転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
CE71 1月25日
その日もヘリオポリスは平穏だった。
その時までは。
キラ・ヤマトはヘリオポリスの工科カレッジの学生である。
最近はバイト代わりのゼミの教授の手伝いに忙殺される毎日であり忙しい日々を送っていた。
そんなキラは周りを見渡しながら思った。
(だいぶ人が少なくなったなあ)
ヘリオポリスは軍事施設が増強されるに従い民間人の一時疎開が行なわれていた。
商店はシャッターを閉め、人影もまばらになり、週に一回は避難訓練が行われる。
戦争がはじまりプラントにも被害が出たという事だったがアスランは無事だったろうか?
キラは遠く離れた親友を思った。
その親友がすぐそばにいて再会の時が近い事などキラに想像できるはずもなかった。
「どう?」
「やっぱり駄目ですね。そう簡単にはうまくいきません」
「そう・・・」
「やっぱり見様見真似じゃ無理ですよ?素直に頭を下げた方が良いと思いますがね?」
「それはわかっているんだけど」
マリュー・ラミアスはうつむいて顔を伏せた。
地球連合が総力を挙げて開発したG兵器だったがOSが未完成だった。
マリューたちが四苦八苦している頃、隣のオーブ軍の区画にMSの製造ラインが完成。
あれよあれよという間に組み上げられるとスムーズに起動し、隊列を組んで訓練を始めたのにあっけにとられた。
どういう事かと口に泡を飛ばしてオーブ軍に問い合わせると「軍事機密です」という極当たり前の答えが返ってきた。
しかも既に実戦証明もされており、今は先行量産タイプを製造中という事だった。
マリューはその場で口を開けて立ちすくむ事しかできなかった。
自分達がMSを歩かせるのでさえ散々苦労しているのに、オーブは既に何歩もその先を歩いている。
技術者として敗北感を感じるしかなかった。
隣の芝生は青いと言うが、隣の芝生は青いどころか、既に整地され、ゴルフ場が完成していた。
我が身を顧みて無力感に打ちのめされるマリューだった。
上層部になんとかOSを手に入れられないか上申したが、検討中という答えが返ってくるだけだった。
現場のオーブ軍の士官に何とか協力してもらえないか交渉したが「許可なく軍事機密を渡せるか!」という常識的な回答の前には手も足も出なかった。
「せめて起動ができる程度には持っていきたいわね」
「了解です。精々頑張ってみます」
お願いするわね。その言葉と共にマリューが席を離れようとした時、爆発音と共に地面を衝撃が襲った。
「何!!」
ヘリオポリスの平穏が破られた瞬間だった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
やっと、とうとう、遂に、本編の開始です♪
いや〜、長かった。(まだ始まってもいないよ?)
大筋では本編と同様の流れになります。(でもキラが活躍するとは言ってないよね?)
とにかく!
次回よりアーク・エンジェルの航海が始まります。
次回お楽しみください。