二人の少年ハンターが異世界から来るそうですよ? 作:すてぃ~る
「お、皆おはよー」
「おはようキルア君」
「おはよう」
現在の時刻は七時前
キルアが着替え終わり、食堂に着くとすでに耀と飛鳥が座っていた
そして朝食も既に出ていた
「先に食うか皆待つかどうする?」
「「春日部(さん)の顔が怖いから先に食べよう」」
さっきから春日部が一言も喋ってないのだがその目には朝食しか映っておらず今にも爆発しそうな食欲を我慢している顔がもの凄く怖いのだ
「そうだな、それじゃあ…」
「「「「いただきまーす」
(うん、普通に旨いな)
キルアが心の中でそんな感想を抱いていると、あることを思い出した
「そういやゲーム開始時刻は何時だっけ?」
「今日の11時くらいよ」
「サンキュ」
「ところでキルア君、気になってたのだけれど一つ聞いてもいいかしら?」
「ん?別にいいけど?」
「じゃあ聞くわね……結局貴方は何者なの?」
ピクッとキルアが反応し、少し間を空けてから答えた
「……それはゲームに勝って一段落したら教えてやるよ、今言っても混乱するし、何より面倒だ。 だから今日やるギフトゲームの方に集中しろ」
「今言ってくれないかしら?でないと気になってゲームに集中出来ないわ」
「言って混乱させて集中出来なくさせるよりはマシさ、高飛車お嬢様なら尚更な」
「私はそんなヤワな人間じゃないから大丈夫よ」
「大丈夫じゃないから言ってる、今のお前の精神力じゃあ到底耐えられねぇよ。 それにこの中じゃあお前がダントツにヤワだぞ、少しはそういうことに自覚したらどうだ?」
「……″そういうこと″ってどういうことよ?」
「さぁ?自分で考えな、まぁ多分お前が思った通りの意味だと思うぜ」
飛鳥はさらにしつこき聞いてくるがキルアは馬鹿にするように答えた
「っ!…『いいから教えなs「断る」っ…!?」
飛鳥がギフトを使いキルアに喋らせようとしたが言い終わる前に飛鳥の後ろに回り込み右手で飛鳥の口を塞ぎ、左腕で飛鳥の目を覆った
キルアはほんの少し殺気を出しながら飛鳥に言った
「しつこい、いい加減にしろ。 それとそっちが最初にギフト使おうとしたんだからこれは正当防衛だ」
飛鳥はその一言でやっと観念したようだ
「…わかったわ、そのかわり今日のギフトゲームに勝ったら絶対教えてもらうわよ」
「一段落したらな」
ニヤリと笑いながら返事するキルアにムスッとする飛鳥であった
「ごちそう様でした。 じゃあ時間までアルカと遊んで来るわ、時間になったら呼んでくれ」
「おけ」
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「おーい、キルア坊っちゃん時間ですぞー」
「はいよー、サンキュー」
十六夜のふざけた呼び声がかかったので今日のギフトゲームに向けての支度をする
「お兄ちゃん、もう行っちゃうの?」
「ごめんな、でもすぐ帰って来るから我慢してくれ」
「うん、わかった」
「よし、いい子だ」
キルアは最後にアルカの頭を撫でてから家を出た
「ほいこれ地図、お嬢様たちはもう先行ってるぜ」
「マジか、まぁ別にいいけどな」
「じゃ、行こうぜ。荷物はそれだけでいいのか?」
「あぁ、これだけで十分だ」
「そ、ならいいや。 後分かってると思うが、今日のギフトゲームに勝たなきゃ作戦は使えない。 だから頼むぜ」
「言われなくとも。 ……と言いたいんだけど、今回俺はガルドの強さだけ測って後は様子見しようと思う」
「なんでだ?」
「あいつらを試すのさ。 恐らく、というか絶対ガルドは俺らに対して面倒な対策をしてくる」
「だからいきなり状況が変わったらあいつらは確実に混乱する。 春日部は強さは大体分かったが問題は飛鳥だ。 あいつのギフトは非戦闘向きだ、それを戦闘ではどの様に活用するのか知る必要がある」
「そして戦闘で生き残るためにはあらゆる状況にも対応出来るようにならなければならない。 俺がやってもいいがそれはあいつらのためにならない、だから俺は今回は様子見だけする」
「成程な、ならOKだ」
十六夜がキルアの言い分に納得してキルアはホっとしたようだ
「それじゃ行ってくるわ」
「あぁ、一応言っとくが俺も観戦するぜ」
「ハハハ、じゃあ頑張って様子見しなきゃだな」
キルアと十六夜はそんなふざけた話をしながら今回のギフトゲーム会場、″フォレス・ガロ″の本拠地へと向かった