未来改変〜本編開始前から始めるダンまち生活〜 作:と、くめい超かぐや姫ロスにより執筆不可中
アシュトン・リョウ
力E423
耐久F392
器用E417
敏捷E406
魔力I00
【スキル】
【魔法】
エフィナが新たに仲間に加わってから半年ほど過ぎた。
今となってはエルフということ関係なく気楽に接することができる程度には距離が縮まった。
「エフィナさ、あと一つ魔法スロット余ってるんだからもうちょっと燃費の良い魔法覚えてくれない?」
俺はからかうような口調でエフィナに喋りかけた。
「私レベル1だし!ランクアップしたら魔法の1つぐらい覚えるし!それに、1つも魔法を持ってないリョウに言われたくありませんー」
帰ってきたカウンターが心に刃物となって突き刺さる。そう、このパーティーで魔法を発現させていないのは俺だけなのだ。
「なっ!?しょうがないだろ!ヒューマンはエルフと違ってそんなにすぐ魔法なんて発現しないんだよ!」
慌てて言い返す。
「ライ先輩は最初から発現してたって聞いたけどなーやっぱりリョウとは違うね!」
半年という時間をかけて少しずつ距離を縮め、彼女の殻を破ってきた。もっとも、殻の中身はエルフらしく無さすぎるのだが。
「2人とも、そろそろ
周囲を警戒していたライがこちらを向いて出発を告げる。
「はい!ライ先輩!」
(いくらなんでもライにだけ態度が…いや、やめておこう)
今探索しているのはダンジョン8層から10層。後少しで中層だ。
「それじゃあ、次の戦闘は僕とリョウでやるからエフィナは少し休んでて、今日はまだまだダンジョンに潜るから」
「俺もライに賛成です、あんまり魔法をポンポン使われるとまたマインドダウンで倒れかねませんから。」
「はははっ最初みたいにね」
ライがくすくすと笑う。
「にしても魔法7回使ったら倒れるってホントに燃費悪いよな、何か他に説明なかったのか?」
エフィナに向き直って聞いてみる。
「ロキから渡された羊皮紙には風の武器を召喚するとしか書かれてなかったよ」
何か他に機能があるとは思えないという様子で答える。
「まあ、羊皮紙にそう書いてあったならそうなんじゃないかな」
そのライの言葉を最後に俺達はルームから出た。
敵はオーク、
「僕が武器持ちを二体と通常を二体やるからリョウはほかの個体よろしく。」
ライから戦闘の説明を受ける。
基本的にはライが少し強めの敵を受け持つ、俺はそれ以外というのがエフィナのいない戦闘のセオリーとなっている。
「了解」
そう言ってライと同時に駆け出す。予定通りライが武器持ち二体と通常個体を二体を相手取る。
残ったオークに駆け出してまずは先制攻撃、武器持ちの武器を持っていない方の手を狙って上段斬りを放つ。
だがオークもそれに反応して武器で守る。最初の一撃で手を切り落とせない場合はすぐにほかの個体を狙う。
あまりモタモタしていると後ろから武器持ちに攻撃されかねないため通常個体を通り過ぎてから切り返し首を切断する。
すぐに切り替えてもう一体の通常個体を狙う。今度は剣をオークの顔をめがけて投げる。それに反応できずに顔を剣に貫かれたオークは灰に変わる。
すぐに剣を取る。
残るは武器持ち一体のみ。先に動き出したのはオーク、ドタドタと音を立てながら走りながらこちらに向かってくる。武器を横に大ぶりで振る。
それを体勢を限界まで低くして避ける。そしてすぐにまだ態勢が整っていないオークの懐に入り込み、喉元を貫き、そのまま上へ切り上げ、首から上を真っ二つにする。
オークが全て灰になったのを確認して魔石を回収する。ライはもう戦闘を終わらせたらしくエフィナと合流している。俺もその輪に加わりに歩き出した。
【忘年会】
「二人とも、今日の夜忘年会しない?」
エフィナとライにそう問いかけてみる。
「僕は賛成だな、ちょうど予定も空いてるし。」
ライは少し考える素振りを見せながらも了承してくれた。
エフィナはライのその答えを聞いて間髪入れずに答えてきた。
「私はライ先輩が行くなら行きます!」
二人のその答えで今日の夜の予定が決定した。
というのが今から6時間ほど前の話。
今いる場所はオラリオに来てすぐに来た酒場。周囲には人がまばらに見える。いつもはほぼ満員なこの店も年明けが近い頃はあまり繁盛しないのだろうか。なんて考えを巡らせているとライが話だした。
「今年は色んな事があったなー」
「そうですねー俺とエフィナはロキから
過去に思いを馳せながら話す。
「私はライ先輩と会えたのでそれが一番大きい出来事でした!」
エフィナはライを見つめながら元気に話す。
「僕は、二人と一緒に冒険できたことが一番の思い出かな。」
ライは微笑みながら俺とエフィナを見て話す。
「何か注文しようか、すいませーん店員さーん」
ライが店に入っても何も注文しないことに何かと思うところがある店主にジロリと見られたことで店員を呼ぶ。
「ご注文はなににしますか?」
女性の給仕がこちらに向かってきて水をお盆に乗せて運んでくる。
「僕はビールを1つお願いします」
「俺もビール1つお願いします」
俺とライが注文する。エフィナはというと
「私はお酒はあまり嗜まないので果実汁を1つお願いします」
エルフらしくない彼女もこういうところはエルフらしい。
「それで忘年会って何をするんですか?」
エフィナが俺にそう聞いてくる。
「この一年で起きた嫌な出来事とかを忘れる、そして互いを労って新しい気持ちで新年を迎えるんだよ。」
エルフの里には忘年会という風習がないのか、と一人でなるほど、と思った。
「嫌なことかー、僕は今年嫌なことは特になかったかなー。」
ライはあまり考える素振りも見せずにゆらゆらと話す。
(まさか、もう酔っているのか…?)
なんて考えたが嫌なことか、何かあったかなと思考を切り替える。
「俺はオラリオに来るまでが大変すぎて嫌だったな」
なんてことないように両腕を上にして伸びながら話す。
「オラリオに、来るまで…」
エフィナが震える両手で包むように中身の波打つコップを持ちながら目を伏せてポツリと呟く。まるで今まで忘れていた『嫌なこと』を思い出したかのような……
何か様子が変だったもので俺は「エフィナ……?」と名前を呼ぶ。
「私、あった…嫌なこと、今年なんて幅じゃなくて人生で一番嫌なこと…」
少しずつ溢れるように唇から音を発する。その様子に気づいたのかライもほわほわとした今にも眠りにつきそうな表情から真剣な顔つきに変わっていた。
「二人には聞いてほしいんです。私が、オラリオに来ることになった理由を…」
誤字脱字、原作との齟齬があった場合はどうかご指摘お願いします。感想お待ちしております。