未来改変〜本編開始前から始めるダンまち生活〜 作:と、くめい超かぐや姫ロスにより執筆不可中
ダンまち6期やるんだったらソード・オラトリア13巻か16巻までアニメでやったほうが絶対良くないですか?
新しい仲間
【ロキの神室にて】
コンコン
「入ってええよー」
「やぁ、さっきぶりだね」
ライが微笑みながら話しかける。だが、俺は部屋にもう一人いることに気づいた。
「この人は?」
ロキにそう聞いた。
「新入団員や、かわいいやろ?」
新入団員、という言葉に少し驚いたがここはロキ・ファミリアだ。新入団員くらいはいるだろう。
「うん、かわいいね」
「ああ、かわいいな」
ライと俺が答える。新入団員の子をよくよく見たらエルフ、しかも女子である。
「それで、この子がどうかしたの?」
ライが俺も疑問に思っていたことを聞く。
「ライとリョウのパーティーに入るからや、仲良くしたってな」
「「え?」」
予想もしなかった答えに二人揃って間抜けな声を出す。が、メンバーが増えたほうがいいことはガルム達とパーティーを組んでみて分かったことだ。
そしてエルフは魔法に長けていることで有名だ、つまり魔法使い、後衛だ。
ライと顔を見合わせる。考えていることは同じなようだ。
「ライ・オルザン、レベル2、魔法剣士だよ、これからよろしく」
それに続き俺も自己紹介をする。
「アシュトン・リョウ、レベル1、剣士だ。ほぼ同期みたいなものだから普通にしゃべってほしい。これからよろしく。」
「エ、エフィナ・エルリールです!エルフ、魔法使いです!よろしくお願いします!」
彼女はエフィナと言うらしい。
「よろしく、エフィナ」
と、ライが言うので慌てて続いた。
「改めてよろしく、エフィナ」
この日から新たな仲間が加わった。次の日の朝食時に自己紹介していたがやはり緊張している様子だった。
【ダンジョン1層】
「じゃあ、魔法を見せてもらおうかな」
ライが微笑みながら話しかけると顔をほんのり赤く彩らせながら「は、はい!」と返事をした。
(エフィナって…まさか、ね…)
本当かはわからないが、どこかの山吹色の髪のエルフも言っていた。ダンジョンに男女の感情は持ち込まないと……ダジャレみたいだな。
なんてくだらないことを考えていると詠唱が聞こえた。
【始まりなき風よ】 【終わりなき刃となれ】
【無限の兵装を以て】 【我が敵を討ち滅ぼせ】
『ヴェントゥス・インフィニタ』
エフィナの前方に風が武器を形作って現れた。その形は剣であり、槍であった。その数合計およそ25ほど、その半分ほどが槍であった。
『
その言葉が引き金になって一斉に前方へと風の暴力がゴブリンやコボルトに向かっていった。
「グギャッッ」
ゴブリンがそんな声を上げて極彩色の石を落として灰となる。発射した武器のいくつかはモンスターには当たらずに壁へといってしまったようだ。
「おおーかなり強めだね」
ライがエフィナを見て手を叩きながら賞賛する。
「魔法ってすげー……」
あの魔法が一般的なのか、はたまたエフィナが異常なのか俺にはわからなかったが数だけならライよりも上だろう。
「本当ですか!?ありがとうございます!」
エフィナが頬を赤らめながら無邪気な笑みを浮かべる。
「エフィナ、まだ行ける?」
ライがエフィナの側に歩み寄って問いかける。
「はい!まだまだいけます!」
(なんていうか…犬みたいだな)
「リョウ、今何か失礼なこと考えてなかった?」
エフィナにジロリと効果音がつきそうな目つきで見られ思わず「い、いや?何も…」と、答えてしまった。
「次は2層行ってみようか」
「はい!ライ先輩!」
(ライ先輩!?圧倒的犬系後輩属性…とてつもないな……)
などと普段なら全く考えないようなことを考えながらライについていきダンジョンを進む。
「今思うとなんか悪そうな奴がいっぱいいますね。」
ライにそう問いかける。
「僕達が受けたようなことはなかなかないはずだけどあれより少し下のレベルのことならやってる人は結構いるよね。冒険者だからといえばそれまでなんだけど。」
ライは呆れたように肩をすくめて答えた。
エフィナは何のことかさっぱり、といった表情だ。
別に伝えなくてもいいだろうと思って別の話をした。
【ダンジョン2層】
コボルトとゴブリンが15体ほど出現した。
「それじゃあやってみようか、リョウは右のモンスターを抑えて僕は左と正面をやる、エフィナ、初めて」
その指示が通ると同時に俺は右方向へと駆け出した。後ろからは
【始まりなき風よ】 【終わりなき刃となれ】
魔法の威力を確かめるのが目的、倒さなくていい。そう考えながら敵の腕、手首を次々に切断する。
もう冒険者になって2ヶ月半ほど、この階層のモンスターに遅れを取ることなど無いだろう。
【無限の兵装を以て】 【我が敵を討ち滅ぼせ】
最後の1小節を紡いだのを確認して俺とライは左右に散った。
『ヴェントゥス・インフィニタ』
『
風の武装がモンスターに向かって飛来する。だが、俺はそこでかすかに違和感を覚えた。
(発射にタイムラグがある?)
少し、ほんの少しだがズレている一斉発射ではないのか?
だが、その疑問の答えを挙げたのはライだった。
「制御が利くようになっているね」
モンスターを灰に変えたエフィナに歩み寄って告げた。
「はい!でも、一つ一つを制御するのって頭がぐちゃぐちゃになりそうです…」
「ははっ、僕も最初はそうなったなー」
遠い目をしながら語った、懐かしさに浸っているようだ。
(あっ、そうか!ヘディンさんは超精密射撃を得意としていた、それぞれ制御できるものなんだ!)
そう考えて血の気が引いた。
(魔法がどんなものなのかわからないが自分の手足のような感覚なのだとしたら、彼は大量の手足を涼しい顔をして操っていたのか!?)
「まあ、慣れたら簡単だよ、練習あるのみ!コツはいくつか待機状態のものを作っておいて少しずつ小出ししていくんだ」
頑張ろう!と、腕を曲げて突き出す。
「なるほど…が、頑張ります!」
と、意気込んで答えた。
「次は飛ばして6層とか行ってみる?」
ライに聞かれて少し考えたがエフィナの魔法なら通用するか、と思ってそうですね、行きましょうと返した。
【ダンジョン6層】
「結構多いね、今回はリョウが前に出てくれるかな、成果が見たいな、僕はエフィナの近くにいるよ、あんまり前に出過ぎちゃだめだからね?」
「わかりました、あれくらいなら一人でも対処できるってことを見せてあげますよ!」
確かに数は多い、ゴブリンとコボルトがそれぞれ6体ほど、ウォーシャドウが10体ほどいる。
【始まりなき風よ】 【終わりなき刃となれ】
今度はモンスターを積極的に抑えはせずにエフィナの周りだけを守った。俺が前に出てライがエフィナのすぐ側に位置取っている。俺の訓練をさせてくれているのだろう。ありがたい
【無限の兵装を以て】 【我が敵を討ち滅ぼせ】
『ヴェントゥス・インフィニタ』
『
ライの助言通りに3本ほどを発射する、打ち終わればすぐにもう3本、もう3本と、少しずつ槍が、剣が飛来していく。
前回とは見違えるほどの成長ですべてモンスターに的中させて灰に変えた、だが、エフィナが杖をささえにして苦しそうに息を荒げていた。
「
ライがエフィナの顔を覗き込みながらそう伝えると、ゆっくりと首を縦に振った。
「歩くのもつらいだろうから僕が運ぶね」
そう言って両手を後ろにして屈んだ、ただでさえつらそうなのにそんな負荷を与えたら…なんて思っていると、エフィナが顔を真っ赤にして倒れてしまった。
幸いライのレベル2の反射神経で受け止めることができたが、ライはなんで倒れたのかわからない、と言った様子だった。
「すごくつらそうだ!風邪かもしれません!」
なんて言ってみた、少し面白いことになりそうだったから。
ライはエフィナのおでこを触って
「本当だ!早くホームに帰らないと!」
と言ってエフィナを横抱きにして駆け出した。俺も慌てて走り出し、食らいつく、モンスターが次々とこちらに向かってくる。
【この身に宿りし緑の炎】 【我が身を焦がすは翠焔の業火】
【その姿は剣となり】 【敵を穿ち、燃やし、灰と化せ】
『ヴェルデ・フランマ』
(魔法まで使い始めたぞ!?)
緑の炎で出来た剣を次々とモンスターに飛来させて全てを灰と化した。
稲妻のごとく走りあっという間にダンジョンを抜けて黄昏の館へと向かうライの背中を追いかける。俺はもう息も絶え絶えなのにライは息一つ切らさずに走り続ける。
そして黄昏の館に着いてちょうどいたエルフの女性団員に「エフィナが風邪かもしれないんだ!」と伝えてエフィナを預けた、エルフの女性団員は目を丸くした後に駆け出した。
「て…天然すぎる…」
肩で息をしながら喘ぐように呟いた。
ライの天然さで遊ぶのはやめようと思った。
誤字脱字、原作との齟齬があった場合はどうかご指摘お願いします。感想お待ちしております。