でも四糸乃は大好きです。
私はロリコンではありません(大事なことry
そういえば1話にお気に入りしてくれた人が何人かいたみたいです。
正直読んでもらえると思ってなかったのでとても嬉しいです!
ありがとうございます!
目が覚めた士道の目の前には見慣れない天井があった。
空間震が発生したかは家ではないことは確かだ。かといってシェルターにしては小綺麗すぎる。
…そういえばさっきからやけに人の声がする。
「目が覚めたかしら、士道。」
そこには真紅のジャケットを身にまとった、五河琴里の姿があった。
「こと…り?」
「…今回の空間震は小規模ね」
疑問を抱く士道を無視するように琴里が後ろの長身の男に話しかける。
「僥倖…といったところですが…
相手は〈ハーミット〉です。そこまで大規模な空間震を起こす精霊でもないですし…」
長身の男が士道に気がついたのか、こちらを向いて一例する。
「初めまして。ここで副司令を務めている、神無月恭平(かんなづききょうへい)です。以後お見知り置きを」
「は、はぁ…よろしくおねがいします…」
日本人離れした顔つきと金髪。小説に出てきても違和感のない美青年だった。
…それよりも。士道は聞きたいことが山ほどあった。
「琴里!ここはいったいー」
「はいそこまで」
そこで士道の言葉は琴里によってストップされた。
「詳しいことは後で話すわ。だから、今は説明を聞いて頂戴。令音」
そう言って隣の眠そうな女性を指す。
「ん…あぁ、ここで解析官をやっている村雨令音(むらさめれいね)だ。よろしく頼むよ。えーと…しんたろう?」
「いや、俺士道です。…というか村雨解析官が異常に眠そうなのはなぜ…?」
「あぁ…訂正しよう。すまないシン。かれこれ30年は寝てないのでね」
ツッコミがおいつかない。いやまず『シン』って…『し』しか合ってないぞ…ただの愛称じゃないか…
それに30年寝てないって…
「…令音。そこの馬鹿に分かるように説明してあげて」
「…まぁ説明するよりも見る方が早いだろう。画面を見たまえ、シン」
「画面って…」
画面を見て士道はハッとする。
そこに写っていたのは…四糸乃だった。
「四糸乃!?」
「…士道?もしかして知り合い?」
「…俺は…この子に会ったことがある…」
「なんですって!?それはいつの話!?」
「あ、あぁ…昨日の夕方だ…」
「神無月!」
琴里が長身の男、神無月を指す。
「はっ。昨日の夕方に霊波数値は観測されていません。観測機に問題はありませんでしたし…これは…」
神無月がコンソールを操作しながら答える。まぁ士道にはなにをやっているかわからないのだが。
「琴里。ここはどこなんだ?お前達はなんなんだ?さっき説明するって言ったよな?」
士道が質問すると琴里はやれやれと肩を落とした。
「私達は『ラタトスク』。精霊に幸福な生活を送らせようとする組織、まぁ保護団体みたいなものよ。そしてここは空中艦、『フラクシナス』の中よ」
「ラタトスク…?フラクシナス…?空中艦って…ええっ!?」
士道が立っていた床が透けて下が見えるようになる。そこは天宮市全体が見えるような空中であった。
「この『フラクシナス』は天宮市上空15000mに位置してるの。うだうだ言ってると落とすわよ」
琴里の言葉が冗談に聞こえない。
というかさっきから『司令』って呼ばれてるのは何なんだ?
もしかして〈ラタトスク〉とかって組織の司令なのか?
中学生なのに?中学生だぞ中学生。
中学生の琴里が司令っておかしくないか?
「それともう一つ。士道の知っていた少女〈ハーミット〉は精霊なの。本来この世界に存在してはいけない災厄なのよ。」
「いや…なんで存在したらいけないんだよ…」
「そうね。少なくとも空間震の発生原因が彼女だと言われてもまだそんなことが言えるかしら。」
「…!?」
空間震の発生原因が四糸乃…?
そんな…昨日会った時に空間震は起こってなかったじゃないか…!
「司令!ASTが到着しました!」
コンソールを操作していた一人の女性が叫ぶ。信じられない事実を突きつけられていた士道の鼓膜を一人の女性の声が震わせた。
「ちっ…案外早かったわね…」
「AST…?」
忌々しげに舌打ちをする琴里と、なんのことか分からない士道。琴里が面倒くさそうに説明する。
「『Anti・Spirit・Team』(アンチ・スピリット・チーム)通称ASTよ。精霊が現れたらその場に行って処理する。…用は殺すのよ」
『Anti・Spirit・Team』(アンチ・スピリット・チーム)通称AST。
陸自の対精霊舞台。
戦闘顕現装置搭載(コンバット・リアライザ)ユニット、CRユニットを身に纏い、精神の発生と同時にその場に赴き精霊を…殺す。
「なにも殺さなくてもー」
士道が叫ぶのを制止するように琴里が間髪入れずに説明する。
「…精霊の対処にはASTのやり方と私達ラタトスクのもう一つのやり方があるわ。それには士道の力が必要なの」
「え…俺の力?」
「そう…殲滅とは違うもう一つの方法。デートして…デレさせのよ」
「…は?」
士道が間抜けな声を発する。それもそうだ。いきなりそんな事を言われて信じる人などいるのだろうか。
「それって…俺じゃなくても…」
琴里が近場にいた神無月の足をかかとで踏みつける。
声にならない叫びとともに神無月が幸せそうな顔をしながら倒れこむ。
…なんだろう。マゾヒストなのだろうかこの人。
「…士道じゃないと駄目なのよ。わかる?」
琴里が何か複雑そうな顔をしながら答える。
「士道がやることは一つ。今からこの精霊のとこへ行って、話をして頂戴」
「いや、ちょっと待て。意味がわからん」
士道が額に手を当てながら琴里の方に向いて話す。
「士道はこの娘を助けたいんでしょう?大雑把に言うとこの娘と話して来いって言ってるの。考えればわかるでしょ」
士道は言葉に詰まる。確かに殺されかけている少女を放ってはおけなかった。だが琴里が言っていることもいまいち信じられなかった。だがー
「琴里。俺は…この娘を助けたい!」
「さっすが、話が早くて助かるわ」
上機嫌そうな琴里が乱暴に『なにか』を放ってくる。それをギリギリキャッチし、その『なにか』を確認する。
「…なんだこれ」
「小型のインカムよ。それを耳に付けて行きなさい。いざとなったらこちらから指示を出すわ」
「いや指示っておまっ…」
「零梛、転送頼むわ」
琴里が士道の言葉を遮り、『はっ』と返事をした少女を指す。
「士道さん、私はここのクルー、白闇零梛(しろやみれいな)です。よろしくお願いします」
白闇零梛という少女は琴里と変わらない年齢だろうか。長い黒髪に闇色の瞳。なんとも美しい少女であった。
「あぁよろし……!?」
士道が最後まで発言する前に零梛がコンソールを操作して転送装置を起動させていた。
「さぁ…私達の戦争(デート)を…始めましょう!」
…覚えてろよ琴里。
現場に転送された士道は軽いめまいがしていた。いくら転送装置といえどあの浮遊感は慣れない。棒立ちしていると右耳から琴里の声がする。
『あー、あー、士道、聞こえる?』
「琴里…聞こえるぞ」
士道の右耳には小型のインカムが付けられていた。そこから琴里声がする。
「…それで?これからどうすればいいんだ…?」
『やることは単純よ。〈ハーミット〉はそのビルの3階にいるわ。接触して頂戴』
「りょーかい…」
士道は重い足取りで、外にはAST、中には精霊というなんとも危険なビルの階段を上っていった。
説明長すぎ…
私説明下手だけど理解してもらえたかな…?
次回は四糸乃のデートします。
ちくしょうイチャイチャしやがって妬ましい。