未来改変〜本編開始前から始めるダンまち生活〜   作:と、くめい超かぐや姫ロスにより執筆不可中

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途中までガルム視点で進めます


中章

「クソッ!これで3回目だぞ!!一体どうなっている!!」

バタッ

(なんだ?)

視線を向けると倒れてうつぶせになった黒髪の少年がそこにはいた。

 

「リョウ?リョウ!しっかりしろ!ミリル!回復魔法を!」

 

ガルムがミリスに指示を出す、ミリスは慌てながら詠唱を紡ぐ。

「は、はい!」

【清き水よ】  【傷を洗い、痛みを流し】

【命の流れを正し給え】

『アクア・レストア』

 

「応急処置はしましたが完治まではもっていけません!速やかに治療が必要です!」

 

「ッ!早く登るぞ!」

 

ミリルの報告に全員の顔に焦りが募るも、ガルムの号令に素早く従う。

 

リョウはガルムが担ぎ、ポーション等を使って止血を試みる、少しずつ血は止まってきているものの早くまともな治療を受けないといけない。

 

幸いモンスターに遭遇することはなくダンジョンから帰還することができた。

 

(早く治療室へ連れて行かねぇと!)

だが急ごうにもこんな時に限って人だかりのせいで思うように進めない。

 

「頼む!通してくれ!仲間が重症なんだ!」

 

その声を聞いて人が道を作る、早く行かなければ!と急ごうとするも、1人のエルフが目の前に居て進むことができなかった。

 

「おい、あんた早くどいてくれ!」

 

顔を上げると、そこには女神顔負けの美しい顔の翡翠色の長髪を持つエルフがいた。

 

「見せてくれ、私が治そう」

 

「リヴェリア様!?」「な、九魔姫(ナインヘル)!?」

 

リアとドリクが驚嘆の声を上げる。

 

 「ん?この顔は…最近入団した私達のファミリアの新人ではないか、後で話を聞かせてもらおう、」

 

「は、はい!」

 

『ルナ・アルディス』

 

たちまちリョウの顔色が戻り傷もふさがった、

 

「さて、とりあえず今日はリョウを連れて帰るとする、明日黄昏の館に来てもらおう、どうしてリョウと他派閥がパーティーを組んでいるのか、なぜこんな怪我をしているのか。それを聞かせてもらう。」

 

「わ、わかりました!」

リアが分かりやすく緊張しながら返事をする。

「ありがとうございます!」

ガルムがお礼を伝えると、当然のことだ、と言い残して去って行った。

 

 

 

 

 

 

【次の日】

リョウ視点

 

 

「リョウ、起きて」

 

「うぅん、あと5分…」

 

「そんなこと言ってないで、ほら」

 

ライに布団を取られて意識が覚醒した俺はすぐに起き上がり服をあげ腹を確認する、だが、そこにあるのは浮かび上がる腹筋だけだった。

そのことに安心する。

 

「いやー昨日は大変な目にあったみたいだね、リヴェリア様から聞いたよ」

 

「昨日は途中から記憶がないんですけど、なんでそこでリヴェリア様の名前が出てくるんですか?」

 

「重症の君を治療してくれたんだよ、運が良かったね、たまたまリヴェリア様が通りかかってくれて」

そんな事があったのか、と驚く。

 

(あとでお礼言っておかないとな)

 

「とりあえずご飯食べに行こうか」

そう言われて支度を始める。

顔を洗い、服を着替えていざ向かおうとするとロキがいた。

 

「リョウ!話は聞いたでー大変やったな、とりあえず昨日のことで聞きたいことあるから朝食の後応接室来てな」

 

「分かったよ、ロキ」

あとステイタスの更新もなーと、手を大きく振りながら走って食堂の方に向かっていってしまった。

 

 

 

 

 

 

【事情聴取】

 

応接室には人が8人、神が1人いた。

 

そこで俺は伝えるべきことを思い出し感謝を告げた。

 

「リヴェリア様!重症だった俺を治療してもらったと聞きました。本当にありがとうございます」

 

深く、深く頭を下げた。

 

「礼には及ばない、私たちはファミリアだ、当然のことをしたまでだ。」

 

その一言で室内が沈黙に包まれた。

 

「さて、まずは、なぜ君たちが、あの状況に居合わせたのかな?」

沈黙を破り、緊張しまくりのガルム達に質問をするのはフィン。

 

「は、はい。まず、昨日ルームで休憩(レスト)を取ろうとしたら、リョウがいて、今日は翠炎(すいえん)のアニキと一緒にいなかったから今日だけ前衛やってくれないかって話したんです。」

ガルムが話し出す。そこにフィンが再び疑問を投げかける。

 

「すまない、まずどうしてそこまで急にパーティーを組むことになるんだい?それと翠炎(すいえん)のアニキという呼び方はなんだい?」

 

「えっと、以前怪物進呈( パスパレード)を押し付けられた時に助けてもらって、そこから翠炎(すいえん)のアニキと呼ばせていただいてます。その時アニキとリョウが一緒にいたもんでそれでパーティーを組むことになったんです。」

 

 そんな事があったんだーとライが一人で呟く。

フィンがロキに視線をやると

 

「本当や、嘘やない」

 

「それでは本題に入ろう、なぜ、リョウがあんな怪我を負っていた?モンスターにやられた、と言うような様子ではなかったが。」

 

リヴェリアがそう問うとリアが答えた。

 

「私たち、最近怪物進呈( パスパレード)を同じパーティーに押し付けられてるんです。ライさんに助けられたのもその時です。今回はパスパレードは切り抜けられたんですけど、押し付けてきた冒険者にすれ違いざまに切りつけられたんだと思います。」

 

「そうなのか?リョウ。」

リヴェリア様に聞かれて答える。

「はい、多分それであってます。」

 

「その冒険者たちはどこのファミリア所属なのかな?」

これまで喋らなかったライが質問する。

 

「おそらく、あいつらは【カオス・ファミリア】ですアニキ」

 

「聞いたことない名前やな」

 

「僕もないね、おそらく新興派閥だろう。さて、どうするか」

 

ガルム、ロキ、フィンの順番で喋る。

 

「あの、俺に考えがあるんですけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リョウの策】

 

「いやーこういうのなかなか新鮮でいいね!」

 

何故かライがいつもより元気だ、そして外見がいつものライとは違う、まず大きなバッグを背負っている、そして、黒いフードを被っていて顔が見えない、なぜこのような格好をしているのかは数時間前に遡る。

 

 

 

 

「リョウ、考えとはなんだい?」

 

「まず、あのパーティーはまたガルム達に怪物進呈( パスパレード)を押し付けると思うんです。2度あることは3度ある理論で、なので一旦ライにパーティーに入ってもらおうと思います。でも、ただはいるだけじゃダメなんです、ライは有名なので、だから顔を見えないようにしてサポーターのふりをしてもらおうと思うんです。」

 

「なるほど、そこで怪物進呈( パスパレード)を押し付けてくる冒険者たちを捕まえる、または返り討ちにするということかい?」

 

「はい、そのとおりです、ライ引き受けてくれますか?」

 

「いいよ、僕もリョウがどんな目にあったのか聞いて少し腹が立ってるんだ」

 

普段優しい人が怒ると怖いというのが今までで一番わかり易いくらいにはそういうオーラを放っている。

 

「ありがとうございます!」

手を貸してくれると聞き感謝を告げる。

 

「それじゃあ話聞けたな、解散でええか?フィン」

 

「ああ、君たちも話を聞かせてくれてありがとう」

 

「い、いえ!とんでもないです!」

 

「それじゃあ解散でええな!リョウはうちの部屋来てな、ステイタス更新や!」

ガルム達が失礼します、と部屋を出る、それに続き俺とロキも部屋を出て神室へ向かった。

 

 

アシュトン・リョウ

Lv1

力H124

耐久H172

器用H167

敏捷H164

魔力I00

 

【スキル】

 

【魔法】

 

「おお!結構伸びてるんじゃない?まだ冒険者になって2か月半くらいだよね!」

 

「せやな!この調子でいけばあと2年くらいでランクアップできそうやな!」

 

「そんな簡単じゃないでしょ、ランクアップって」

 

「リョウならできる!ウチの勘がそう言ってるんや!」

 

「まぁ、気長に頑張るよ」

 

「ライがいるから大丈夫やと思うけど、ちゃんと生きて帰ってきてな。」

これまでの雰囲気とは打って変わって真剣な表情で告げる。

これには俺もそれ相応の態度で返そうと気を引き締めて

 

「当たり前だろ、生きて帰ってくるさ」

 

「なら心配なしや!行ってこい!」

背中をバシッと叩かれる。

「行ってきます!」

眷属(こども)(おや)と言葉を交わし、悪しき者たちに強力な仲間と共に制裁を与えるべく黒髪の眷属(こども)迷宮(ダンジョン)へと足を運んだ。

 

 

これが数時間前、今は昼過ぎあたりだろうか。

今はまだ普通にダンジョン探索をしている。

 

前回同様、俺、そしてガルムで魔物を食い止めドリクが援護、傷ついたらミリルが癒す、そして稼いだ時間で詠唱を完成させたリアの魔法でトドメを刺す。

 

後衛魔導師がいないとできないが、単純でメジャー、それでいて強力な戦略。

 

(各々に役割があってわかりやすい、俺とライのパーティーにも1人後衛がいたら似たようなことができるんだけど…ライも魔法は使えるけど魔法剣士だからなー)

あとでライにも提案してみよう、そう思考を巡らせていた。

 

「そう思わない?リョウ」

 

「へ?」

考え事をしている時に突然話を振られて間抜けな声を出してしまった。

 

「すいません、なんて言いました?」

 

「僕たちのパーティーも後衛がいたらなーって言ったんだよ」

 

「えっ!ちょうど同じ事考えてました!」

 

「えっ、ホントに?」

「「ははははっ!」」

2人で同じ事を考えていたことに目を丸くする。それがおかしくて2人で笑い出す。

 

「おーい、そろそろ行くぞー」

 

「今行くー、ライも行きましょう」

 

今日だけサポーターの格好をした仲間と一緒に歩き出す。

 




次回後章です。
あと一つエピソード挟んだら暗黒期にはいるつもりです。
誤字脱字、原作との齟齬があった場合はどうかご指摘お願いします。感想お待ちしております。
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