

だが今回の敵は妙だった。

アメノミハシラ周辺で遭遇し、

小隊編成で現れた敵MSは、

 

- バランスを崩した時の戻し方

- 転倒からの起き上がり

- 回避方向

- 攻撃のタイミング

すべてが同じだった。

最初は戸惑ったが、

パターンさえ分かれば対応は簡単だ。

彼は敵の動きを完全に読み、

全機に損傷を与えた。

 

帰還しようとしたその時、

また同じ動きをする敵MSが進路を塞いだ。

 

「チッ、しつこいんだよ!」

 

しかし戦っているうちに気付く。

 

「なんだ? こいつら……さっきと同じやつか?」

 

MS同士の連携や防御と反撃のパターンが先ほど交戦した敵機と同じなのだ。

ありえない。

敵機の損傷は軽いものでは無かったはずだ。

 

さっきの敵は、

- 手足に砲弾直撃

- 頭部損傷

- 胴体にも被弾

短時間で復帰できるはずがない。

 

さらに敵MSの動きは戦闘中にどんどん洗練されていった。

- 動作のつなぎ目が滑らかに

- 僚機との連携が密に

- 同じ動作なのに、わずかに速く

戦場の一瞬。

それは引き金を引くには十分な時間だった。

 

「バカな! こんなバカな!」

 

その叫びが終わる前に、

ザフト兵のコクピットを砲弾が貫いた。

 

「アストレイ」

 

それはモビルスーツの名前ではなく、

戦場でのシステムそのものを指す言葉だった。

 

 

 






※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本作でのアストレイはこのようなものになります。

「こんなの種じゃねー」

「原作と違うぞー」

というご意見もあると思いますが、
本作独自の創作ですのでご容赦ください。

次回お楽しみください。

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