俺のチートアカデミア(ただし、主人公はヒーロー科に入学できないものとする) 作:かりん2022
「個性以外の異能を配る悪魔がいるぅ!? そりゃどういうことだよ」
プレゼント・マイクが言う。
「ああ、異能を使うと身も心も化け物になる。それと俺の個性も通じない。個性じゃないからな」
「なんだと!?」
ざわざわざわざわざわ。
「どんな異能なんだい?」
校長先生の根津が問う。
「僕の異能は回復です」
「私は実はリカバリーガールでも治しきれない大怪我をしていてね。緑谷少年のおかげで傷が回復したんだ。でも、傷が治った所で即座に暴走した緑谷少年と戦ったら傷口が開いちゃってね。これから治療さ! ゲフッ」
「吐血してないでとっとと治療室に行ってください。とにかく、この少年の内部から皮を突き破って羽の生えた布玉が出てきて暴れたんだ」
相澤はオールマイトの背を押しつつ、説明する。
「俺は雷。俺も力を試しておきたいんだけど、デクなんかじゃ俺を止めらねーからな……。でもオールマイトがいるなら大丈夫だろうし、ちょっと試してーな」
「試すな。良いから試すな。フリじゃないからな」
相澤は念を押す。
「しかし、連鎖して増えていくというのは問題だね……。よく話してくれた、二人とも。絶対に許可なく増やさないでね」
「わかりました!」
「わかった」
「じゃあ、精密検査をしようか」
精密検査を終えて、怪我はしているものの健康優良児と出た。
「脱皮してたのに!?」
驚く相澤教師。
「オールマイト! 大丈夫ですか?」
「内臓が復活してる。不安定ではあるけど、安静にして治療を繰り返せば治るよ。よくやったね。グミお食べ」
「リカバリーガール! ありがとうございます! 良かった……」
「ああ、ありがとう緑谷少年! 君の献身は確かに受け取ったよ! でも出来れば事前に言って欲しかったけどね!」
「すみません、オールマイト」
「ふぅむ。ヒーローとして、私の弟子になる気はないかね? 回復能力は珍しいんだ」
「いえっ デメリットもありますし、僕はオールマイトの弟子ですから!」
「緑谷少年っ!? それは内密に!」
「そうなのかい、残念だねぇ」
「俺もオールマイトが復活したら協力してほしい……。何の力にせよ、怯えるってのはしょうに合わねぇ。俺は自分の力を制御してみせる! ただ、今の俺より強いやつに協力してもらう必要があるのは確かだからな」
「十分に安全に配慮しつつ、調査をさせてほしいな。悪魔の話も気になるしね」
「「はい!」」
根津校長の申し出に頷く二人。
「はぁ。まあ、私の力が復活した以上は問題ないかな……。緑谷くんには私の個性を引き継がせている。私には頼り甲斐のある友人がいてね。君らの事はきっとデイヴが解決してくれると思う」
「サラッと爆弾情報だと!?」
驚くプレゼント・マイク。相澤は深くため息を吐いた。
一方生徒二人は切実である。
「デメリット消してもらえたら嬉しい」
「そうだね。回復の個性が自由に使えたらきっといっぱい人を助けられるし。あ、僕の羽、煎じて飲むと怪我の治療薬になります」
「じゃあ、試してみようかの」
「ったく、新入生が入学してきて個々に合わせた指導要領を作らなきゃいけないこの時期に……!」
「仕事の一環だろ。俺の指導要領もちゃんと作れよ」
「かっちゃん! ダメだよ、かっちゃん!」
緑谷と爆豪は、共に悪魔に立ち向かった事と異能対策に駆けずり回っていた事で、仲は随分と改善していた。
結局押し付けられたものの、個性をいらないと言って悪魔の誘惑を跳ね除けた緑谷に、爆豪も思う所があるのだ。それが無個性にとってどれほど大変な偉業か、理解しない爆豪ではない。
「まず、君達にやってもらわないといけないことが一つある」
「はい」
「おう」
「ご両親に叱られることだね!」
「「え」」
ヴィランに人体改造された事を黙っていた事に、両親にしこたま怒られるのだった。
なお、当然緘口令も敷かれることになる。
先生と試験当日にいた件については、ヴィランに襲われたということで済ませた。
「オールマイトの個性とヴィラン印の個性を引き継いだ生徒の担任か……まじか……」
「頑張れよ!」
「うるさいマイク」
オールマイトが入院なので、オールマイトが言葉でのアドバイスを、入学までの最低限の訓練は相澤がつけることになった。
オールマイト完全復活まで、異能の調査はお休みである。
マシュマロ
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