Scheme SEE 作:匿名の本と猫好き
読みにくい場合はお許し...じゃない感想下さい、改善していきますので!
マンションの一室、ティッシュ、段ボール、食いかけ腐りパン、ゴミだらけ、
そんな汚く暗くゴミの狭い部屋に男が一人、誰も現実を見ず、
下を向く社会で日々を無気力に過ごし、夢さえも壊れた、
ある日、ふと思いついて、重い体を忘れ去ったようにさっと動き、
電源コードの軋む音と共に現実から逃げた、
ギシィィィ
誰も心配されず、コードしか悲鳴を上げなかった
死んで消えても誰も泣かないからだろうか....?
ガゴゴッ
目を閉じて視界は暗黒だった
(はぁ...もう天国....いや地獄だな、こんなゴミな人生でいいことなんて一つもなかった)
(父は泣くだろうなぁ、大人げなかったし、母は...ごめんなさい、俺親不孝だろ、ははっ)
虚無に対して笑っている、俺は楽観して泣いている
あれ、矛盾しているな、
まぁ涙も流れるだろ、瞼の先が少しずつ白く明るくなっていく、冷たい、
これが天国なのだろうか、いつも布団からばっと飛び起きるように動き、瞼を開ける
そこには....
「.......っぎゃぁぁぁ!?」
素っ頓狂で甲高く金切り声を上げる、待って俺こんな声出せたか?
辺り一面森、緩やかだが人工物は見当たらない恐らくどこかの山、雪も少し積もって見える
にしても俺は赤ん坊かよ、じゃなくてだな、
え? 嘘だろ? 首吊って死んだんだよな俺?
なんで生きてんの!? というか雪じゃねぇかこれ! そりゃ冷たいわ、
とりあえず立ってみる...あれこんな目線低かったか?
確認確認....んーとー服はグレーのレインコート、セーター、デニム、んで
おい息子ないないは嘘だと言ってくれよ! 男として大事だろ!
「ん....男?」
もしかして、俺女か?
顔を手の感触で確かめる、むにむに.....うん、
俺女になったわ!!
はぁーこういうのは外から見れば楽しいように見えるけど
当の本人は地獄だな、その当の本に...
ガサガサッ
待ってあの草むらから物音だ、
多分さっきの私の甲高い声で来ちゃったか、
私は固唾をのんだ....
「グゥグゥ....」
なんだ小熊か、よかったよかった、近づいて見てみると怖いがてっきりヤバい熊かと....
とはいえ全長1mあるのこわい
待てよ、子がいるということは親もいるんだよな?
.....マズいな?
「グゥカフカゥゥ....」
多分私が反応してきたから親熊の唸り声だよな、威嚇だな
じゃなくて、いやいやいや展開が早すぎるだろ!
親熊の体長は4mあるだろう、鼻息が荒く形相は鬼だ、
危険生物とかの図鑑で載ってるようなのとまんまだな...
なら俺も展開のように、逃げるんだよォォォォォ!!!
敵前逃亡、熊から背を向けて全力疾走で...
「助けてー!! 誰かー!!」
枝をかき分け、枯れ葉、ザクザクとした雪、まだ...大丈夫だな
いや...助けを請わなくてもいけるか...?
追ってきてな
ドサッドサッドサッッ
いや待って待ってなんかおっもい音聞こえるんだけど!!
物量があるしでかいし怖い!!
絶対さっきの死亡フラグだろうがよ!!
うおりゃぁぁぁ!! 火事場の馬鹿力ぁぁ!!
ぐがっ、根っこに足かけたか
そりゃ森の中の悪路で、しかも+雪ときて全力疾走したら転ぶわ
まぁそもそもか弱い女性になって全力疾走しても無駄な訳で、
もし冷静で正気なら走れた
尻餅の姿勢のまま後ろに、後退していく
え...また死ぬ...?
いやだ、また希望ができたってのに
やめて、いやだ...
近づく大きな熊、その自然の脅威に、
私は為す術を知らず、切り裂くような鋭く光る爪を眺めていた
何か飛んで来
ドンッ!! ドンッドンッ!!
光る一筋の鉛玉が熊の横腹に当たり、毛深い皮に血が噴き出た
「グガァァァァァッッッッ!!!!」
熊が叫んだ、あんなに大きくて怖い熊が、血を流して悶えている
「走れェッ!!!」
遠くでそう叫び声が聞こえた、
はっとすぐに立ち上がり、もがく熊から全力で走る
今度は希望をもって生きるんだよ!! もうあんな過去を二度と繰り返すか!!
ドッドンドンッッ!!
どんどん撃たれていく、
ん...血が少し流れ出たまま熊が逃げていく、子がいるもんな
少しずつ動きを止め...
はぁ...胸をなでおろして雪と枯れ葉に横たわって仰向けになる
「И ты в порядке!!?」
中年の男性の声だ、少し野太く低い、ロシア語...?
「大丈夫ー!!」
日本語の大声で返答する、もうこのまま仰向けでいいか
枯れ葉と枝が折れる音、足音が近づく、目でもつぶって瞑想するか
どんな人が助けくれたんだろうか
「....大丈夫なのか? ほら手を貸すから立て、」
よし起き上がるか、差し伸べた手を掴み、立つ
「えぇ、ありがとう...」
んでどんなか....お.....
「えっ...えっ...えぇぇぇぇぇぇぇっっ!?!?」
瞼を開けば黒光りするライフル銃、予想通り中年で背が高い、綺麗に磨かれたブーツ、黒いズボン、何か部隊章らしきものがついているジャケット、シンボルのついた赤いべレー、顔はミカンのような橙色の毛、口周りは白い毛で覆われてる獣だった...
「ん...?」
その獣は一切何も思っていないようすだった....
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