超人スペックで転生させられた俺はせめて正しい敗北を選びたい 作:正樹
会話シーン本当に難しい。
特に問題が起きることもなく数日が経過して、俺が捏造したボッシュ少尉の人事異動は普通に受理されていた。
それを確認した俺たちはニューヤークのホテルを引き払って、シャイアンの街へと移動する。
シャイアンで新たに取ったホテルに補佐の1人を残して、ボッシュは着任の手続きを取るためにシャイアン基地へと赴いた。
連邦軍における彼の仕事は、アムロ・レイの補佐ということに書類は捏造してある。
命令を下した
そして俺は事前に調べておいたアムロ・レイの邸宅に先行しておく。
シャイアン基地はシャイアン山の地下に建造された防空基地であり、アムロはそこに小型飛行機で通勤しているため、少しばかり離れている。
連邦が用意したアムロ・レイの鳥籠は、小型の滑走路やヘリポートまで用意されていて、敷地面積はかなりのものだった。
アムロ邸に先行した俺は、屋敷の外側から監視カメラや防犯装置の位置を確認していく。
それなりの監視態勢が敷かれていることも危惧していたのだが、一般的な防犯装置以外は確認できなかった。
少々拍子抜けする結果ではあったが、これは連邦軍が緩いというよりも、連邦のアムロに対するスタンスはあくまで『餌を与えて飼い殺し』ということなのだろう。
監視カメラがないのならば無理に姿を隠す必要もない。
そう判断した俺は、滑走路の近くの木の影で、アムロの帰宅を待つことにした。
少し離れた屋敷の中には数人の気配が感じられる。
家政婦や掃除の人員だろう。
ただ、1人だけ妙に気配が大きい人間がいるのが気になるといえばなる。
気配に覚えがあるようなないような、微妙な感じだ。
1時間ほどが経ち、そろそろ日が傾いてくるかといった時間帯になった。
航空機の音がかすかに聞こえてきた。
数分もすると、赤毛の青年が操縦する小型航空機が、サブパイロットシートにボッシュを乗せて着陸した。
ひときわ強い気配が感じられる。
北米でも、オデッサでも、ソロモンでも、ア・バオア・クーでも感じた気配に間違いない。
彼がアムロ・レイだ。
そう確信した俺は、木の影から姿を現して、航空機へと歩いていく。
こちらの存在に気付いたアムロは、航空機の格納庫への搬入をボッシュに任せて、機から降りた。
互いに歩き、肉声が届くほどの距離にまで接近する。
「エルンスト……か?」
アムロが呟いた。
さすがにモビルスーツ越しにしか会ったことがないとはいえ、5回も会っていれば分かるか。
その後半では、ニュータイプの共鳴を介して会話までしていたしな。
ともあれ、生身では初対面だ。
最低限の礼儀として、俺は軽く礼をした。
「生身では初めまして、アムロ・レイ。
ア・バオア・クー以来、3年と10ヶ月ぶりといったところだが、元気そうで何よりだ」
挨拶の後、アムロに屋敷に通された俺は、屋敷の応接室でソファに座っていた。
ちなみにボッシュは格納庫に機体をしまった後、家政婦の人に案内されて用意された部屋に向かった。
一応、連邦向けには監視の名目で赴任しているので、護衛という形でアムロの屋敷に部屋が与えられることになったようだ。
テーブルを挟んで、対面にアムロが座った。
「君はアステロイドベルトへと旅立ったと聞いていた。
なぜ地球圏へ戻ってきたんだ?」
君を笑いに来た――とか言ってる状況じゃないな。
仮に、アムロを取り巻くすべての状況が原作をなぞったとしても、あの発言が飛び出すのは4年も先だ。
1年戦争が終わってまだ3年。
原作とまったく同じ状況に、現在置かれていたとしても、アムロ・レイはまだ腐ってはいないだろう。
まあ、この会談で下手な駆け引きなどは不要だ。
宇宙世紀最強の一角のニュータイプを相手にした会談である。
軽々しく嘘やごまかしをするべきではない。
「アステロイドベルトの俺たちの拠点――アクシズというんだが、それと地球圏はそう頻繁にではないが交流はしていてな。
だが、今回お前を訪問したのは、色々と状況の変化があったからだ」
「状況?」
アムロは怪訝そうな顔をした。
連邦軍人であるアムロが、ジオン内部の勢力関係を知っているはずがない。
ある程度、最初から説明する必要がある。
「まず、俺たちジオン残党が一枚岩でないことは知っているか?」
「ギレン・ザビをキシリア・ザビが射殺したってことぐらいはね」
ジオン国内でもそれなりに有名な暗黙の了解だし、それは知っていてもおかしくはないか。
「まあその認識で良い。
現在のジオン残党は、正規軍のジオン共和国を別として、大雑把に2つに分類できる。
1つはキシリア閥ハト派とドズル閥の大半が集まった、力を温存する方針の穏健派。
俺やシャアはここに属している」
俺は右手の人差し指を立てる。
「もう1つは、主にキシリア閥の過激派とギレン閥から構成される、隙あらば連邦に痛打を与えたいと考えている急進派だ」
そう言って、俺は中指も立ててピースサインを作った。
アムロにはわざわざ言うことでもないので黙っているが、その急進派には、なし崩し的に巻き込まれたドズル派なども混在している。
地球連邦憎しという主義では一致しており、行動も歩調を合わせてはいるが、内心ではギレン派とキシリア派は互いに蔑み合っているのが現状だ。
たまたま同じ方向を向いているだけの烏合の衆と言ってもいい。
「つまり、その急進派が何かしたのか?」
アムロが聞いてくる。
「その通りだ。だいぶ困ったことをしてくれてな……。
そいつらの尻拭いというか、余波に備えるのが今回の俺の任務だ」
デラーズ・フリートのせいで、間違いなくコーウェン将軍は失脚する。
そうなると早いか遅いかの違いはあっても、対抗勢力のいなくなったジャミトフが、ティターンズを結成するのはほぼ確定だろう。
「それは一体――」
アムロが更に質問を重ねようとした瞬間――。
俺が襟元に付けていた小型の通信機が、振動しながら点滅した。
ホテルに残してきた補佐からの緊急連絡だ。
アムロに「失礼」と一言断ってから、通信のスイッチを入れる。
さほど大きくない音声だが、この距離ならアムロにも聞こえるはずだ。
「俺だ。何があった?」
ホテルにいる補佐の焦ったような声が響く。
「大佐。デラーズに動きがありました。
近くに通信端末はありますか?」
アムロに視線を向けると、彼は分かったという風に頷いた。
部屋にある棚から、小型の映像通信端末を取り出してテーブルの上に置く。
俺はそのままスイッチを入れた。
映し出された映像は、先日ジオン本国のビデオレターで見たおなじみのハゲ野郎――エギーユ・デラーズである。
高出力の電波による、通信回線への強制的な割り込みだ。
あーー、このタイミングだと宣戦布告か何かだろう。
映像の中のデラーズが口を開いた。
「地球連邦軍、並びにジオン公国の戦士に告ぐ。我々はデラーズ・フリート!」
たしか原作だと、シーマにガンダム試作1号機が中破にされるタイミングだったな。
デラーズ・フリートにシーマがいないのなら、1号機はボロボロにならないのだろうか?
それとも、他の誰かによってスクラップ寸前にされるのだろうか?*1
どちらに転んでも、ティターンズ結成が既に不可避である以上、大勢に影響はないか。
「所謂1年戦争と呼ばれた、ジオン独立戦争の終戦協定が偽りのものであることは、誰の目にも明らかである!
何故ならば、協定はダルシア・バハロやマ・クベのような、ギレン総帥を暗殺したキシリアの手の者たち、売国奴どもによって結ばれたからだ。
我々は些かも戦いの目的を見失ってはいない!」
ここは原作と少し違うな。
たしか原作では「ジオン共和国を騙る売国奴によって結ばれた」とか言っていたはずだ。
俺に宛てたビデオメッセージの通り、奴にとってジオン共和国は、ガルマを傀儡とする鳥籠のような何かという認識なのだろう。
デラーズの演説は続いていく。
「スペースノイドの心からの希求である自治権要求に対し、連邦がその強大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、証明するに足る事実を私は存じておる」
デラーズが映っていた画面がズームアウトされて、横に控えていたマンスフィールド大佐と背後のガンダム2号機が映し出された。
あ、マジでマンスフィールド大佐本人だわ。
ワンチャン、別人が名前騙ってる可能性もあったが、これで確定した。
初の実戦相手がこいつだったとか、コウ・ウラキもちょっと可哀想だな。
まあ、俺でなかっただけマシだったと思ってほしい。
「見よ、これが我々の戦果だ。
このガンダムは、核攻撃を目的として開発されたものである。
南極条約違反のこの機体が、密かに開発された事実を以ってしても、呪わしき連邦の悪意を否定できうる者がおろうか!」
デラーズのボルテージが上がっていく反面、それを見る俺の視線の温度は下がっていく。
その条約違反の機体使って、お前は条約違反の核攻撃を企んでるんだけどな!
論理破綻も甚だしいが、さすがにこれはデラーズも分かってやっている方便なのだろう。
そうでなかったら、原作でコロニー落としを最終目標になどしていないはずだ。
詭弁である自覚がなければ、こんな言い方はできないだろう。
「我々は3年間待った。
もはや、我が軍団にためらいの吐息を漏らす者はおらん。
今、真の若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めて地球連邦政府に対し、宣戦を布告するものである。
仮初の平和への囁きに惑わされる事なく、繰り返し心に聞こえてくる祖国の名誉の為に、ジーク・ジオン!!」
そして、ひたすら声だけは立派で、実質中身は何もない演説と宣戦布告が終わり、映像が切れた。
状況を理解しようと頭を回転させているのか、アムロは黙ったまま、消えたモニターを見つめている。
たっぷり数秒待ってから、俺は言葉を発した。
乾いた笑いで、俺の顔が引きつっていると感じるのは、気のせいではないだろう。
「――これが
百聞は一見に如かずとはよく言ったものである。
こっちも対応に苦慮しているというニュアンスが伝わったのだろう。
アムロは苦笑しつつ聞いてきた。
「僕に彼らを討てとでもいうのかい?」
俺は即答した。
「そんなことは言わん」
「え?」
考えれば、このタイミングで接触してきたことから、そう言われると予想するのも無理はないか。
だが状況的に、その手段は取りたくても不可能である。
「そもそも連邦が、お前に機体を回さんだろう。
連邦軍は派閥争いの真っ最中だ。無派閥のお前に回せる機体はない」
ジム・カスタムぐらいならば無理すれば回せるだろうが、アムロほどのパイロットにジムを回して実戦に出すメリットがない。
この時点で現存していて、アムロ・レイの操縦に耐えられる機体など、ガンダム開発計画の機体ぐらいしかないだろう。*2
そして現在、ガンダム開発計画で連邦軍に納入された機体はすべて、コーウェン閥が独占している。*3
コーウェンが失脚でもしない限り、1号機と3号機がアルビオン以外に渡ることはまずない。
原作で3号機を強奪に近い形で受領したのは、あの時点でコーウェンが失脚していたからだろう。
「なによりも、連邦軍の大半はいまだにデラーズ・フリートを舐めている。
奴らの対処にアムロ・レイが必要だなんて、連中は認めないさ」
仮定の話でしかないが、アムロ・レイをガンダム試作1号機フルバーニアンやガンダム試作4号機に乗せてしまえば、仮に原作のガトーがノイエ・ジールに乗ったとしても相手にはならないだろう。
Iフィールドに若干手こずるかもしれないが、バズーカやマシンガンなどの実弾兵器を持つだけで、こいつは対処してのけるだろう。
それぐらいのレベルでアムロ・レイはスペシャルだ。
仮にそれを止めようとするならば、1号機か4号機か、こいつが乗らなかった方に俺が搭乗して相手するぐらいじゃないと止められない。
アムロ・レイに開発計画のガンダムが与えられて戦線に投入された時点で、デラーズ・フリートに勝てるパイロットなどいない。
だが、それほど強力であるがゆえに、連邦政府はアムロ・レイを戦線に投入する決断は絶対にできない。
それはデラーズ・フリートが『連邦軍最強の手札を切るに値する』と認めることと同義だ。
その決断を下す責任を背負う勇気は、連邦上層部の面々にはない。
なので、デラーズ紛争において、アムロ・レイの出番が回ってくることはない。
「ならばなぜ?」
アムロの疑問に俺は答える。
「問題はこの後だ」
数瞬の間を置いて、俺は続ける。
「デラーズの思惑が成功しようが失敗しようが、連邦軍の地球至上主義者のタカ派がこれを理由に勢力の拡大を図るだろう」
核搭載のガンダムが奪われた時点で、コーウェン中将の失脚はほぼ約束されたも同然だ。
核攻撃を仮に防ぐことができたとしても、それは保守タカ派であるワイアット大将の功績になるため、改革派のコーウェンは既に詰んでいる。
「そして地球主義者の天下となった場合、奴らはスペースノイドへの締め付けを強化する。
それが常識の範疇に収まるなら、それはそれで構わない。だが――」
一抹の希望としてであるが、ワイアット大将は同じ保守タカ派でも、ジャミトフ・ハイマンが所属しているジーン・コリニー大将らとは派閥が異なる。
ワイアット大将が核攻撃を防ぐことができれば、もしかしたら、まだマシな方のタカ派が連邦軍を牛耳る未来もあるかもしれない。
だがその可能性は極めて小さいだろうし、もしそうなったとしても、規模が縮小されてティターンズが設立される可能性は高い。
ワイアットにはティターンズが設立されても、自身が主流派を握っている限り、困る理由はあまりないからな。
「連中のタガが外れていた場合、連邦軍が2つに割れる。
スペースノイド融和派とアースノイド絶対主義者の派閥にな」
「僕に接触したのも……、
やはりアムロ・レイの勘は鋭い。
ボッシュの異動が、俺の手配したものであると確信している。
タイミング的には露骨ではあるのだが、それでもそれは状況証拠に過ぎない。
奴の異動と俺の接触が関係あると、確信をもって言い切るのは難しい。
ア・バオア・クーのあの頃から比べてもそれほど鈍ってはいないだろう。*4
特に隠し立てする理由もないので、俺は素直に頷いた。
「その通りだ。
奴はお前の護衛とサポートを担当する。優秀な奴なので部下としてこき使ってやってくれ。
アースノイド派閥が連邦軍の実権を握れば、おそらくニュータイプであるお前を危険視して、監視を強化するだろう。
その前に『アムロ・レイは既に十分監視されている』と外側から見える構図を作る」
具体的には、原作において軍の監視役を兼ねていたメイド夫婦のような人間を、すべてこちらの息がかかった連中に挿げ替えてしまうつもりだ。
カラバに合流しようと思えば、いつでも合流できるようにはしておきたい。
原作において、アムロ・レイが腐った理由の1つは『地獄のような鳥籠の生活が
ここの生活はいつでも終わらせられるし、自分が必要とされる時期もいずれ回ってくるという事実は、間違いなく彼の希望となるはずだ。
「猶予はどれぐらいと見ているんだ?」
アムロの質問に、俺は答えた。
「連中が暴発するまでおよそ2年。それ以上だと、コロニー市民の反連邦運動が過熱しすぎる。
そこまでのどこかで、連中は軍事力による弾圧に乗り出すと俺は見ている。
それをきっかけに連邦軍が割れることを考えると――おそらく俺たちが本格的に動くのに4年前後。
早くて3年、遅くても5年はいかないだろう」
原作知識からの逆算もあるが、反連邦運動に本格的に火がつくのにはこの程度の時間が必要だと俺は思っている。
デラーズの宣戦布告映像がこうして流された以上、連邦がいくらデラーズ紛争を闇に葬ろうとしても、コロニー市民たちはジオン
原作においては、フォン・ブラウンでも繰り返しデラーズの演説が再放送されていた。*5
つまり、ろくな情報封鎖ができていない。
そんな状況である以上、あのハゲの演説は反連邦運動の火付け役としては十分であるし、連邦の方針ではそれを小火のうちに消火することはできない。
そして、その延焼がある一定のレベルを超えた時、ティターンズは武力による弾圧を行使するようになるだろう。
1年戦争の開戦前に、ジオン国民に地球連邦に対する憎悪の種をまいたように。
「4年か。結構長いな」
まあ確かに短いとは言えない。
とはいえ、そこはなんとか我慢してもらうしかない。
さすがに、アムロ・レイを秘密裏に宇宙に連れて行って、月にでも潜伏させる――なんて真似は現実的ではない。
「腐らせなければそれで十分だ。できる限りではあるが便宜も図ってみる。
あと、俺の連絡をいちいち待つ必要もない。
お前はお前の感情のまま、『アムロ・レイが必要だと判断した』なら動けばいいさ」
シミュレーターや型落ちのジム程度ならば、書類の改ざんでねじ込めるだろう。
連邦には『アムロ・レイを満足させるためのオモチャ』として理屈を付ければ十分だ。
実際に連中は、アムロ・レイを飼い殺しにしてはおきたいが、パイロット能力が低下することを望んではいない。
利害が一致している以上、その書類を疑問に思う人間もいないだろう。
「それは、中々に責任重大だな」
アムロの苦笑を伴った笑いに、横から声がかけられた。
「あら?
アムロならできるわよ」
俺とアムロはそちらへと視線を向ける。
この屋敷に来た時から感じていた気配の持ち主だ。
上品なブラウス姿に、美しく輝く金髪の女性が、紅茶や軽食を乗せたカートを押してそこに立っていた。
俺は僅かに目を見開いた。
マジかよ。
ここにいたとか予想外にもほどがある。
俺が唖然としていると、その女性は軽く会釈をした。
「失礼、会話が弾んでいたようでしたので。
お茶でもいかが?」
心を落ち着かせる。
たしかに状況的には別に不自然ではない……のか。
そう考えた俺は、女性へと言葉をかけた。
「……失礼。
セイラ・マス女史とお見受けするが?」
カートをテーブルのそばまで運んできて、女性は軽く笑った。
「正解よ、白銀の英雄さん。
――兄は元気でやっているかしら?」
俺のことはシャアから聞いていたのだろう。
事前にシャア本人からも聞いていたが、どうやら本当に兄妹間のわだかまりは解消されているようだ。
まあ、俺も血の繋がらない兄弟姉妹たちがいる身だ。
兄妹の仲が良いことに越したことはないと思う。
つまり、シャアとのわだかまりが完全に解消されたから、アムロのもとにいるのだろうか?
さすがにその辺の男女の機微については分からないな。
「ええ、アクシズで元気にやっていますよ」
「そう。
あの時に随分と憑き物が落ちたような顔をしていたのだけど、本当に復讐からは解放されたのね」
実際、ザビ家を1人も殺していないのに、復讐が勝手に完遂されたからな。
後ろめたさが何もない以上、シャアにとっては復讐心に燃えていた過去など、若い頃にかかっていた中二病程度の感覚でしかないだろう。
アムロの隣に座って、ともに紅茶を飲み出したセイラに、俺は静かに告げた。
「ああ、そうそう。
シャアの奴だが、この前結婚したよ」
次の瞬間、セイラは盛大に咽た。
吹き出さなかったのはさすが女性と言うべきだろう。
しかし、既視感は強い。
やはり兄妹だなぁ。
それと、今のうちから言っておいていいのかは分からないが――ベルトーチカさん、ドンマイ。
読んでいただきありがとうございます。
会話パート主体ってどうしてこんなに難産になるのでしょうかね。
0083時間軸のアムロ・レイの人格をエミュするのがきつかったです。
19歳ぐらいで1年戦争よりも成長しつつ、グリプス戦役ほど腐っていないとかどういう塩梅にすればいいんや!って頭抱えてました。
とりあえず、アムロとの接触で終わってしまった感じです。
これでグリプス戦役に、『ロンド・ベル時代ぐらいの腕を保持した』上に、腐っていないアムロ・レイが参入できますね。
もうこいつ1人で良いのでは?
裏シーンでマレット君のアクト・ザクに凹られるウラキ少尉。
海兵隊のゲルググマリーネにあそこまでいたぶられたので、多分マレット君のアクト・ザクが相手でも結果は同じ。
原作でもガンダリウム合金製じゃなかったら、普通に死んでたでしょうしね。
それと、アルビオンクルーは機体識別でアクト・ザクが出てきたことに超絶ビビり散らかした後で、機体の色が白銀でなかったことに胸をなでおろしていると思う。
完全にア・バオア・クーの死神扱い。
ちなみに0083を見返してみましたが、このシーンのウラキ少尉のガンダム出撃はまったく擁護できないと思う。
なぜかセイラさん登場。
主人公とはゼクノヴァ未遂の時に共鳴空間に巻き込まれたぐらい。
ソロモン脱出の時に相手してたのはガトーだからニアミス。
アムロと半同棲してます。
投資家もやってて、たまに屋敷を空けてる感じ。
ア・バオア・クーでシャアと話合えたことから、わだかまりがなくなっているので、『ダイクンの血』に対する鬱屈した思いがなくなっている。
「まあアムロと一緒に歩いていくのならいいかも?」程度に意識が改善されていると思われます。
これだけ人生楽しんでいるシャアを見て「ダイクンの家が人身御供の家系」もクソもないというね。
ベルトーチカさんにチェーンさんは出会う前からフラグが潰れました。
それでもZZのエマリーさんみたいに不屈のアタックかけてくるかもしれませんが。
【完全なる私用(再掲)】
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