1:名無しの転生者
…どうしたら良いんや。
2:名無しの転生者
何がどうしたらそうなるの…?(困惑)
3:名無しの転生者
もはや生物ですらねぇ…
4:名無しの転生者
どんな絶望的な状況でも人に転生出来ただけマシやったんやな…
5:名無しの転生者
転生特典がライダーベルトとかじゃなくてベルト自体になるやつ初めて観た。
6:名無しの転生者
何のベルトなんや?
7:イッチ
アマゾンズドライバー……
8:名無しの転生者
えぇ…なんでよりにもよって…
9:名無しの転生者
ニチアサですら無いやん…
10:イッチ
たぶん、ワイが持ってたCSMがアマゾンズドライバーとアマゾンズドライバーのα版しか無かったことが原因かな。服喪神的な
11:名無しの転生者
えぇ、神様選択肢もくれなかったの?
12:名無しの転生者
ワイの時は出張ってくれたけど…
13:名無しの転生者
【悲報】イッチ、神様から生物とは思われていない。
14:イッチ
ひぃん……
15:名無しの転生者
泣いちゃった
16:名無しの転生者
泣かせちゃった
17:名無しの転生者
でもこれだいぶ可哀想な奴では?意思があるだけの物体ってもはや生き地獄やん
18:イッチ
手、足な〜んも無いので移動できやせん…
ずっと、何処かの路地裏で転がってます。もう何日経ったかなぁ…
19:名無しの転生者
意思表現は出来るの?
20:イッチ
できにゃい
21:名無しの転生者
そっか〜できにゃいかぁ〜
そっか……
22:名無しの転生者
朽ちる以外の選択肢ある?
23:名無しの転生者
拾って貰えたところでって感じやな…
24:名無しの転生者
ってか、多分拾われた所で変身なんかできないやろ。アマゾンズ世界でも無い限り。
25:名無しの転生者
アマゾン細胞かぁ…
厄介以外の何者でも無いから御退場願いたいですぅ…
26:名無しの転生者
【悲報】イッチ、唯一の長所である変身も出来ない模様
27:名無しの転生者
わ、ワンチャン、アマゾンズ世界に転生した可能性あるから…
28:名無しの転生者
まぁ、拾われた所で意思表示もクソも無いからイッチからしてみれば一切好転してないけどね!
29:イッチ
うぉーーーーん!!
いって!?
30:名無しの転生者
いって?
31:名無しの転生者
イッテQ?
32:名無しの転生者
ウチの転生先ファンタジーなんでやってません…
33:イッチ
いや、ちょっと横っ腹にサッカーボールがぶつかった…
え、待って。痛いって事は痛感ある!?動けないのに??
34:名無しの転生者
【悲報】イッチ、生き地獄確定
35:名無しの転生者
痛感あんの?マジ?
36:名無しの転生者
運が悪けりゃ、留め通りの無い痛みの応酬で精神崩壊待ったなし。
37:名無しの転生者
ゴミとして出されたら、地獄やんね!今みたいに優しくされるとは思うなよ!
38:名無しの転生者
腹巻きとして質屋に出されれば御の字っすね〜
39:イッチ
…誰だよ、こんな場所にサッカーボールなんてけりこみやがって
40:名無しの転生者
日照時間的に今夕方ごろだろ?
帰り際の学生とかだろ。
41:名無しの転生者
日照時間とかよくわかるね。
42:名無しの転生者
アニメで学んだ。
43:イッチ
あ、小学生だな。鼻くそほじってる
44:名無しの転生者
今頃の小学生なんてゲーム漬けで家から出ないなんてザラなのに健康的な小学生ですね…
45:イッチ
お、おい、や〜め〜れ〜!!
鼻くそほじった手で俺に触ろうとするな!!潔癖症なんだよ!俺!
46:名無しの転生者
アマゾンズで潔癖症は無理があって草
47:名無しの転生者
血みどろやんけ
48:名無しの転生者
や〜い、お前の身体鼻糞まみれ〜い!
49:名無しの転生者
潔癖症じゃなくてもやだな。
50:イッチ
ベタベタ触んなぁ!!
あああああ!!
51:名無しの転生者
やっかまし
52:名無しの転生者
文字だけでやかましさが分かるって相当だぞ。
53:イッチ
………ん?あれ?
54:名無しの転生者
ん、どしたんイッチ?
55:イッチ
いや、なんか視線が120センチくらい上がった様な……
56:名無しの転生者
???
57:イッチ
あれ、足生えた?
58:名無しの転生者
キッショ、なんで生えてくるんだよ…
59:名無しの転生者
ベルトから生えてきた120センチの美脚を想像した。きしょい
60:イッチ
いや、ちっこい。
手もあるし身体もある。てか、腰につけてるのって……
61:名無しの転生者
あ(察し)
62:名無しの転生者
まぁ、神がただ無機物に意識与えるだけなんて真似しないよな。
63:イッチ
入れ替わってるぅぅぅ!!
君の名はァァァァァ!!!!!
64:名無しの転生者
勢いで誤魔化すな
65:名無しの転生者
ショタの体奪ったんかワレ
66:名無しの転生者
重罪ですね〜
67:名無しの転生者
処す?処す?
68:名無しの転生者
未来ある子供の身体を乗っ取るとは何ある邪悪!
我が成敗してくれるわ!!
69:名無しの転生者
勇者脳が活発化してる人居るて
70:名無しの転生者
そっか、装着者の身体を乗っ取るタイプのベルトでしたか、
71:名無しの転生者
ゴルドドライブ…
72:名無しの転生者
バンノ.
73:名無しの転生者
イッテイ〜ヨ!!
74:名無しの転生者
行って良いってさ
75:名無しの転生者
イッチ「待て!待つのだ!!」
76:名無しの転生者
まぁ、正しい。
77:イッチ
いや!待ってくれ!不可抗力!!不可抗力だから!!
78:名無しの転生者
犯罪者は皆そう言うのだ。
79:名無しの転生者
人の形してないから殺しやすい
80:イッチ
わかった!!ベルト外した!外したから!!
81:名無しの転生者
ッチ、わかりゃ良いんだよ、わかりゃ
82:イッチ
あ、意識が遠のいて……気持ち悪っ、酔うわ
83:名無しの転生者
意識を強制転写だからな、それなりの反動があるわな
84:イッチ
あぁっ、ボディが逃げていく……
85:名無しの転生者
DIOかなんかか?コイツ
86:イッチ
いや、逃げてくってかサッカーボールと俺を拾ってどっかに移動し始めた
87:名無しの転生者
ああ、大方乗っ取られている間の記憶は良い感じに修正されていると思う。
88:名無しの転生者
ああー、そう言う
89:イッチ
ガキ「ゴミはゴミ箱だよね〜」
いや、待ってーーーー!!!!やめてガキ!!!いや、やめて下さい!おガキ様!!
90:名無しの転生者
おガキ様?
91:名無しの転生者
本当にやめて欲しいと思ってる?
92:名無しの転生者
ぽーい
93:イッチ
ああっ、ゴミ捨て場にプラスチックゴミとして捨てられちまった。
94:名無しの転生者
プラスチック……?
95:名無しの転生者
プラスチックなのだろうか?
96:名無しの転生者
ハンドルのとこダイキャストじゃない?
97:イッチ
ん?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
男子が苦手で女子校に通ったが最後。一生、恋愛とは縁遠い存在となった。
私、"
難関校と謳われる華和泉女子中学に受かり、風紀委員として内申点も上々。中々に順風満帆な中学生活を過ごしている今日この頃。
「なにかしら、コレ…」
ゴミ捨て場で不思議な物に出会った。
山の様なゴミ袋の上にポツンと置かれた変な物体、それは異様であり、あまりにも場違いの様に見える。
全体的に黒く、中央バックル部分から二つのナイロンの様なパーツとその二つを止める器具の様なパーツが伸びている。そのおかげか辛うじてベルトの類だと分かるが、その中央バックル部分が異様で赤い目が二つ、その下にハンドルが二つあり、まるで子供用のおもちゃの様な遊び心は見当たらない為に少し困惑の色を隠しきれなかった。
98:イッチ
女の子だ!!腰に巻かれるなら女の子がいい!!
99:名無しの転生者
ヘイ!ポリスメーン!!
「……ゴミ捨て場にある以上は……ゴミ……よね?」
102:イッチ
ゴミじゃないよ〜〜
あまりの異様な存在にほっと置けば良い物を少したじろいでしまったが、プラスチックゴミで捨てていいのだろうかコレ。
なんだか、男子が巻いたり付けたりしている金属製のドクロ的なアレに見えなくもないし、そう言う雑貨は主にリサイクルショップとかに流すのが一般的だ。
とは言え捨てられてる以上はゴミである事には変わらない。放置一択なのだが…
なんだか赤い目に視線を取られる。
なんとなく手が伸びて、ふと触れてしまった。
黒いナイロンのベルト帯にするりと撫でる様に流れていく私の指。
赤いハンドルに触れると冷たい感触が帰ってきた。鉄…?
いや、ダイキャストってやつなのかな。
そうして、赤い瞳に触れた瞬間だった。
キシッ……チャリッ……
耳に鎖が軋む音が響いた。
113:イッチ
なんか触れられてる間はこちらのイメージを相手に流し込めるっぽい。
114:名無しの転生者
おお、良かったやん。コレで意思疎通出来る!!
言うんや!!私はゴミじゃありませんって!!
115:イッチ
1話のアマゾンオメガの素体が檻で暴れてるシーン流し込んだろ
116:名無しの転生者
ダメだコイツアホすぎる!!!!!!!
脳が震えた。
暗い……暗い。
何処か
狭い何処か、そこで
地面を這いつくばり、呻き声上げて。
そうして、冷たい檻を見上げていた。
『ソコカラデロ』
ジャリィンッッ!!!!
縛っていた鎖が跳ねる。同時に声が奇声に変わる。
誰の声だろうか。男の声。
激しい暴の力を感じる。
『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!」
そこには緑に鈍く光る化け物が居た。
120:イッチ
ちょっと改造した。
やっぱりアマゾンズって言ったらこう言うシーン挟みたくなるよね
121:名無しの転生者
アホすぎる…
122:名無しの転生者
なんで君はそんなにアホなのか
123:名無しの転生者
どうしてそんなにキツく自分で自分の首を締め上げるのか…
124:名無しの転生者
手放されるとは考えなかったのか…
125:イッチ
あ…………つい、ファン心で…
「……ヒィッ!!」
叫ぶと同時、ソレに触れていた手を引っ込めた。
暗くて狭い牢獄に隔離されている緑色の化け物、それをあまつさえ自分だと錯覚してしまった事に強いショックを受けたのだ。
確かに人の形をしていた。だが、それだけ。
皮膚はまるで甲殻類の様に固く、顔はまるでいつか図鑑で見たオオトカゲの様。
「な、なんなのよ……。」
あれが自分の本当の姿だと言うのだろうか、このベルトは私をあんな……
もうこのベルトに関わるのはやめよう。触れもせず、話題にもしなければ、このまま処分される。
この気色の悪い何かもきっと忘れる。
私はその場から立ち去ろうと踵を返し、帰路へ着こうとする。
まるで何も無かったかの様な顔をして消えようとした、その時だった。
空が赤くなった。
夕暮れではない。まるで血の様に赤黒く畝った雲が空を包んだのだ。
131:イッチ
…あ、あれ?空が赤くなった?
132:名無しの転生者
空が赤く?
133:名無しの転生者
夕焼けって意味じゃ?
134:イッチ
いや、にしてはドス黒い
135:名無しの転生者
おまんの世界の特異現象って事?
136:名無しの転生者
サードインパクト?
137:名無しの転生者
いや、セカンド起こってないならセカンドインパクトじゃね?
138:名無しの転生者
この世界にはファーストもないやろ
「う……宇宙人…?」
小さくうめく様な声が出た。
人類が初めて介する強大な敵。それが現れる時、空はこうして赤黒く染まる。
それは宇宙船の光だとか様々な論があるが、その実わかっていない。
ああ、本当に今日はなんて言う日なんだろうか。あの奇妙なベルトに宇宙人に…本当に勘弁してほしい。
空が一層赤く光ると、地面から生える様に黒い同じ格好、同じ仮面をした戦闘員らしき兵が現れる。
ここからは蹂躙だ。
『……ギィィィ……!!』
『ギニィィ!!!』
「……くっ。」
先程まで日常だった場所が地獄になる。それはあまりにも唐突であまりにも理不尽。
赤黒い空がそれを物語る。
私は慌ててその場から走り出す。
168:イッチ
ウッソ!!置いてくの!?
ワイのぷぅぁわぁ〜ならこんな奴らイチコロよ!!??
169:名無しの転生者
まぁ、妥当
170:名無しの転生者
ドンマイドンマイ、切り替えてけ
171:名無しn
ドォォン!!
瞬間にゴミ捨て場の方から爆発音がした。
振り返れば、ゴミ捨て場だった場所はクレーターだけになって跡形もなくなっていた。
危なかった。後少し走り出すのが遅れていたらあの爆発に巻き込まれて死んでいた。
「…に、逃げなきゃ。」
逃げなきゃ死ぬ。当たり前のことだが、口に出さなきゃ現実感がなかった。
あのベルトは破壊されたのだろうか、あのイメージは結局何だったのだろうか。
頭に浮かんだそれを捨て去って走り出す。
考えたら死ぬ。考えなかったら死ぬ。
「はぁ…っ!はぁっ…!!」
息が乱れる。感情がまともじゃない。
背中に溢れるそれを振り切って走る。
悲鳴が聞こえる。
あの黒い奴らが人々を襲っているのだろう。
ああ、なんでこんな事に…
ふと、黒い奴に襲われている少女を見かけた。多分、小学生くらい。
奴は何やら刃を持って少女に詰め寄っている。
ああ、逃げなきゃ。逃げなきゃ。
そう呟きながらも黒い奴にタックルをかました。
『グギィっ!!』
奴が情けない声を発しながら吹き飛んだ。
吹き飛ぶとは言っても私のタックルで体幹を崩して転げた程度、すぐに立ち上がってくるのは眼に見えてる。
「来て!!」
少女の手を掴むと走り出す。だけど、結局少女の足が追いつかないと悟り、抱き上げて走り始めた。
何十分走り続けただろうか。
すっと、いつの間にか赤い空は消えていて、周りに黒い奴もいなくなっていた。
「っっはっ……!!!!っは!!!っは!!!」
汗が流れる。息が乱れる。
自分が死んでいない事を直に知った。
「っはっ!!はっ!!……ゴホッゴホッ!!」
生き残った。生き残ったのだ。
抱きしめていた少女も段々と落ち着きを見せ始め。「大丈夫?」などと言ってくれる。
「だ、大丈夫…ゴホッ……よ。あなたこそ、けがはない?」
「だ、大丈夫だよ。お姉ちゃん。」
「そう」と呟きながら息を整える。
本当に死ぬかと思った。奴らが現れた時、少女を抱き上げた時。生と死の狭間にいた気がする。
私は次第に膝をついて、その場で息を整える事だけに集中し始めた。
ドゴッ
だが、そんな時間も長くは無かった。
空からそんな重低音と共にナニかが落下してきたのである。そしてそのナニカは立ち上がると同時に大声で叫んだ。
『我が名はナイト星人!!尋常に勝負願うっっ!!』
ソレは全身に銀色の鎧を着込んでいた。
ソレは銀に光る剣を振り上げていた。
それは星人だと自ら名乗っていた。
私は一瞬で少女を抱き上げ背を向け、そうして、ナイト星人が振り下ろした剣を避けた。その剣は地面をまるで豆腐かとばかりに割き上げる。
まずい、あんな斬撃喰らったら人たまりもない。
『なっ!?貴様!!避けるとはなんと卑怯な!!キシドーに反する!!ぶち殺してやる!!』
奴はそう叫び散らしながら剣を振り上げた。
見た目だけ、名前だけ。奴は騎士道なんてカケラも持ち合わせてなんかいない。
振り上げた剣の行先を私たちに向けている。
「……っ!!」
あ。
ダメだ。
避け切れない。
「お姉ちゃん!!!!」
ザシュッと音がした。
同時に背中が熱くなった。
「ごほっ…」
そうして血を吐いた。
背中に一線刻まれたらしい。
私は少女を抱き抱えたまま倒れ込んだ。
「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」
少女が腕の中で泣いている。
あっ、血が……ごめん。綺麗なお洋服が汚れちゃう。ごめんね。
白くて可愛らしいのに……赤いシミとかなかなか取れないのに…
『卑怯者めが。恥を知れ。』
大丈夫だから。
絶対助かるから。
『ふむ、ソレがお前の宝か?
勝利の証に頂いておこう。』
あっ
『ほぅ、子供か。
ふむ、こんな下等生物の子供なぞいらんが……まぁ、最初に討ち取った敵の証だ。生きていても煩くて敵わんし。
殺して首だけにして背骨でネックレスにしてやろう。』
…………
………小さい頃から男が嫌いだった。
正義のヒーローと名乗りながら蹴ったり、殴ったり。
いつも泣いてる友達を踏み台に笑顔で勝ったとほくそ笑むのだ。
何処が正義なのだろう。誰が悪だ。
いつも自己中心的で誰かを助けるふりをしてその実苦しめてる。
別に全員が全員そうではないだろう。いい人もいるし、悪い人もいる。それは理解しているつもりだ。
だけど小さい頃からの刷り込みの様な物で、いつしか嫌悪感だけが残ってしまった。
だけど、多分私にとって男子とか女子とか本当は関係なかったんだと思う。
多分、ただただ正義を盾に誰かを傷つけている人が嫌いだっただけ。それが当時は男子に多かっただけ。
本当にそれだけ。
正義なんてそんな軽い物じゃないのにそれをさぞ当たり前の様に使うのは腐っていると今でも思う。
だから、多分。この世で最も嫌いな奴というのは
目の前の銀ピカの事を指すのだろう。
「その子を離せっ!!!」
少女をとり戻す為にナイト星人に掴み掛かる。背中の痛みなんか消し飛んだ。死にそうなんてもうない。
ただただ今の私を動かしているのは怒りだけだった。
『貴様!!!負けた癖に未練がましい!!騎士道精神というものがないのか!!!!』
振り解こうとナイト星人が暴れるが、それに捕まる。
負けてたまるか。こんなクソ野郎に。
『我は名乗りをあげて貴様と真剣勝負したのだぞ!?
貴様は名乗りも挙げずあんな卑劣な戦い方をして!!負けてもなおこうして縋りつきおって!!恥ずかしくないのか!!』
ぶたれた。
斬られた。
蹴られた。
もう肉塊と言われてもしょうがないくらいに切り刻まれた。
それでもその子だけは離すわけにはいかない。
その子だけは…
痛みが滲む。
死ぬ寸前でも死ねない。死んでも死に切れない
私が死んであの子も死ぬんじゃ意味がない。あんなクソ野郎の思い通りなんてなるか。
奴に引きずり回されながら切り刻まれる。
ドクンッ……
心臓が高鳴った。
いつの間にか奴に掴まりながら何処かに来ていたらしい。視界はもう無い。目が無いのだ。
もう限界なのだろう。
身体がもう無理だと言っている。もう死ぬのだと言っている。
『全くなんたる無様。プライドというものが無いのだな。
全く、ゆっくり景品を加工する事すらままならん。』
奴の声がする。
心が言っている。ふざけるなと
身体が言っている。もう無理だと
ふと、右手に冷たい感覚が走った。
鉄、いや、たしか…ダイキャスト…だった感じがする。
あれ、これ、まさかあのベルトかな。
もう目がないので視認ができないが、頭の中に黒いベルトを思い出した。
多分、今の場所はあのゴミ捨て場の近くなんだろう。多分奇跡的に破壊されずに済んだこのベルトの近くに落ちたのか
241:イッチ
俺を着けろ!!そうすれば助けてやる!
何か、声が聞こえた。
知らない声、だけど、確かに聞こえた。
男の様な声、手を伸ばす様なそんな声、それに糸に縋る思いでに取った。
『オ・メ・ガ』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆