フリュネを起こさないでやってくれ、死ぬほど疲れてる 作:色々残念
「お前のあばれん棒、フリュネによく馴染むぜ」と偶然出会ったレオンに言ってみたりもした俺。
レオンに対するちょっとした悪意はあるんで、こんな感じの嫌がらせをたまにしながら、フルーレの世話をして日々を過ごす。
ある日、三大冒険者依頼に挑むという、ゼウスとヘラのファミリアに同行を頼まれた俺は、ゼウスとヘラのファミリアだけでは倒せそうにないと判断した時だけ、討伐に協力することを約束し、最初に向かうのはデダインの砂漠。
黒く染まったデダインの砂漠に居た巨獣ベヒーモスを相手に戦っていくゼウスとヘラのファミリアは、完全にベヒーモスを圧倒しており、俺が出る幕はない。
俺から【廃棄貯力】のエネルギーを譲渡されて強化されたゼウスとヘラのファミリアは、ベヒーモスを容易く倒す。
ゼウスとヘラのファミリアがベヒーモスを討伐した後、残ったベヒーモスのドロップアイテムを全て【廃棄貯力】でエネルギーに変換して貯めておくと、ベヒーモスの巨大なドロップアイテムは、かなりのエネルギーとなり、ゼウスとヘラに譲渡した分が直ぐに取り戻せた。
次は大海原でリヴァイアサンの討伐に向かうようだが、リヴァイアサンと戦う為に海に用意する足場は、とても巨大なものとなるみたいだ。
巨大な足場となると作成にも時間がかかるようで、2ヵ月ほど時間が空いた俺は、しばらくフリュネに任せていたフルーレの世話を引き受けて、ダンジョンにフリュネを送り出す。
フリュネはダンジョンの下層でアンフィス・バエナと激闘を繰り広げて勝利したことでLv5に到達したようで、そんなフリュネを女神イシュタルは、イシュタル・ファミリアの団長に任命した。
どうやら女神イシュタルは、1番レベルが高くて強いやつが団長になるべきだという考えを持っているらしい。
イシュタル・ファミリアの幹部から、団長になったフリュネは、女神イシュタルから家族との時間を優先する権利をもらって、フルーレや俺と接する時間を大切にしていたようだ。
俺は俺でフルーレの世話を行った後は、オラリオを巡って、様々なゴミを【廃棄貯力】でエネルギーに変換して貯め続けた。
それから2ヶ月が経過し、完成した凄まじく巨大な足場は、船としても動かせるようで、移動していった足場は大海原へと向かっていく。
対面したリヴァイアサンは、とてつもなく巨大ではあったが、強化されたゼウスとヘラのファミリアの敵ではない。
足場を蹴って跳躍したゼウスとヘラのファミリアから攻撃を連続で叩き込まれたリヴァイアサンは、即座に死亡し、巨大なドロップアイテムだけが幾つか残されていた。
ちなみに足場に密航していたレオンが居たりもしたが、ゼウスとヘラのファミリアの強さに圧倒された様子で立ち尽くしていたレオンは、何もできていなかったな。
リヴァイアサンのドロップアイテムの1部は、ダンジョンと繋がっているロログ湖の大穴の蓋に使うつもりであったらしく、複数のファミリアが協力して作成していった大蓋。
ロログ湖の内部にある大穴を、リヴァイアサンの骨と白剛石などを用いて作成された巨大な蓋で塞ぎ、ダンジョンからの水棲モンスターの流出を防ぐことには成功。
ベヒーモス、リヴァイアサンと続けて倒したゼウスとヘラのファミリアは、最後に残る黒竜を倒す為に竜の谷へと向かうことを決める。
オラリオから北へ北へと進み、道中で遭遇するモンスター達を、魔石を破壊せずに倒しておき、残ったモンスターの死体だけを【廃棄貯力】でエネルギーに変換して貯蓄。
エネルギーに変換された死体だけが消え去り、残されたモンスターの魔石を【商品購入】で商品と引き換えておき、用意したサンドイッチなどをゼウスとヘラのファミリアにも提供したりもしておく。
サンドイッチを食べながら「凄まじく便利だな、ダンジョンにもントムを連れていきたい」と言い出すゼウスとヘラのファミリアの面々。
ゼウスとヘラのファミリアからの勧誘は丁重に断っておき、移動を続けて辿り着いた竜の谷。
凄まじく巨大な竜巻という風印により、竜の谷に封じられている数多の竜。
そんな竜の頂点である黒竜を倒す為に、風印の内部へと侵入していく全員。
道中で出会う様々な竜を倒して【廃棄貯力】でエネルギーに変換していきながら進むと、巨大な黒竜を発見。
波導で感じた力からしても、あの巨大な黒竜こそが、三大冒険者依頼で倒すべき存在である黒竜だろう。
ゼウスとヘラのファミリアに【廃棄貯力】で貯えていたエネルギーを追加で譲渡していき、まずはゼウスとヘラのファミリアだけで黒竜と戦ってもらった。
俺が譲渡したエネルギーが無ければ黒竜とも戦えてはいなかったゼウスとヘラのファミリアは、ベヒーモスやリヴァイアサンとは格が違う黒竜を相手に苦戦を強いられている。
それでもなんとか戦ってはいるが、格上の黒竜を相手に傷を負っていくゼウスとヘラのファミリアの団員達。
とりあえず俺は【商品購入】で購入しておいた「せかいじゅのしずく」を振り撒いて、ゼウスとヘラのファミリアの団員達の怪我を全回復させて治しておく。
ゼウスとヘラのファミリアだけでは、黒竜を倒せないと判断し、俺も戦いに参加することにした。
「皆黒竜相手に退かなくて偉いなぁ。じゃあ競争バトルしようぜ競争バトル。俺が先に黒竜ぶっ殺したらよぉ!お前らLv1の俺以下な!」
挑発するようにそう言い放ち、ゼウスとヘラのファミリアに発破をかけておくと、負けん気の強いゼウスとヘラのファミリアの面々は奮起してくれたようだ。
それから【廃棄貯力】で貯めたエネルギーによって身体強化を行った俺は、更に波導と波紋まで組み合わせて高まった身体能力を用いて、黒竜へと打撃を叩き込んでいく。
鱗を砕き、肉を裂いて、骨を穿つ俺の拳により、絶叫のような咆哮を上げた黒竜。
翼で羽ばたき、空に舞い上がった黒竜の口から放たれる豪炎へと、はどうだんに【廃棄貯力】のエネルギーを上乗せして強化したものを放ち相殺。
地を蹴り、一瞬で上空の黒竜にまで接近した俺は、両手を手刀の形に変えて交差させる。
追加使用したエネルギーで更に威力を増加させたクロスチョップを用いて、切断した黒竜の翼。
「落ちろ!」
更に追加で振り下ろした拳の一撃により、飛べなくなっていた黒竜は、高速で地面へと叩きつけられた。
地に落ちた黒竜へと打ち込まれていくゼウスとヘラのファミリアによる攻撃。
それでもまだ死んではいない黒竜は身体を1回転させて、尾による反撃でゼウスとヘラのファミリアを吹き飛ばす。
空中を蹴って加速し、一直線で黒竜に突撃した俺は、更に追加したエネルギーによって強化された拳を放った。
黒竜の胸部へとめり込んだ拳から、ゼロ距離で、エネルギーによって強化されたはどうだんを連発していき、黒竜の魔石を完全に破壊する。
魔石が破壊されたことで、灰と化していく黒竜の身体を見てから、ゼウスとヘラのファミリアの面々に顔を向けた俺。
「はい、俺の勝ち!何で負けたか明日まで考えといてください!」
笑顔でそう言った俺に対し、悔しそうにしていたゼウスとヘラのファミリアの団員達。
まあ、今よりも弱い時にドラクエの魔王とか、ポケモンの伝説ポケモンとかと戦った時に比べれば、そこまで苦戦もしなかったな。