俺のチートアカデミア(ただし、主人公はヒーロー科に入学できないものとする)   作:かりん2022

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八手目 後処理

USJ襲撃事件の後処理は過酷を極めた。

 

最も大きい問題は、ポメラニアンが戻らなかったことである。

ポメラニアンが戻らなかったことである。

 

峰田は無我夢中でフルスロットルで力を使ってしまった為、どうにもできなかった。そうじゃなければ、加減はできそうだということなのだが、今回はイメージ的に箱に鍵をかけて鍵を壊した感じらしい。

 

ただまあ状況的に襲ってきたヴィランと勝手に異能に目覚めさせた緑谷と許可を出したデヴィッドが悪いとしか言えない。峰田に責任を負わせるのは酷である。

 

責任を感じた緑谷が暴走するまで繰り返し治療をして、一応一人は人の姿に戻れたが、それでもストレスが掛かるとポメラニアン化する深刻な後遺症はどうすることもできなかった。

何より、人数の関係で全員にそこまでの治療をするのは無理だ。

 

峰田は当然気にしている。ヴィランの為ではなく、峰田の為になんとかしてあげたい。

事故という扱いで、ヴィラン判定はされなかったが……。

 

連鎖で緑谷やメリッサも胸を痛めているし、爆豪も気にしている。

ポメラニアンに可愛いとはしゃいでしまった女子達もだ。

なんならクラス全員お通夜だし、当然、相澤も胸を痛めている。

覗きにきた他クラスの子達にもよくない影響を与えている。

 

これは良くない。

 

よって、実験を行う事となった。

 

癒しの個性を持つリカバリーガールと個性を消滅させる力を持つ相澤が力を得てみる実験をする事となったのである。

最も、個性と異能に関連性は今の所ない為、藁をも掴む気持ちではあるのだが。

 

「やってくれ、緑谷」

「はい!」

 

 相澤は祈る。

 願わくば、異能を抑える力が欲しい。

 リカバリーガールもまた祈る。

 ポメラニアンを戻してあげたいと。

 

 そして、緑谷は錫杖を出す。

 

 結果!

 

 相澤は見事異能を抑え込む力を、リカバリーガールは時を操る力を得た。

 

 そして、時間を戻すことで無事ポメラニアンズは元に戻ることができたのだった。

 ガチで時間を戻すので、記憶諸々巻き戻る形となってしまうが。

 

 記憶も戻るのがなければ若返れたんだがねぇ、と残念そうにリカバリー・ガール。

 

 完全な時間巻き戻しで怖い仕様である。

 

 なお、相澤の異能を解除する力ではポメラニアン化はどうにもできなかった。

 相当厄介な異能を発現したらしき峰田だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 沈んだ様子のクラスに、相澤が入る。

 

「先に言っとく。ヴィランの治療は無事済んだ。みんな無事で後遺症もない」

 

 安堵の空気が広がる。

 

「ヒーローになれば、ヴィランに怪我をさせてしまって悩む事もあるだろう。だが、迷えば大事なものを失う事になる。力を無駄に振り翳してはいけない。力の調節も覚えないといけない。だが、守る為に力を振うことを恐れてもいけない。大丈夫。今回みたいに、俺達学校がフォローする。正しい力の振るい方を覚えてほしい。……峰田。お前が得た力は強い。お前自身がそれに見合うほど強くなれ。気張れよ」

「はっ はい!」

 

「さ、憂もなくなったし、体育祭では暴れてこい!」

「「「はい!!!!」」」

 

 中々練習できずに把握が難航するが、のちに峰田の力は同意があれば個性をポメラニアンになる個性にすり替える事もできるウルトラ強異能だということが判明するのだった。なんと、こいつの将来、強個性に振り回される子に寄り添って、どうしても御せないようなら個性の変更すらできる最高の個性カウンセラー爆誕である。

 

「……先生! なんで峰田や緑谷、爆豪だけ特別なんですか? 僕だって追加個性が欲しいです」

 

 青山が手を伸ばす。その目は真剣だった。

 

「誰だって、力を求めるなら悪魔に魂だって売りますよ」

「青山。気持ちはわかる。この力については、現在調査を行なっている所だ」

「わからないですよ。先生に、僕の気持ちは。デメリット? 僕の個性だってデメリットはあります。無個性とか、ハズレ個性とか、思った個性じゃなかったとか、そういうので血反吐吐く思いで力を臨む人はどこにだっています」

「青山……。そうだな。悪かった。今は調査と国の決定を待ってくれ。それしか言えん。それと、体育祭の結果によっては、実験の協力を頼むかもしれん。その際はよく考えて協力を決めてほしい」

「もちろん、俺は実験に協力するぜ! じゃあ体育祭頑張らなきゃな!」

 

 切島が空気を変えるように叫ぶ。生徒達は頷いた。

 そして、A組の空気が変わった事で他クラスも浮上し、体育祭に向けて徐々にフルスロットルになっていくのだった。

 

「私もサポート科の皆さんと参加させていただきます! よろしくお願いします!」

「頑張れ、メリッサ!」

「サポート科も頑張れー!」

 

 噂は一気に広まり、またデヴィッドとメリッサによるサポート科へのサポートもあり、全体的に盛り上がっていくのだった!




マシュマロ
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