デート・ア・ライブ 士道Remix   作:零丸

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とりあえず私立合格しました!
だから凛袮ちゃん結婚(ry


#17 定め

「はぁ…はぁ…」

 

日が落ちようとしている高台公園で、士道は誰ともわからぬ者と戦っていた。

相手は魔術師(ウィザード)。いくら天使が使える士道でも勝てるわけがない。

エレンと言う少女が随意領域(テリトリー)を貼るも、天使の前では無意味だ。【穿つ者】(エルレエム)で随意領域(テリトリー)を裂きながら前進する。

 

「いい加減諦めたらどうです?戦力の差は明らかです。いくら随意領域(テリトリー)を切り開いたところで私のところに槍は届きませんよ?」

 

「そんなの…やってみなきゃ…わかんねぇだろ!」

 

口ではそう言うものの、確かにエレンの言う通りだった。このままでは埒があかない。

ーーそれなら。

 

「〈ラファエル〉ー【縛める者】(エルナハシュ)!」

 

再び召喚器を取り引き金を引く。

今度は槍の代わりにペンデュラムが握られる。

 

「うおおおおおお!」

 

士道は渾身の力を込めてペンデュラムを振るった。

これは予想外の行動だったのだろう。エレンにペンデュラムが当たる寸前で、エレンは随意領域(テリトリー)を使ってそれを防いだ。

 

「嘘…だろ…」

 

士道はその場に崩れ落ちた。

さっきから身体が怠い。

最初は身体が軽く、何でも出来そうだった、が、今は違う。

立っていることすら困難なほど前進が痛む。

しかしその痛みは熱に変わる。

琴里の治癒能力でガタガタになった身体が再生される。しかしその荒い治療には気が狂いそうになる。

 

「そんな子供騙しが私に効くと思いますか?…終わりにしましょう」

 

エレンがレーザーブレードを構え士道の方に向かっていく。

 

「士道さん!逃げて!」

 

しかし士道は避けようとせずエレンに【穿つ者】(エルレエム)を構えた。

ーー次の瞬間、士道の胸にレーザーブレードが突き刺さり、辺りに鮮血がばら撒かれる。

 

「がはっ…」

 

「士道さん!」

 

零那が悲鳴の様に叫んだ。

胸の辺りが酷く痛む。視界が狭まり、前に倒れそうになる。

…だが、エレンの攻撃を避けようとしなかったのは意味があった。

 

「終わりです。それでは…」

 

士道を見下していたエレンが突然よろけた。無理もない、エレンの横腹には【穿つ者】(エルレエム)が深々と刺さっていた。

 

「肉を切って骨を断つ…ってな。油断したな…馬鹿が」

 

血を吹きながら士道が呟く。そうは言ってる士道だが今にも死にそうな顔をしていた。

 

「…私の身体に傷を入れたことは褒めてあげましょう。ですが、その身体で何が出来ますか?後は死ぬだけです」

 

随意領域(テリトリー)を使ったのだろうか、エレンの横腹から【穿つ者】(エルレエム)が引き抜かれていた。

 

「…どんな身体してるんだよ」

 

その言葉を最後に、士道の意識は途切れた。

 

「〈クロノス〉は後回しです。まずは先にこの少年から殺します」

 

エレンが言いながら士道に歩み寄っていく。いくら琴里の治癒能力があるとはいえどもう一撃喰らえば死んでしまうかもしれない。

 

「士道さぁぁぁぁん!」

 

高台公園に零那の悲鳴が響き渡った。

 

 

 

「ん…」

 

士道が目を覚ますと辺りは真っ暗だった。

 

「俺は一体…」

 

周辺には血が飛び散っており服も破れている。どうやら夢ではないようだ。

 

「…!零那!零那!」

 

零那を呼ぶも返事はない。

士道は立ち上がり零那を探し始めた。

 

 

「零那…零那…零那!」

 

それから約数分後、その少女は見つかった。

公園の奥の方で倒れていた。

 

「零那!」

 

士道は零那の下まで走っていく。

だが頭をよぎるのは最悪の事態ばかり。…そんなはずはない…と、必死に否定するもその考えが消えなかった。

 

「はぁ…はぁ…零那…」

 

士道は息を切らしながら零那に駆け寄る。

…だが、握ったその手は氷のように冷たかった。

 

「…おい、嘘だろ?」

 

頭をよぎる最悪の事態がだんだん確信に変わろうとする。血も出ていなければ傷跡もない。そんな筈はなあと必死に可能性を否定した。

 

「おい…目を開けてくれよ…笑ってくれよ…」

 

呼びかけるも返事はない。

零那の口元に耳を当てるも、息をしていない。

 

「零那…零那…おい…嘘だろ…」

 

士道は震える手で零那を抱き、空を仰いだ。

 

「零那ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

士道は泣きながら叫んだ。

…自分が無力なばかりに零那は死んだ。

もうあの笑顔を見ることも、デートすることも叶わない。

 

「ああああああああああ!」

 

士道の絶叫が高台公園に虚しく響いた。

 

 

 

「…里…琴里…五河琴里」

 

自分を呼ぶ声に琴里は目覚めた。

 

「ん…」

 

目を開けるとモニターに映っていた天宮市は夜になっていた。

 

「ちょ…どういうこと!?夕方じゃなかったの!?」

 

琴里が狼狽に満ちた声を上げると或守が口を開いた。

 

「どうやら【フラクシナス】に催眠ガスが巻かれたようです。五河琴里は1時間ほど眠っていました」

 

「そんな…いつの間に…」

 

琴里が考え込んでいるところに或守が付け加えた。

 

「五河琴里、今は考えている場合ではありません。零那さんが…死亡しました…」

 

「え…?」

 

或守から聞いた信じられない言葉。

零那が…死んだ?

 

「或守…どういうこと…」

 

「自律カメラを回してなかったので詳しいことはわかりませんが、零那さんの生命反応が数分前に感じられなくなりました。そこで先程自律カメラを回したところ…高台公園で零那の死体が発見されました」

 

「嘘…」

 

「まだ高台公園には士道が残っています。五河琴里、士道の回収を提案します」

 

「え、えぇ、そうね…」

 

 

数分後、士道の身体はいつもの浮遊感に包まれた。

そして次の瞬間には【フラクシナス】の中にいた。

 

「士道…」

 

琴里が口を開くも士道は応えなかった。琴里は士道になんと声を掛ければよいかわからずしばらく士道と口をきけなかった。

 

 

数時間後、琴里に一通りの状況を説明した士道は自室にいた。

自分が気を失ってある間に何があったのかもわからない。

しかし目覚めた時には零那は死んでた。

 

「零那…」

 

死んでしまった少女の名を呟く。

もう一度…もう一度だけあの笑顔が見たかった。

…だがそれも叶わない。

士道は虚ろな目で月を見上る。

もう一度、零那に会いたいと考えながら。




…いや、零那編終わらないからね?
なんかだんだんシュタゲっぽくなってきた気がしなくもない。
ショック受けた人もいると思いますが零那死にませんからね。ここからどうなるのかを個人で予想お願いします。
もう一度言いますが零那死にませんからね。
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