転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜 作:台風200号
※前書きです。
本話は独自設定・原作改変を含みます。
原作とは異なる表現、矛盾、人物、設定が登場しますが
本作独自の創作ですのでご容赦ください。
ついに本編開始です。
どうかお楽しみください。
アスランは同僚のラスティ・マッケンジーと共に、ヘリオポリスの通路を駆けていた。
通路を抜けた先――
眼下には「G計画」のMSが整然と並んでいた。
「やっぱりな!」
「何が中立国だ!」
アスランとラスティは怒りを露わにする。
「ん?」
ラスティがふと、G計画機の奥に“何か”があることに気付いた。
「どうした?」
「いや、向こうに……何か?」
二人が向かった先――
そこにはオーブの国旗が翻り、その下にアストレイが並んでいた。
「な……!」
「これはまさか、オーブの……?」
「誰だ!」
鋭い誰何の声と共に、ラスティが銃撃を受けた。
「ガッ!」
「くっ!」
倒れ伏すラスティをやむなくその場に残し、アスランはGの元へ駆け寄る。
そしてGを奪おうとした――
だが、その前に“ある人物”が立ちはだかった。
「な!」
「アスラン!? まさか君なのか?」
「キラ!どうしてお前がこんなところに!」
運命の再会だった。
その後、他のGを奪取してヴェサリウスに帰還したものの、
アスランの胸は晴れなかった。
(キラ……どうしてあんなところに。
優しかったお前が、なんで軍なんかに……)
キラはただ、ゼミの教授に会いに来ていた金髪の少女を追いかけた結果、
偶然その場に居合わせただけだった。
しかしアスランには知る由もない。
(あいつが軍に協力するはずがない!
協力しているとしても、騙されているんだ!
あいつはコーディネーターなんだ!
ナチュラルと一緒にいる必要なんかない!
あいつをプラントに連れて来なければ!)
事実、キラは教授のアルバイトとして、
知らずに地球連合のMS開発に協力していた。
その点ではアスランの推測は“部分的には”正しい。
だが、だからといってキラがプラントへ移住する理由もない。
アスランは自分の考えが一方的な視線からのものでしかない事に気付く事はなかった。
「状況は?」
「港湾施設に一部被害。民間人の避難は完了済みです。
あとは……お隣に被害が出て、肝心のGを奪われたようですね」
「何をやっているんだか。軍人として呆れるな」
「開発関係の技術者ばかりですし、後方だと思い込んで油断していたのでしょう。
それから、こちらに侵入を試みた者は確保しています。
治療が終わり次第、尋問を開始します」
「よし。早く情報を引き出せ。
それと本国に連絡――
『ヘリオポリスはザフトの襲撃を受けた』とな!」
「ハッ!了解です!」
CE71年 1月25日。
タイガが設置した“ヘリオポリス”という罠に、
プラントがついに食いついた瞬間だった。
※あとがきです。
お読みいただきありがとうございます。
本話には本作独自の設定が多数ありますが、創作上の出来事としてご容赦ください。
大まかには原作と同様の流れになりますが、原作と異なりヘリオポリスにはオーブ軍が駐留しています。
これがアーク・エンジェルの航海に大きな影響を与える事になります。
次回お楽しみください。