転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
宇宙世紀でも人気のあの二人の登場です。
お楽しみください。
「バーナード・ワイズマン准尉であります! 着任を報告致します!」
「クリスチーナ・マッケンジー准尉であります! 着任を報告致します!」
「うむ。よく来てくれた。私がオーブ戦術開発室室長、テム・レイ技術一尉だ。楽にしてくれ」
「「ハッ」」
「さて、君達の任務だが、どこまで理解している?」
「ハッ! 今後のオーブ防衛の為の戦術の確認と聞いております!」
「ハッ! 自分も同じです!」
「ふむ。間違いではないが正確でもないな」
「どういう事でしょうか?」
「オーブ防衛の為の戦術は、まだ“確認できるほど”確立されていない。
これから 君達が作るんだ」
「自分達がですか?」
「そうだ。君達が作り上げた戦術が、今後のオーブ防衛の柱となる。
責任は重大だぞ。よろしく頼む。以上だ!」
「「ハッ!」」
アムロはハンガーで整備兵と話していた。
「全体的な反応をもう少し上げられないか? どうもワンテンポ遅れる感じなんだが?」
「ああ、こいつはまだ学習中ですからねえ。データがもっと揃えば早くなると思いますよ」
「現状では無理か?」
「ちょっと難しいですねえ」
「そうか……」
そこへ声がかかる。
「アムロ三尉!」
「ここだ!」
「アムロ三尉。お客様です」
「俺に?」
二人の男女が整列し、ビシッと敬礼した。
「本日をもってオーブ戦術開発室に配属になりました、
バーナード・ワイズマン准尉であります! 着任を報告いたします!」
「同じくクリスチーナ・マッケンジー准尉であります!
着任を報告致します!」
「うむ。ご苦労。アムロ・レイ三尉だ。今後よろしく頼む」
「「ハッ」」
「アムロ三尉? 学習型コンピュータですか?」
クリスチーナがアムロの作業内容を見て尋ねた。
「ああ、もう少し反応速度を上げたかったんだが、ここでは難しくてね」
「よろしければお手伝いしましょうか?」
「出来るのかい? ぜひお願いするよ」
「それでは失礼しますね」
クリスチーナは端末を操作し始めた。
「……えっと、このアルゴリズム、旧式のままですね。
反応遅延の原因はここです。
アムロ三尉、これで試してみてください」
クリスチーナの手により、学習型コンピュータの反応速度はアムロの希望に近いものになった。
「いや〜助かったよ。アレにはちょっと手が出なくてね」
アムロの「堅苦しいのはやめて気楽に頼むよ」という言葉で、
バーナードは「バーニーと呼んでください」、
クリスチーナは「クリスでいいですよ」と言い、
三人はすぐに打ち解けた。
「そうだ! 俺、アムロ三尉には絶対言ってやりたい事があったんですよ!」
「なんだい?」
「教導隊の試験ですよ! 隊長達が『アムロと同じ成績でなければ合格ではない!』
なんて言うもんだから、しばらく合格者ゼロだったんですよ!」
「あ〜、あれねえ。あれは酷かったよね〜」
クリスも同意する。
「そんなに酷かったのかい?」
「酷いなんてもんじゃないですよ! あれはコーディネーターでも絶対に無理です!」
「そうよね〜」
「……そんなに? 俺に出来るぐらいなんだから、そんな事はないと思うんだが?」
「アレは絶対アムロ三尉にしか出来ません! 俺が断言します!」
「間違いありませんね」
「そんな事はないと思うんだがなあ……」
クリスにまで言われ、アムロは落ち込んだ。
三人はアムロの戦闘映像を確認するため、場所を移した。
バーニーとクリスの機体は プロトアストレイ。
アストレイの先行試作機であり、量産に向けて問題点を洗い出す必要がある。
アムロの戦術を確認し、連携方法を検討するのだが――
映像を見た二人は絶句した。
「単機でジン3機を撃破……?」
「初射で命中弾……?」
「? どうしたんだ二人とも?」
「あ〜、すいませんが……俺達にアムロ三尉と同じ事をやれと言うなら無理です」
「そうです」
「??? 何故だ? 俺に出来るなら皆にも出来るだろう?」
「世界中探してもそんな人間はいません!」
「そんな事が出来るのはアムロ三尉だけです!」
「俺ってそんなに特殊なのか……? いや、普通だと思うんだけどなあ……」
またしても断言され、アムロは落ち込んだ。
しかしアムロのこの自覚の欠如には理由があった。
アムロはオーブ軍初の、いや『ナチュラル初のMSパイロット』であり、
比較対象がいない事がアムロの“自覚の欠如”の原因だった。
他に比較する対象が存在しない。
しかも元々自分が優れたパイロットだという意識も無かったので
「自分がこれだけ出来るのだから他の人も出来るだろう」
と思い込んでしまったのだ。
迷惑な話である。
結論としては――
• 二人が敵を攻撃して混乱させる
• そこにアムロが突っ込む
• あるいはアムロが突っ込んだところを二人が攻撃する
という形に落ち着いた。
アムロに追従するのは、二人には不可能だった。
そして再び海賊出没の連絡が入り、三人は出撃した。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
宇宙世紀で人気のあの二人の登場でした。
彼らは宇宙世紀と同じ結末を迎えるのか。
それとも別の未来が待ち受けるのか。
次回お楽しみください。
※誤字のご指摘ありがとうございます。
感想欄でこれから書き込もうとしている内容を指摘され、
皆様の予想に戦々恐々としている毎日です。
(単に作者の実力不足という当たり前の指摘はご容赦ください 笑)
さて、そんな皆様の予想を超える展開が今後起こります。(笑)
(大風呂敷を広げて恥をかくだけでは?という声はあえて無視 笑)
今後とも拙作をよろしくお願いします。