転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜   作:台風200号

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※前書きです。

本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。

宇宙世紀の「あの二人」が出会います。

どうぞお楽しみください。


※第6話 慕われるもの
タイガとアズラエルの会話の中で彼らの「夢」を追加しました。
※ 第16話 帰国10
カルアのツッコミを強調して修正しました(笑)






第61話 運命の出会い

 

 

「いや〜、やっと帰ってきましたね〜」

 

「ほんとね〜。宇宙が嫌ってわけじゃないけど、やっぱり地面の上はいいわねえ」

 

「そうか?俺はどちらでも構わないが? いや、別に一生宇宙でも問題ないがなあ?」

 

「そんなのは三尉だけです!」

 

「そうです!普通の人はそんなの無理です!」

 

「そんなに二人して言わなくても……」

 

アムロたちはアメノミハシラから地上へ戻ってきていた。

宇宙でのデータ収集が一段落し、次は地上での検証が始まる。

とはいえ、アムロのデータが複製されたことで他の者でも収集が可能になり、

アムロたちの負担は大幅に軽減されていた。

つまり今は――待機という名の休暇だった。

 

「じゃあ俺はこっちに行くから」

 

「ええ、お疲れさまでした!」

 

「失礼します」

 

 

ふらふらと街を散策しながら、アムロは周囲の様子を眺めていた。

買い物帰りの主婦。

笑いながら走り回る子供たち。

画面を見ながら歩くビジネスマン。

――彼が護ろうとした、護るべき人々の姿がそこにあった。

(MSに襲われていた人たちにも、こういう家族がいたんだよな……

小さくても、僕はそれを守ることができた。それに比べれば、心の痛みなんて小さなものだ)

そう自分に言い聞かせながら歩いていると、

ふと一人の女性が目に留まった。

きれいな金髪の、アムロと同年代ほどの女性。

しかし大きな紙袋を抱えて前が見えていないのか、ふらふらと危なっかしい。

見ていると――

街灯にぶつかりそうになった。

 

「危ない!」

 

声をかけたが一歩遅く、女性は街灯に激突した。

 

「あっ!」

 

紙袋の中身が周囲に散らばる。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ええ、大丈夫です。すいません……」

 

鼻の頭を赤くしながら礼を言う女性に、アムロは思わず吹き出した。

 

「手伝いますよ」

 

「いえ!そこまでしていただくわけには!」

 

「いいから、いいから」

 

二人は散らばった荷物を拾い集めた。

 

「わざわざすいません」

 

「いえいえ。でも、これからはちゃんと前を見た方がいいですよ?」

 

アムロの言葉に、女性は「分かってます!」とすねたように返した。

 

その時、小さな子供たちがワイワイと騒ぎながら駆け抜けていった。

 

「まて〜!」

 

「こっちだよ〜!」

 

「つかまえてみろよ〜!」

 

ほほえましい光景――だが、近くを車が通る場所では危なっかしい。

 

「あっ!」

 

一人の少年が、周囲を確認せず車道へ飛び出した。

衝突防止システムも間に合わず、

運転手がブレーキを踏むが――間に合わない。

鈍い衝撃音。

少年は数メートル吹き飛ばされた。

 

「チッ!」

 

アムロは舌打ちし、少年のもとへ駆け寄った。

軍人として最低限の救護知識は叩き込まれている。

アムロは状況を確認し、応急処置を始めた。

(駄目だ……一人じゃ間に合わない)

二か所同時の処置は不可能だ。

焦るアムロの横で――

 

「手伝います!」

 

先ほどの女性が駆け寄ってきた。

 

「経験は?」

 

「医者の見習いです!」

 

「では頼む!」

 

「ハイ!」

 

二人は懸命に応急処置を続けた。

やがて救急車が到着し、二人はそのまま病院へ同行した。

少年の命は助かった。

医師から「応急措置がなければ間に合わなかったでしょう」と言われ、

アムロはほっとして椅子に座り込んだ。

 

「ふ〜、良かった……」

 

「ええ、本当にね……」

 

そのまま二人で座り込んでいると――

女性のお腹が小さく鳴った。

 

「あっ!」

 

アムロはクスクスと笑う。

女性は顔を真っ赤にしながら、

「本当にあなたには変なとこばかり見られるわね……」

と小さく呟いた。

アムロは笑いながら声をかけた。

 

「よかったら、お食事でもどうです? え〜と……?」

 

「ああ、そういえばまだ名前を言っていなかったわね」

 

女性は微笑み、名乗った。

 

「私はセイラ。セイラ・マスよ」

 

 

 







※あとがきです。

お読みいただきありがとうございます。

本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。

宇宙世紀の「あの二人」の出会いでした。

本作ではこの二人の出会いがCEの「世界の成り立ち」を根本から変える事になります。

次回お楽しみください。



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