未来改変〜本編開始前から始めるダンまち生活〜   作:と、くめい超かぐや姫ロスにより執筆不可中

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インフル辛かった…
これから更新頻度上げていきたいです。
バレーにサッカーにテスト勉強て、体壊してしまうがな!
友達にダンまちおすすめしたら1週間ないくらいで5期まで見ててびっくりしました。


試練

 

「疲れて気絶しちゃったのかな?」

 

ライが苦笑いを浮かべる。

 

「あんなに大量のモンスターと戦ったんです。私たちもサポートしましたし、ポーションをほとんど使ったとはいえ、レベル1であそこまで戦えるのは少しおかしいと思います。」

 

「そうだね、すごい体力だよ。」

 

「これからどうしますか?」

 

エフィナがライに指示を求める。

 

「とりあえず安全な場所を探しに行こうか。僕は迷宮の楽園(アンダーリゾート)までは一度だけ来たことがある。登るよりは下るほうが幾分が楽だと思う。」

 

少しも考える素振りを取らずに方針を決める。

 

「少しの間休憩(レスト)をとってリョウを起こしたら全速力で18階層へ向かおう。リョウはエフィナが運んでくれるかな?」

 

「分かりました!」

 

ライとエフィナとリョウはルームにいた。15階層に到達してから三十分ほどでルームを見つけ、リョウを起こした。

 

「う、んん?」

ゆっくりとまぶたを開け周りを見渡すと、そこにはボロボロのライがいた。身体にはいくつもの打撲や切り傷、装備はボロボロだった。

 

「やあ、リョウ、ちょっとモンスターが多くてね、怪我しちゃったよ。」

 

こんなに傷がついたライを見るのは初めてのことだった。そのことに驚きを隠せず、座ったまま目を見開き口をパクパクさせているとエフィナが泣きそうな顔で告げた。

 

「リョウが寝てる間私達をモンスターから守ってくれたの。私の魔法はミノタウロスとかにはあまり効かなくて…」

 

「リョウ、少し経ったら18階層に全速力で直行する。いいね?」

 

その指示に俺は何も言わずに首を縦に振った。

 

ライが休んでいる間は俺とエフィナしか戦える者がいない、だが中層ではレベル1などただの餌だ。

だから俺達はダンジョンに傷をつけてモンスターを生ませなくした。

 

 

幸いライの休憩は五分ほどで終わりその間モンスターも出現しなかった。

 

 

 

「今から18階層へ向かう。」

 

未だ傷は完治していないライが告げる。残りのポーションを使い切ったとはいえライもかなりのケガを負っている。

もちろん俺も例外ではないが。

 

「「了解」」

そう返事をし、俺達はルームを出た。そして横一列になって走り出す。

 

「戦闘はできる限り回避する!」

 

レベル2のライもボロボロだからかあまり俺達と走る速度が変わらない。が、ダンジョンの壁からボコ、ボコッと音を立ててモンスターが出現した。ライはそれを一瞥し一言、走れ!と叫んだ。

 

俺はモンスターを見ずにただ前を向いて走り続けた、ただ一刻も早く18階層に到着する一心で。

 

『ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』

という鳴き声とドスドスと響く足音に滝のように冷や汗を流しながらそれでも振り返らずに進む。

 

ボロボロの身体がもう休みたいと、これ以上動かないでくれと、悲鳴を上げるが、知ったことかと走り続ける。

 

ずっと走り続けて15階層の連絡路が見えてきた。急いで連絡路を下りそれでも走り続ける。

後ろから響く足音と鳴き声は大きくなっていくばかり、そこでエフィナが悲痛な叫びを上げた。

 

「このままじゃいつか追いつかれます!今のうちに倒しましょう!」

 

左を見てエフィナとライの顔を見る。エフィナはライを見て必死に意見する。

 

「ダメだ!後ろにはモンスターが何体もいる!残り少ない体力とマインドで戦うのは許可できない!」

 

ライはエフィナを見ずに前を向き続けた。

エフィナが後ろを向こうとする。そこで俺も叫ぶ。

 

「振り返るな!足を動かせ!前を見ろ!振り返っても絶望が増すだけだ!」

 

その言葉を聞いてエフィナは唇を噛み締め、前を向いた。

絶えず聞こえるモンスターの声、足音、圧迫感、どれも今まで経験してきたなかで一番俺たちを絶望にさせようとしてくる。

 

だが、俺達にすることは一つ、モンスターを倒すことではない、ただみっともなく、意地汚く、諦め悪く足掻くことだけだ。冒険者の俺達は、生きる為にただひたすらに、走った。

 

16階層、モンスターの出現頻度が増してきた。

 

バッドバットが左右の壁から十数匹出てきた。走る速度にはさほど影響はないだろうと思い、走りながら剣を抜き立ちふさがる数匹を切り飛ばした。ライも同じく切り飛ばし、エフィナは杖で殴った。

 

そこからしばらく経った、16階層も半分以上下っただろう、息が荒い、動悸が激しい、視野が狭まっている。足もほとんど感覚がない、うまく走れているかも分からない。

 後ろから響く絶望の足音は増す一方。だが、17階層を下れば安全地帯に到着する。

 

後もう少し、というところでライが視界から消えた。時間が止まった。思考が高速化される。俺とエフィナはすぐに振り返った。ライとモンスターはもう5Mも離れていない場所にいる。

 

 俺は大盾を持って駆け出した、ミノタウロスの作る気味の悪い笑み、振り被られる丸太のように太い腕、こちらに体を向けながら立ち上がろうと片膝を立てるライ、ミノタウロスの腕の向かう先に俺は割って入った。衝突。もちろん耐えられるはずがなかった。身体が浮き、吹き飛ばされる。

 

「がぁぁっっ!!」

 

二人揃って10Mほど吹き飛ばされる。

『ヴェントゥス・インフィニタ!』

 

そのわずかな時間で今までにない速さで詠唱を完了させたエフィナが風の兵装で敵を貫き、吹き飛ばす。

 

情報通りミノタウロスにはまるで効いていない。

 

「クソッ!盾壊れたじゃんか!」

 

そう悪態をつきゆっくりと起き上がる。

 

「ライ!魔法を!」

 

ライはゆっくりと起き上がりながら詠う。

 

【この身に宿りし緑の炎】  【我が身を焦がすは翠焔の業火】 

 

 【その姿は剣となり】  【敵を穿ち、燃やし、灰と化せ】

 

『ヴェルデ・フランマ』

 

ジェスチャーで走るように支持をを出して走り出し、そのまま高速で詠唱を完結させる。

 

ミノタウロスは五体ほど、今のライには少し倒せるか心配だったが、剣が次々とミノタウロスを貫き、灰に変える。すぐに3人で座り込んだ。

 

「リョウ、エフィナ、助かったよ、ありがとう。」

 

「仲間でしょう?ていうか、もっと早く倒しても良かったんじゃないですか?」

 

両手両足を投げ出して大の字になって問う。

 

「早めに倒してたら後で生まれてくるモンスターにも魔法使わなきゃいけなかったですし。そんな魔力残ってないですからこれで良かったんですよ。」

 

エフィナが杖を立てて座り込み答える。

 

「本当は戦わないまま18階層へ行けたら良かったんだけど…」

 

「ライが見えなくなったときは今までで一番焦りましたよ。」

 

「僕も転んですごく焦ったよ。アハハハ…」

 

「ライ先輩、笑い事じゃないですよ」

エフィナがツッコむ。

 

「ずっとこんな場所いても仕方ないからね、移動しながら話そうか。」

 

 

「そういえば階層主は倒されてるんですか?」

エフィナが聞く。

 

「ギルドの掲示板には昨日討伐されたって書かれていたよ。」

ライがエフィナに顔を向けて答える。

 

「ならよかった。倒されてなかったら18階層行けないですから。」

 

「18階層に着いたら絶対にゆっくりする!地上に戻ったらもっとゆっくりする!」

上を向いて神に文句を言うようにして愚痴を叫ぶ。

 

「僕もこんなに疲れたのは初めてだよ、もうしばらく動きたくないな。」

 

「私も水浴びするか、お風呂に入りたいです…」

それに続いてライが、エフィナが告げる。

 

「これって…17階層への連絡路?」

 

「そうだね。ここを下って嘆きの大壁を抜けたら18階層だよ。」

話している間に俺達は16階層の最深部まで来てしまったらしい。

 

「本当にここまで来れるとは思っていませんでした…」

エフィナが言葉を零す。

 

「それじゃあ行こうか」

 

その言葉で俺達は三人で17階層に続く階段へと足を踏み入れた。





そろそろ暗黒期ですよ〜
誤字脱字、原作との齟齬があった場合はどうかご指摘お願いします。感想お待ちしております。
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