デート・ア・ライブ 士道Remix   作:零丸

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あけましておめでとうございます!
多少7話から間が空いて申し訳ありません。
Wi-Fiの調子が悪くて投稿できなくて…
余談ですがデート・ア・ライブⅡのソシャゲ始めました。
とりあえず四糸乃のSRよこせぇぇぇ()
もうね、四糸乃が可愛すぎてやばい。
だからvita欲しい()
つかタマちゃんの声優の人(あえて名前は出さない)ってペルソナ4のアニメに出てるのね…


#8 二人の運命(さだめ)

「夕弦と耶倶矢は元々一人の精霊でした」

 

これはさっき耶倶矢に聞いたことと同じだ。

…また残酷な現実を聞くのか。

 

「きっかけは覚えてませんが、二つに別れてしまったのです。そして私達はーー」

 

一つに戻らなければお互いが消えてしまうということ。だから耶倶矢と競い合っているということ。

 

「ーー本来ならあの時、夕弦が死ぬべきでした」

 

「…え?」

 

夕弦が言ったことが理解できぬかった。

…自分が死ねばよかった?

そんな訳ないだろう…!

 

「復唱。狙撃された時に夕弦が死ぬべきだったのです。士道…と言いましたね。余計なことをしてくれましたね」

 

「いや…それは…」

 

余計なことをしてくれた、なんて言いながら夕弦は笑っていた。本当に余計なことをされたとは思ってないのだろう。

 

「士道…耶倶矢だっけ…その精霊とはいつ会ったの?」

 

琴里が不思議そうに聞いてくる。

そういえば耶倶矢と遊んだことは言ってなかったな。

 

「今日の昼間だ。少しゲーセンで遊んだくらいだよ」

 

「へぇ…ゲームセンターねぇ…」

 

うわ、明らかに軽蔑の眼差しだ。

ひどすぎる、俺が何をしたっていうんだ。

 

「ま、今は気にしないでおいてあげるわ。とりあえず士道は夕弦の側にいなさい」

 

「…了解」

 

琴里はそう言い残すと四糸乃と令音を連れて部屋を後にした。

部屋には士道と夕弦が残された。

側にいろ…つまり攻略対象の面倒を見ろと言うことだろう。

 

「質問。士道、耶倶矢とゲームセンターに行ったのですが?」

 

「あ、ああ。行ったぞ」

 

「嫉妬。耶倶矢が羨ましいです。今度夕弦とも行きましょう」

 

「お、おう。でもまずは身体を治さないとな」

 

そんな他愛もない話をしていると夕弦が眠ってしまった。

世界を殺す災厄とは思い難い可愛い寝顔を見ていると、士道も眠ってしまった。

 

 

「挨拶。おはようございます、士道」

 

翌朝。

夕弦に声を掛けられて目が覚めた。

どうやら知らない内に眠ってしまったみたいだ。

 

「…ん、おはよう夕弦」

 

「微笑。士道はお寝坊さんですね」

 

言って夕弦がクスクス笑う。

悪気は無いようなので、その笑顔が可愛かった。

そして士道の身体にはいつの間にか毛布がかけられていた。

多分琴里だろう。ありがとう、琴里。

 

「目覚めたかしら、士道」

 

言いながら琴里が病室に入ってきた。

 

「おう、起きたよ。毛布ありがとうな」

 

「べ、別に…大したことはしてないわよ…」

 

少しだけ頬を染めながら強がる琴里。別に強がらなくてもいいのになぁ。

 

「…それで?俺は何をやらされるんだ?」

 

「士道にしては察しがいいわね。大丈夫よ、別に無茶なことはさせないから」

 

琴里がニヤリと笑う。ーーなんだろう、なんかやばいことさせられるんじゃないのか。

 

「夕弦のリハビリよ。少し散歩でもしてらっしゃい」

 

「…へ?」

 

なんか物凄く単純な事を言われて目を丸くした。

散歩だけなら簡単じゃないか。

士道が頷いていると琴里が余計な事を言う。

 

「あら士道。何をやらされると思ってたの?きゃー怖い。さすが妄想大将」

 

「誰が妄想大将だ!」

 

思わず声を上げると琴里と夕弦がクスクス笑っていた。

ーーやべぇ、すげぇ恥ずかしい。

 

「ま、そんな訳だから、夕弦と散歩してきなさい」

 

それだけ言い残すと、琴里は病室から出て行った。

ーー因みに四糸乃は疲れてまだ寝ているらしい。

 

「催促。早く行きましょう、士道」

 

そう言いながら夕弦が士道の手を取る。予想してなかった夕弦の動作に思わず声が詰まる。

 

「おう、じゃあ行くか」

 

 

 

天宮市にある高台公園。一昨日の精霊による暴風のせいだろうか、人影は見受けられなかった。

 

「んー、昼間に公園に来るなんて久しぶりだよ」

 

士道が背伸びしながら言う。因みに夕弦は全快してないので士道がエスコートしなければならない。

 

「歓喜。久しぶりに陽の光を浴びました」

 

次いで夕弦がそんな事を言う。

ーーそういえば夕弦と初めて会った時は雲で覆われてたな。

 

「…なぁ、夕弦」

 

「応答。なんでしょう、士道」

 

「耶倶矢と夕弦が生き残る方法は無いのか?」

 

「回答。ありません。どちらが死ぬしかないのです」

 

「…そんな」

 

許容できない。耶倶矢も夕弦も1日しか一緒にいなかったが、どちらも凄く優しい子だ。

せめて…せめて二人が生き残る方法があれば…

そんな思考を巡らしていた士道の頭に聞き覚えのある声が響いた。

 

「くく…こんなところにいたのか。士道に夕弦」

 

空には不敵な笑みを浮かべた耶倶矢がいた。

 

「疑問。なぜ耶倶矢がここに」

 

「くく…我が半身のいる場所など何時でも把握している。我から逃げられると思うなよ!」

 

そんなことを言っている割には嬉しそうだ。

ーーつまりは夕弦が無事だったのが嬉しいのだろう。

 

「残念。夕弦も耶倶矢に会えたのは嬉しいです。…ですが終わりにしましょう」

 

「…は?」

 

”終わりにする?”

ーー嘘だろ。

 

「夕弦…やっぱり…あんたが生き残れば…」

 

「否定。決闘に勝ったのは耶倶矢です。夕弦が生き残る意味などないでしょう?」

 

「あ、あれは事故じゃ…」

 

「反論。どちらにせよ同じことです。夕弦を…殺してください」

 

事故…つまりは夕弦が狙撃されたことだろう。それにより決着はついてしまったらしい。

…だから夕弦は死ぬ事を望んでいる。

 

ーーそして。

凄まじい風が耶倶矢と夕弦に纏わりつき、彼女らの服が変わっていく。

そしてそれと入れ替わるように、全身を締め付ける拘束衣が出現し、首と手足に錠がかけられた。

ーー霊装。精霊を護る絶対の鎧。

 

「〈颶風騎士〉【ラファエル】ー〈穿つ者〉【エル・レエム】!」

 

「呼応。〈颶風騎士〉【ラファエル】ー〈縛める者〉【エル・ナハシュ】」

 

耶倶矢は右肩、夕弦は左肩に、無機的な翼が生えた。

そして耶倶矢は右腕に金属のような手甲が構成され、手に巨大な槍が握られる。

夕弦は左腕を鎧が覆っていき、その手には先端に菱形の刃がついた紐のようなペンデュラムが握られる。

士道は理解した。

これは『天使』だ。精霊の誇る最強の武器。

 

「嫌だ…嫌だ…私…夕弦を殺したくない…!」

 

「反論。夕弦を殺すのです。早くしないと耶倶矢まで消えてしまいます」

 

その二言を合図に、二人の決闘が再開された。否、攻撃をしているのは夕弦であり、耶倶矢はそれを全て槍で受けるだけだった。

「やめろ…やめろ…!」

 

士道の声も虚しく、二人には届かない。どうすれば…どうすれば二人が気付いてくれるのか。

 

「疑問。なぜ攻撃しないのですか。攻撃しなければ耶倶矢が死にますよ」

 

「別に…それでいいよ!夕弦を殺すくらいなら…私が死ぬよ!」

 

「驚嘆…耶倶矢…」

 

やはり二人ともお互いを傷つけるのを酷く恐れている。

だが士道にはそれを止められなかった。いや、止める方法がなかった。

 

「…結論。なら夕弦が自害します。それでいいでしょう」

 

「なっ…夕弦!」

 

「ま、待て夕弦!」

 

そして夕弦は。

ペンデュラムを天に掲げ、自分を攻撃する体制を作る。

まずい。このままでは夕弦が死ぬ。

俺にはどうすることも出来ない。

こんなときどうすればいい、四糸乃。

助けてくれ…四糸乃…四糸乃!

その時、士道は左手に冷気を纏う感覚を覚えた。

 

「これなら…!」

 

 

 

「…!」

 

〈フラクシナス〉の一室で眠っていた四糸乃が目を覚ました。

 

「よしのん…これ…」

 

『なんでだろうねー、なんか力が抜けていく感じ?いや…なんか違うな…』

 

四糸乃とよしのんが首を傾げる。

 

「私…士道さんに呼ばれた気がする…」

 

『…なんか嫌な予感がするなぁ』

 

 

夕弦が自分を攻撃しようとした時。

夕弦は自分の手を止めた。否、止めさせられた。

 

「驚愕。これは…」

 

「嘘…これ…なに…」

 

二人が目を丸くする。無理もないだろう。夕弦のペンデュラムが凍りつき、全く機能しない状態に陥っていたのだから。

耶倶矢も同じだ。槍が凍りつき、槍としての意味を成していなかった。

 

「待てよ…!」

 

空にいる二人を睨みつけるように士道が左手を掲げていた。

そう、士道がもうどうしようもないと悟ったとき、左手に冷気を纏う感覚を覚えた。それは四糸乃の使う、〈氷結傀儡〉ー【ザドキエル】の能力だった。

無我夢中で左手を空に掲げたところ、なんとか最悪の状態は防げた。

 

「俺が…お前らを救ってみせる!」

 

「な…士道になんとかできる問題じゃないよ!わかってるの!?」

 

「同意。散々説明しましたが、これはどちらかが死ぬしか方法はないのです」

 

耶倶矢と夕弦が全否定してくる。

だがここで諦めるわけにはいかない。二人をーー救わなければ。

 

「それはお前達が知っているやり方だろ!?俺は…お前達が知らない方法で二人を救ってみせる!」

 

喉が擦れて声が上手く出ない。

叫び過ぎだろうか。

だが、精霊の力を封印すると言う方法でーー二人を救えるかもしれない。

その仮説を思いついたのだ、試さないわけにはいかなかった。

 

「そんな…ただの人間にそんなことできるわけないじゃない!」

 

「疑念…その方法とは」

 

「精霊の力を封印する、これを実行すれば二人で生き残れるかもしれない!…上手くいかなかった時は、俺を殺してくれても構わない…だから…だから…」

 

それだけを言い、士道はその場に崩れ落ちた。

〈氷結傀儡〉ー【ザドキエル】を使ってからやけに身体が重い。

そして士道の意識はそこで一旦途切れた。

 

 

 

 

 

「士道も馬鹿よね…私達のことなんて放っておけばいいのに」

 

「同意。士道は自分よりも相手のことを考えすぎです」

 

見合わせて二人が笑う。

ーー二人で生き残る方法なんてない。今までずっとそう思っていた。

しかし、士道の真剣な表情を見ていると、士道の言っていることが嘘にも聞こえなかった。

 

「夕弦…信じてみる?」

 

「応答。夕弦達のためにここまで必死になってくれた士道を、信じます」

 

そして二人はお互いに顔を見合わせ、気絶した士道の元へと降りていった。

 

「「ありがとう、士道」」

 

それだけを言い残し、二人で士道にキスをした。

 

 

 

「…道…士道…士道!」

 

「えっ…?」

 

目が覚めた時には〈フラクシナス〉の医務室にいた。

なんども士道を呼ぶ琴里と、心配そうに士道を見つめる四糸乃がいた。

 

「…全く、無茶して…天使まで使うなんて、我が兄ながら馬鹿にも程があるわ」

 

「…すまん」

 

確かに士道は天使を使った。

だがその後直ぐに意識が無くなったのだ。

そして、半ば無意識に二人の姿を探した。二人は無事なのか…!

 

「くく…誰を探しておるのだ?士道」

 

窓際でかっこういいポーズをしながら耶倶矢が立っていた。

 

「耶倶矢…ってことは…夕弦は…」

 

士道はその場に崩れ落ちそうになった。霊力を封印することも出来ず、医務室にいるということは…つまりそういうことだろう。

 

「…士道。病院行く?その早とちりはもうボケが始まっているのかしら?」

 

「…は?」

 

士道が泣きそうな顔をして琴里を見る。

すると琴里は何か知っていそうな様子で、病院の入り口を指した。

 

「微笑。やはり士道はお寝坊さんですね」

 

そこには夕弦がいた。

 

「どういう…ことだ?」

 

「つまり霊力を封印出来たのよ。どうやら士道が気絶してる間に二人がキスしたみたいね」

 

「へっ…?」

 

琴里が言うと耶倶矢と夕弦が頬を染めながら俯いてしまった。

 

「ま、結果オーライよ。よかったじゃない」

 

「…おう」

 

気絶している間にキスされた。

それがわかったとたんに恥ずかしくなってきた。

 

「とりあえず…士道さんが無事で…よかったです…」

 

「おう、心配かけてごめんな、四糸乃。」

 

四糸乃はずっと心配してくれてたみたいだ。ーーというか八舞姉妹を助けられたのも四糸乃のお陰だ。

どうしようもないと思った時、ふと四糸乃の顔が浮かんだ。それに助けられたのだ。

そして、さっきまで俯いていた八舞姉妹が士道の方を向いた。

 

「士道…今後とも我ら八舞と共に生きて行こうではないか」

 

「謝辞。士道、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」

 

耶倶矢は少し強がりながら、夕弦は丁寧な口調でそれぞれの感謝の気持ちを伝えた。

二人の動作に少し戸惑った士道だったが、その後すぐに力強く頷いた。

 

「ああ、よろしくな!」

 

二人を救い、怪我人を出すこともなかった。

僥倖とも言える結果だろう。

…その一週間後に、八舞姉妹が来禅に入学してくるのは予想外だったが。




八舞Route END
すいません、かなり長くなった。
八舞編は3話しかありませんが一話一話が長い気がします。
いや、長いのか()
私は耶倶矢派です。もっと意地はって照れていいのよ()
次回から狂三さんの話になります。
誰だきょうぞうとか言ったやつ表でろはい私ですねすいません((
とりあえずもう少し四糸乃を可愛く書きたい(おい
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