新年、明けまして、おめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
あれ?に、2月、だと?
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ssが私の全ての体力を持っていった。
私は悪くない。
すみません私が悪いです。
お休みも終わっちゃったので更新がまばらになりますが、今後ともこの作品をよろしくお願いします。
ssで身を細切れにしたまな板とカリカリに焼けたベーコンより
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あれからはもう大変だった。
めみみゅーめみみゅーゆうてる飛行生物二匹を空中でキャッチしてからヘルタ中を駆け回って各職員に事情を説明して誤解を解く。文として起こすとすごく単純に見えるだろうが、実際はそう上手くはいってない。
まず、前提として私たちは(フィールド上で)ジャンプできない。謎の力によってバトルシーンぐらいでしか飛べない。ホタルだけは別だけど、飛べない。だから皆で協力してバトルシーンを作り出して身の自由を確保したうえでまずめみめみたちを捕まえた。
そして次に事情説明なんだけど、これも面倒くさかった。説明するだけで理解してくれる職員もいたけど、あれは怪現象だ!とか言って聞かないやつはホームランしておいた。うん、星になったね。
そんなこんなで、この騒動を収めた後、ダッシュでまたヘルタの部屋に戻ってきた。どうしてヘルタの中で走り回らなければならなくなったのか。
「た、ただいま。」
「システム時間1時間ちょっとってところかしらね。ま、早かったんじゃない?Aマイナスぐらいはあげるわ。」
「それって、いい方なの?」
「ゲームばっかりしてる貴方ならわかると思うけど?」
「あんまりよくないよね。」
「つまり、そういうことよ。」
「
「勝手に出たらダメでしょ?ミュリオン。せめて列車から連絡いれるとかしてくれないと。」
「|みゅーみゅー、めみめみ《そもそも、私たちを忘れたからこうなったんじゃない》!」
「本当に申し訳ない。(ダミ声)」
「
「.....なんか全部終わって一安心みたいな雰囲気になってるけど、これから模擬宇宙で能力のチェックをするために戦闘するのよ?」
「んぁ?」
「グレっち、聞き取れない猫みたいな顔してるけど、そもそもこんなことになったのって殆どグレっちのせいだと―」
「正論は求めてない。」
「にゃぁぁぁぁぁ」
ここがええんじゃろ?ここが。
「はぁ、今アスターに連絡を入れておいたから、他の人達ももう少しで来るはずよ。それまで少し休むといいわ。私も模擬宇宙の最終チェックをしておきたいし。」
「何のチェックをするの?」
「能力の検査、この子達が歩んでる運命の判定を正しく出せるか、よ。」
「え、そんなことできるの?」
「前の、そう、アンタがまだここに頻繁に、それもほぼ毎日来てくれてた頃の模擬宇宙だったらできなかったよ。でも、ここにある採点銃の点数の研究を進めてたら、運命によってある程度点数が決まっていることが分かったの。だから模擬宇宙に採点銃のシステムを組み込んで運命の判定をできるようにアップグレードしたってわけ。」
「え?採点銃?なら、ただ採点銃に見てもらえばよくない?」
「それがそうともいかなかったのよ。採点銃の採点基準は今でも分からない。それに、戦闘中に出した採点銃の採点だけが運命判別に使えるのよ。ただ採点銃を使うだけだと、わけも分からない判定をされるだけよ。」
「あー、そっか。」
そういえば私もアレ使ってみたけど、なんかわけわかんないんだよね。
「あぁ、今回は特別に収容部分から採点銃を持ってきたから、ここで試しに採点してみてもいいよ。どうせ戦闘中の採点しか役には立たないから。」
キッ
「ちょっと、ヘルタ。採点銃が凄い眼力でアンタのこと見てるけど。」
「ふん、だって事実じゃない。っていうか、自分が役立つ奇物だって意思表明するなら採点の基準を教えてくれないかしら?そうしてくれたらなにに役立つかはっきり分かって、私的にもヘルタ的にも、とても研究が楽になるのだけれど。」
あっ、目をそらした。流石の採点銃もヘルタの圧には耐えられなかったか。
「ふぅ、まあいいわ。それじゃ、私は先に模擬宇宙に入って調整してくるから、メッセージを受け取ったら入ってきてちょうだい。あ、そうそう、人数制限は取っ払ってるから、4人ずつ入る必要はないよ。」
そう言ってヘルタは行ってしまった。
「あー、えっと、これが奇物?」
サフェルが採点銃にそろりと近づいて最も特徴的なその目玉を指さしながら聞いてくる。
「まぁ、そうだね。他にもいろいろあるけど、特に許可をもらう必要もなく使える安全な奇物はこれぐらいじゃないかな?」
「ほーん、なんかあっちにはない奇妙さがあるね。でも、これが本当にお宝なの?なんか、錬金術で生まれた失敗作にしか見えないんだけど。」
プルプル
「うわぁっ!?」
あ、採点銃が怒った。容器の中でプカプカ浮いているけど、それとは別にプルプル振動してるから多分怒ってる。
「な、なんなの?これ。不気味だよ。」
サフェルが採点銃を怖がってる。やはりドロス人。警戒心が猫に近い―
0.894点!
「え?」
「え?」
いま、こやつなんと言った?
「れ、れーてん、はちきゅーよんてん?ち、ちょっと、どういうこと?」
サフェルも混乱しているらしい。私も混乱してる。おかしい、この採点銃ってマックス一点で採点する銃だったっけ?もしかして壊れてるんじゃ―
84点!
「..............。」
いや、壊れてない。明らかに私の方を見て84点って言ってる。最初の頃の点数とおんなじだし。
「あ、もしかして採点銃で採点してる?ならウチもウチも!」
そう言って背後からなのが近づいてきた。採点銃は私からなのへ視線を向け、
測定不..........不能?.........さ、37........測定不能!
「あ、あれー?もしかしてウチ、壊しちゃった?」
「こーわしたーこーわしたー、へールーターにー言ってやろー。」
「ちょ、ちょっと星。ウチなんにもやってないから。ウチが悪いみたいな感じで言わないで!そしてそれをヘルタにも言わないで!」
流石に悪ふざけでヘルタにチクる気はないけど、本当に壊れたんじゃないかと不安になってくる。
あ、なんかそう考えてたら変な汗出てきた。い、いや、まだ完全に壊れたとは言えない。壊れたなんて証拠は一切ないし、断言できるものもない。なのは不思議パワーがある可能性も否めないし、サフェルはあの奇跡でこの世界にやってきた存在だ。わりと採点銃がバグみたいな採点をするのも無理はないのかも?
「あら?皆固まっちゃってどうしたの?」
「あ、キュレネ。」
「これが、奇物?ユニークな見た目ね!目がぱっちりしていてカワイイかも。」
「ちょ、キュレっち、これがカワイイは無理があるって。」
0.1....0.3.....0.9......1...............測定不能
「.................壊れたー!」
―――
「ここはこうして............うん。多分大丈夫。一応私の運命も判別できてるし、過去にここに来た被験者達の運命も正常に出てる。スクリュー、そっちは問題なさそう?」
「肯定:これまでの模擬宇宙のシステムに運命の解析を行うプログラムを付け加えるだけのため、もとよりエラーが発生する可能性もごくわずかですが、こちらも何の問題も出ていません。彼女らが模擬宇宙で戦闘を行ってもバグは発生しないでしょう。」
「そう。それならいいわ。」
.......よかった。
「推定:何かいいことがあったようですね。」
「あら、そう見えた?」
「肯定:貴女の口角が0.4mm以上上がるときは、大抵相当嬉しいこと、楽しいことがあったときです。星神を研究対象にするといったあの時のように。」
「.......気のせいよ。」
これだからスクリューと一緒に長時間作業をするのは苦手なのよ。些細な変化を正確に読み取ってくる。ホントオムニックって厄介。でも一番厄介なのは、踏み込んでくる度合い、引き際ってやつかしら?それを理解していること。他の人間よりもよっぽど人間してるわよ、アイツ。
ピロン
「ん?」
「質問:どうかしましたか?」
「あー、何でもないわ。後で拳骨をかます必要性が出てきたってだけ。」
「理解:ほどほどにしてあげてください。」
―――
「そ·れ·で?ウチの貴重な貴重な奇物、特に今回は大いに役立ってくれる採点銃を壊したっていうヤカラはどこのどいつ?」
「いや、その、ヘルタ。これはその、違くって....」
「なにが
ヤバい、ヘルタの目が据わってる!
「いや、まずおかしいなってなったのはサフェルからであって―」
「ちょちょちょ、ちょっとグレっち!違うんだよヘルタ、さん?ただ、アタシの数値?が0.8なんたらとかいう頭のおかしい数字だったってだけでぇ。」
「それが壊れてる証拠にならない?」
「いや、明らかにグレっちの時は正確な数値っぽいの出してたじゃん!そ、それよりなのっちのときに壊れたっていうのが妥当じゃない?!」
「うぇ?そ、そこでウチに振るの!?」
「いや、測定不能を叩き出してる時点で言い逃れはできないでしょ。」
「う、そ、それはぁ、それを言うならキュレネだってそうだったじゃん!」
「え?私?」
「数値がどんどん増えていって、あげくの果てに測定不能って出たんだよ?もう数値を正しく測定できなくなってる証拠じゃん!」
「でも、それだと採点した順番的に、結局なのが壊した疑惑が深まるばかりな気がするんだけど。」
「.......そうじゃん!」
「...いいわ、どいてちょうだい。」
すると、すたすたとこちらに向かってくるヘルタ。ぼ、暴力反対!
「...............」
ん?
ギョロ..........ビクゥ!
そ、測定不能!
「.......はぁ、大丈夫よ。こいつが測定不能を出すのなんてそう珍しくないのよ。それに、こいつの採点基準は何度も言ってるけど不明なの。そこらの研究員を引っ張り出して見てみれば多分1以下の数値を出すやつもいると思うわ。それに、キュレネの件も、彼女自身が特殊な存在だからこそ測定不能になったって考えるのが妥当じゃない?まぁ、それを究明するのも悪くはないんだろうけど、私はそれほど興味はないしね。」
よ、よかった。壊れたわけじゃなかったっぽい。変な心配させないでほしい。
「
「あ、ミュリオン。」
じー
「みゅー。」
(ふっ)
「みゅ、みゅー!!」
「あ、あぁ、ミュリオン、
「残念だけど、精霊は測定してくれないわよ?おチビちゃん。」
「みゅーん。」
「ほう?これが模擬宇宙の入り口ですか。電子空間内にこれまで星さん達が戦ってきた敵対存在の行動パターンなどを学習させた本物同等のデータを配置し、模擬宇宙内にあるアイテムを駆使して様々なパターンの戦闘データを収集する場所..........現実にも反映させることができないことだけは唯一のネックですが、どこか錬金術と似たようなものを感じます。全てがゼロではなく元となる存在はいれど、空間から生命まで一から作り上げるとは.......まぁ、元はデータだった私がそれを称えるのは、少々皮肉ではありますがね。」
「ま、星からしたらそういう認識もできるわね。でも本来これは星神........貴方達のところでいうタイタンとの意思疎通のために作り出したものなの。反物質レギオンとかミームとか、そんなのは星と星神の謁見の機会を作るための副産物、いえシステムの一部なのよ。それほど凄いとは思わないわ。私から見れば、材料さえそろえば機械もなしに製作工程を無視して物を作ることができる貴方の方がイレギュラーなのだけど?アナクサゴラス先生?」
「そんなことはありませんよ、ミスヘルタ。錬金術は確かにこの世界でできないことができるというどこか万能なものに見えるかもしれませんが、それは錬金術のよいところに目を向けてしまうからです。私からすれば、錬金術はできないことのほうが多い。次々に生み出されていく現代の製品に対して、錬金術は新しいものを作るまでに時間がかかります。規則性はあれど融通は利きにくいのですよ。それに、機械のように、どこかから生み出されたエネルギーを消費するのではなく、対価が必要になります。私のこの片目も対価として差し出しました。ですが、錬金術はどうにも対価が重くなってしまいがちなのです。等価交換という言葉はあれど、実際は見返りが少ないのです。」
「ふぅん?それを聞くと、案外不便なようね。」
「ええ。ですが、片目を対価に、私は普通ならできないことを行いました......具体的な内容は、すみませんがお伝えすることはできません。しかし、特定の不可能な出来事を可能にすること、それだけは、錬金術の強みといってもいいかもしれませんね。」
「なるほど、ね。なら、星神との謁見に関しても、相応の対価さえあれば、できるってこと?」
「......この世界のタイタンのような存在ですよね?正直に言いますと、恐らく可能ではあると思います。ですが、相当な対価を用意しなければ、1秒とも持たないと思いますよ。それも、金品ではない、失えば取り返しのつかないことになるものを使わない限りは。」
「そう..........ありがとう、参考になったわ。」
「いえいえ。」
「な、なんか頭が痛くなることをしゃべってるぞ。」
「とても不穏な単語が聞こえましたね。」
「まぁ、アナイクスはここまで来てそんな危ないことはちないと思うよ。」
「そうだと、いいのですが。」
「ちょっと、ヘルタ。なんかヤバいこと考えてないよね?」
「少なくともおこちゃまが考えてる危ないことはしないわよ。」
「それならいいけど。」
「わぁ、ここが模擬宇宙ってところにいける場所?雰囲気が違うね。この肖像画は一体誰かな?」
「それは天才クラブに所属してる奴らの肖像画よ。説明欄を見れば誰が誰だか分かるから見てみるといいよ。」
「電子空間.........現実とはかけ離れた場所に行けるのか。外の世界というのは、これほどまでに発展しているのだな。」
「んぐんぐ.......このすなっく?というやつ、おいしいな。」
「もう、セイレンス様。歩きながら食べるのはお行儀が悪いですよ。」
「んむ、すまない、ヒアンシー。」
「なぜだ.........なぜこうも目を離すと場が混沌に包まれるんだ。」
「.............それで、俺達はこの模擬宇宙とやらの世界に入り戦えばいいんだな。」
「そうね。貴方達が戦っている間に模擬宇宙内のシステムが貴方達の能力を測ってくれるわ。だから、何も気にせず戦ってちょうだい。」
「その世界の中で死んだらどうなる?」
「それはおこちゃまに聞いたほうが分かると思うよ。」
「んー、敵の攻撃は痛いといえば痛いんだけど、実際に切られるとか殴られる痛みじゃなくて、なんか、こう、柔らかいバットで殴られたり、柔らかいプラスチック製の刃先で皮膚を切られるぐらいの痛みしか感じないかな。」
「.......それほど痛みはないということだな。」
「まぁそうだね。」
「戦闘中になにかしらのバグやエラーが起きたら、強制的に模擬宇宙から排出されるようになってるから、万が一の事があっても大丈夫だよ。」
「分かった。」
そっか、何度も自分を殺してきたから、モーディスは模擬宇宙内での死や痛みが人一倍気になるんだね。それに多分、私達や黄金裔の皆の安全のために。
「なんやかんや言って、一番リーダーシップがあるよね、モーディスは。」
「.............ふん。事前に情報を集めることは戦においての基本だ。当然のことをしたまでだ。」
.........やっぱりいい王様だよ。
「.........ところで、何で抱きしめるの?アグライア。」
「いえ、特に意味はありませんが。」
いや、絶対あるでしょ。なんかどんどん抱きしめる力が強くなってるしちょちょちょマズイってアグライア丁度顔が埋もれて息が苦