メイン活動はpixivって記載しちゃっていいのかな?
ダメだったら指摘お願いします!
今回の話はプロローグです!
rooge
この世界には魔女が実在する。
魔女とは一般的に呪術や魔法などを使う空想上の存在。
ホウキで空を飛ぶ
杖を使い魔法を放つ
魔法陣を作り出す
大釜でありとあらゆるものを混ぜる
子供向けの話なら魔法少女と言われ少女が変身し怪人と呼ばれる悪役や組織を世界から守るために戦うヒーローとして描かれる。
だが、現実ではそんな事はなかった。最初は単なる噂程度だった。道を歩き回ればすれ違うごとに”魔法を使えるものは魔女になる可能性があるために15歳で牢屋敷送りになる”と言う都市伝説が特に少女たちの間で囁かれている。
そんなわけないと思っていた。
そんな非現実的な事が起こるはずがないと信じていた。
世界には何億と人が住んでいる。そんな中から多くの15歳未満の魔法を使えると思わしき子供達を探し、牢屋敷へと連れ去る事は不可能に近い。せいぜい数万人が限界だと思っている。
それでも、魔女は……実在していた。
別に魔女や魔法が嫌いな訳ではない。あり得ないと思っていた。所詮、噂程度…ただの戯言だと思っていた。
屋根裏でアレを見つけるまでは…
————————————
突然、鈍い音が部屋中に鳴る。
「ガハッ!?…」
1人の少年が床に倒れる。身体を丸め殴られたお腹を両手で包み込む。身体は震えていてそこに恐怖と言う文字が浮かび上がる。
「うるせぇんだよ!ゴミに食べさせる物があると思ってんのか!?」
その声は男のだった。
男は少年の実の父であり先程、少年の腹に強く拳を握り殴りつけた本人。床に倒れた実の子に罵倒を浴びせながら蹴りを入れた。
「貴方!」
その声は女のだった。
女は少年の実の母であり父の行動に驚き先程のやり取りを止めに入った。それは誰が聞いても落ち着くような声であり母性溢れる雰囲気を醸し出す。まるで理想的な母親……
「大声を出したらお隣さんにバレちゃうわ。確かにこの出来損ないのせいで無駄な出費が多いのには困るけど今はダメよ…時期を待ちましょう」
母は実の子の心配をせずただ、この状況がバレる事に心配をしていた。
「パパ…ママの言う通りにしよ?そんなのに構ってる必要があるなら私に構ってよ」
その声は少女のだった。
少女は少年と血が繋がった双子の妹であり父の行動に不満を露わにし床に倒れた実の双子の兄を軽蔑の目を向けながら淡々と喋っていた。
この家族は表では仲の良い家族として認知されており誰が見ても喧嘩はしない言い合いもしない欲しいものは買ってあげる。家族以外にも仲良く接したり非常に頼りになる家族だった。
だが、裏では実の子を罵り暴言を吐き、殴る•蹴るの暴行や食事を与えない風呂には外出以外に入らせないと虐待を平然としていた。
双子の妹は違っていつも両親に甘やかされていた。
少年の目に映るその光景に憎しみ…恐れ…恨み…妬み…怒り…殺意があった。だが、それも次第には当たり前と思うようになってしまった。
感情の崩壊…
過度なストレスに少年の感情は一部を失った。
少年に残された感情は…喜び、悲しみ、驚きだけだった。
————————————
あの日、父から暴行と罵倒をされた。
初めての事じゃなかった。
母の行動も妹の言動も初めてじゃなかった。
いつからだろう…両親が妹にしか興味を向け愛情を注いだのは…
妹がテストで良い点をとったから?
妹が誰よりも運動ができたから?
妹が誰よりも可愛いから?
妹が誰よりも優秀だったから?
いや…
産まれた時からそうだった。
5歳の誕生日からだった。両親が妹にしか愛情を注いだのは…最初は寂しかった悲しかった。
なんでいつも妹ばっかりなのか
でも、今なら分かる。
両親は男の俺ではなく女の妹を欲しがっていたからだ。
だから、納得した。
そうしなければ自分は生きられないと…
怒るな
悲しむな
恐るな
恨むな
今にも出しそうな感情をなんとか抑え、今までを過ごしていた。それも次第に楽になっていき気にもしなくなった。
”克服”したのだろう両親を…妹を…
そう言えば最近、屋根裏で珍しい物を見つけた。
古いバッグだ。
とても大きく鍵が掛かっていた。
埃も凄く付いており本来の模様を光を失っていた。
最初は気にもしていなかった積み立てられていた木箱や段ボールの山をどかした時にコレは現れた。興味をそそられた俺は必死に静かに両親にバレずに鍵をあちらこちらで探しようやっと見つけ鍵を…
開けた。
中には様々な物が入っていた。
刃こぼれした短刀
埃まみれのフード付きのマント
劣化して色が落ちた古びたメモ帳
謎の液体が入った瓶
空の小瓶のような物
古びて少し千切れていた地図
黒く光る宝石がはめられていたペンダント
物を収納できる革のベルト
何のために存在しているのかはわからないがメモ帳を見れば何か分かるだろうと最初の一枚を開いた。
《この世界には魔女が実在する》
それだけだった。
「魔女……本当にそんなのがいるのか?」
クラスの女子の中で魔法や魔女と言う単語が飛び交っていたのを俺は思い出した。
なんでも魔法が使えると魔女になって15歳で牢屋敷と言うのに送られるらしい。
それが本当かどうかは知らないし興味もなかった。
《魔女は国に災厄をもたらす不死の存在でありこの世から消さなければいけない。大魔女を始めとする魔女達から世界を国を守るために》
「災厄…不死…大魔女……」
次に開いたページにはそう書かれていた。
気になる単語もありどんどんとページを開き読んでいく。
《大魔女と魔女達が暮らす孤島が発見されたのは今から500年以上だ。大魔女を中心に暮らしていた魔女達を人は見つけた。魔女達は歓迎し外から来た人々を茶や菓子で歓迎しもてなした。大魔女もその内の1人だった》
《そこから数年が経ち人々は大魔女を中心に魔女達を排除し始めた。最初は仲がいい関係だと思われていたが人々はそうは思っていなかったようだ。人々は魔女達が魔法と言う恐ろしい力を持っていて不死であることに怯え、人々はその魔法を全て使え不死の大魔女を恐れた》
《もしも、魔女達が襲ってきたら?もしも、大魔女が人々をその魔法とやらの力で世界を壊したら?人々は日に日に魔女達の危険性を高め、遂には魔女達を消し始めた》
《魔女は不死身だ…魔女を……大魔女を殺す事なんかできる筈がないと思っていたが殺す事が出来た…不死の魔女を…大魔女を……当時の技術でどうやって魔女達を殺したのかはわからない。ただ今では違う…魔女の不死と言う力を消し魔女を殺し得る事ができる物を生み出した。それはラテン語でトレデキムと書かれている薬品だ》
《トレデキムは大魔女が世界中にばら撒いた魔女因子を研究して取り除く為に作り出された薬品だった。だが、完成したそのトレデキムには副作用があり魔女因子を中和するため身体の組織を破壊し魔女化した者達を殺しめた》
《出来たのは救うための薬品ではなく殺すための薬品だった》
《そこからは魔女因子によって魔女化した者達をこれ以上苦しませずに殺す為に使われた。世界の為にも…》
《そして新たに国は逃した魔女や魔女化してしまった者達を殺す為の魔女狩りと言う組織を創り上げた。私もその1人だ》
《魔女狩りは魔女を殺す為に存在する組織。魔女を殺し尽くしても未だに残るのは大魔女がばら撒いた魔女因子…我々、魔女狩りは目標を魔女から魔女化した者達へと変えた》
《今後、現れる魔女を殺す為》
《魔女狩りの組織は壊滅した。組織の中で魔女化した者が自殺を拒み死を拒み我々を襲った。生き残ったのは私ともう1人だけ…だが、彼ももう時期死ぬだろう…何せ下半身がないのだから…》
《私もこのザマだ。もう、動けない…残りの時間は静かに…ただの人として暮らそう。もう、魔女狩りなんてうんざりだ。人を殺し…仲間も殺した。もう、誰も殺したくない……誰か…………このメモを見ているなら託したい。逃げたっていい…魔女因子は止められる事はできない魔女化しなくても遺伝的に魔女になる赤ん坊達が生まれる。だが、魔女になってしまう者達を人として殺してやって欲しい…》
《このバッグには私が使っていた物を全て入れて置いてある。短刀は刃こぼれしていると思うが魔女を傷つける事はできるだろう》
《魔女を狩れ》
全てが読み終えた。
このメモ帳の最後には知っている名前が書かれていた。
“高橋アーヤ”
「高橋アーヤ………これって曽祖母の名前…」
その名前は俺が婆ちゃんの墓参りに一緒に行った時だった。隣にはその名前が刻まれており母さんが言っていた。
《ほんと…あのババアがいた頃は大変だったわ。さっさと死ねば良いのにって……》
それは母さんが昔から抱いていた気持ちだろう。母さんは昔からその性格だったらしい。
「曽祖母がその魔女狩りの1人でここにコレを残したのか………魔女を狩れ…か……」
魔女を狩れ……その言葉に俺は何故か心臓がドクンと跳ねる。身体が勝手に動くかのように俺は…その言葉に従いたくなった。
魔女を狩れ
これは俺の意思だ。
何も出来ない俺が…妹より出来損ないでゴミ当然の俺が本当に生きる為に残された”生き甲斐”なのだ。
魔女を狩れ
曽祖母が残していった物を全て身につける。
何もかもが俺には丁度ピッタリの物だった。
まるで俺の為に作られた物…そんな気がした。
身体がソレを覚えているかのように初めて持った短刀を軽く振った。軽く振っただけだ積み上がっていた荷物が綺麗に切れた。軽く空を切っただけなのに少し先の物が切れてしまった。
「遺伝か……それとも魔女化か…」
メモにはほとんどの女性が魔女やなれはてになってしまうと記載されている男性も少なからずなれはてになってしまうとか…だが、滅多にないと言う。
多分、身体の作りが違う所があるからだろうか男と女で差が開くらしい。魔法が使える。魔女になる。なれはてになる。それは殆どが女性で男性は年々減っているようだ。
だが、先程のを見てわかった。
俺は少なからず魔法を使えると言う事。
そして”なれはてになる”可能性が高いと言う事。
「俺も…魔女になるのか………」
「いや、そんな事はどうだっていい。俺は本当の意味で生きる為に魔女を狩るだけだ。ただ…それだけでいい……」
さぁ、『魔女狩リノ魔女殺シ』を始めよう。
プロローグはこう言う感じになっています。
以下 追加情報
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