ダグバになっちゃった。   作:アゴン

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今回、独自解釈が多いので、タグに独自解釈を追加します。


そんな訳で初投稿です。



Episode06

 

 

 

 【喫茶ポレポレ】

 

 大学での講習も終わり、今日も俺はバイトの仕事に勤しむ。テレビに映るショッカー強盗の話題を聞き流しながら食器を洗っていると、この時間帯には珍しい来客を知らせるベルが鳴る。

 

 チリンチリンと聞き心地の良い音に振り返れば、そこにはここ最近親しくなったスーツ姿の女性が立っていた。

 

「あ、岡田先生いらっしゃい」

 

「こんにちは白銀君、珈琲いただけるかしら?」

 

「了解です。おやっさん、珈琲だって」

 

「だからおやっさんは止めろと言ってるだろうが。いらっしゃいユリ子ちゃん」

 

「お邪魔してます。マスターさん」

 

 慣れ親しんだ様子で席に座るユリ子に、白銀はオシボリとお冷やを運ぶ。

 

「まさか、このお店でバイトしていたのが白銀君だったとはね、世間は狭いわ」

 

「俺も似たような感想ですよ。まさか岡田先生がウチの常連さんだったとは……」

 

「だって、マスターの作るカレーが美味しいんだもの」

 

「分かります。アレはちょっと病み付きになる」

 

「ナポリタンとか、他のメニューも美味しいんだけどねぇ……」

 

 ネットでタックルを目にした時、妙な既視感があったけど、アレはやはり岡田先生だったようだ。時折店に来てはカレーを食べていたから記憶に残ってたんだ。

 

「はい、珈琲一つ。白銀、運んでくれ」

 

「了解」

 

 マスターが淹れた珈琲を岡田先生の前に置く。ありがとうとハニカミながらカップを手に持つと、香りを味わい、次に口に含んで味を楽しむ。

 

「んー、やっぱりここの珈琲って美味しいわぁ。コレだけでも充分食べていけそう」

 

「ですよね。俺も何度か真似しているんですけど、これが中々難しくて」

 

 マスターの淹れる珈琲も美味しく、俺も時々味合わせて貰っている。自分でも何とか再現しようと試してはいるが、マスターの様に美味く淹れる事は未だ難しい。

 

 どうしてこんなに美味しく出来るのかと訊ねてみるが、返ってくる言葉は何時だって“真心”と来たもんだ。

 

「いやぁ、あの味わい深さを“真心”の言葉一つでは納得出来んでしょう」

 

「なんだぁ白銀、お前まぁだ疑ってんのかぁ?」

 

「そりゃそうですよ。言葉一つで美味く出来たら、苦労はしませんて」

 

「バァカ、その言葉の一つに色んな意図を含ませてンのよ。言葉の裏をかけ裏を」

 

「ただのバイトになに言ってんですか」

 

 俺とおやっさんのやり取りを聞いて、岡田先生はクスクスと笑っている。あらやだ恥ずかしい。

 

「それにしても【喫茶ポレポレ】かぁ。マスターさん、本当にライダーファンじゃないの?」

 

「本人はそのつもりらしいですよ。他の常連さんと趣味の話をする時はガンダムばかりでしたし、棚に飾ってあるのも殆どガンプラだし」

 

 訝しむ岡田先生だが、彼女がそう思うのも無理はない。何せ喫茶ポレポレの外観も内装も当時の【クウガ】そのままなのだ。

 

 オマケに店名もそのまんまとくれば、重度の仮面ライダーファンと思うのも仕方がない事だろう。

 

 しかし蓋を開けてみれば、当の本人は仮面ライダーに其処まで詳しくはなく、寧ろ得意なのはガンダムだという、クウガファンからすれば何とも言えない肩透かしぶり。

 

 尤も、俺はガンダムもそれなりに行ける口なので、店長とガンダムトークをする常連さんが来た時は俺もチョクチョク参加させて貰ったりしている。

 

 因みにおやっさんはモデラーとしても結構な実力者らしく、飾られているガンプラの中にはかなり凝ったジオラマが置かれたりしていて、ガンダムファンはその出来映えを目にする為、ワザワザ他県から訪れる人もいるのだとか。

 

「なんか、色々と惜しいお店ね……」

 

「そっすね。でも、結構人気らしいですよ」

 

「知ってる。ウチの学校の生徒達もよく来てるみたいだしね」

 

 そういって微笑む岡田先生、綺麗で可愛らしい人気な女教師ではあるんだけど………その実態はショッカー相手でも果敢に挑む自称電波人間タックルである。

 

 ネットに流れている元祖タックルの姿を動画で見たけど………この人、本人より強くない?

 

 そして。

 

「そうそう。この間のトーナメント、私まだ勝ったつもりはないから。私も鍛え直すから………いずれ、決着付けましょう?」

 

「勘弁して下さい」

 

 あの仮面ライダーガチ勢どもと同じくらい、負けず嫌いな女傑である。

 

(ウィンクの仕草も可愛いなァー、コンチクショー)

 

 健全な男子が悶々とする、そんな午後の一時でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜。先日のトーナメント戦の反省会という事で、俺は三葉さんからの誘いのもと、【居酒屋ふたば】へとやって来た。

 

「あ、来た来た。白銀君ー! こっちこっちー!」

 

「お待たせしました。すみません、バイト長引いちゃって」

 

「全然大丈夫だよ、時間に間に合ってるし」

 

「全員揃ったな」

 

 既に居酒屋前では何時もの五人が集まり、一葉さんを先頭に店内に入る。良い雰囲気のお店だ、一葉さんこんなお店を知っていたのか。

 

「おうおう、また雁首揃えて来やがったな」

 

「六名だ」

 

「六名だァ?」

 

 店内に入ると、最初に俺が目にしたのはボーイッシュな女性店員だった。やたらと攻撃的で喧嘩腰な女性、特に一葉さんに当たりが強そうなその店員は、俺を見るなり舌打ちをする。

 

「チッ、また同類が増えたのか」

 

「あ、あはは……」

 

 何だろう。初対面で舌打ちまでされたのに、なんか納得してしまうと同時に酷く抗議したい俺がいる。

 

 まるで心が二つあるような不思議な感覚、女性店員の対応に何となく察してしまった俺は、苦笑いで誤魔化すしかなかった。

 

 そのまま奥の座敷に通されると、上座へ岡田先生を座らせてから、先ずはそれぞれ飲み物を頼み始めた。

 

 東島さん達社会人組はビールを。俺とユカリスさん、三葉さんはウーロン茶を頼み、先ずは昨日のトーナメントのお疲れの挨拶から始めようとした所。

 

「君が好きだ」

 

「ごめんなさい」

 

 一葉さん、突然岡田先生に告白し、フラれた。

 

 そう言えば昨日のトーナメント戦の時も、いきなり告白したっけ。アレ冗談とかその場の勢いとかじゃないんだ。

 

 いやまぁ、確かに岡田先生スタイル良いし、器量もあるし、タックルとして戦っているのも……外見はアレとして、東島さん達と戦っている岡田先生には熱く込み上げてくるモノがあった。

 

 アレだな、“推し”という奴だ。

 

 その後、フラれて泣きそうになる一葉さんをユカリスさんが笑いながら揶揄したり、怒り心頭な一葉さんを横からさっきの女性店員が蹴り飛ばしたり、暴れたら全員殺すという殺意マシマシの宣言されたり等のハプニングはあったが、反省会という名の飲み会は恙無く行われた。

 

 と言うか一葉さん、あの女性店員さんに何か恨みでも買ってんの? 彼女の殺意、本物よ?

 

 ……いや、今は止めておこう。今はそれよりも俺には大事な話があるのだ。

 

「そうだ白銀君! 今日俺は君に頼みたい事があるんだ!!」

 

「改造手術なら受け付けませんよ」

 

「何故だ!?!?」

 

 アルコールを飲んで、すっかり顔を赤くさせた東島さんがそんな事を言ってきたが、当然これは予想通り。

 

 当たり前に断りを入れるが、まさか断られるとは思ってなかったのか、俺の言葉に東島さんは酷くショックを受けていた。

 

 一葉さんも同様………待て、何故三葉さんや岡田先生まで愕然としている。アンタ等もワンチャン狙ってたのか。

 

「当たり前でしょう。無機物なら兎も角、有機物───それも人間を改造しろだなんて、並みのパンピーに出来る訳ないでしょうが」

 

「で、でも! 昨日は普通に出来ていたじゃないか! コイツの家だって、庭だって直せてたじゃないか!?」

 

「人体と建築物を同一視されていらっしゃる???」

 

 あと庭っていうか地面な。

 

「あのですね、あの時の俺は最初からそうあったものをなぞって戻しただけなんです。そもそも俺は仮面ライダーの構造なんて知らない、知らないものは変換出来るか分からないんですよ」

 

分からない(・・・・・)? 出来ないのではなく?」

 

 三葉さんからの当然の指摘に、俺は頷く。

 

 するとその時、隣に座っていたユカリスさんが割り箸を落とす。ちょうど良いと思った俺は、彼女に一言断りを入れて、落ちた割り箸を拝借する。

 

「ごめんユカリスさん、ちょっとこの割り箸を貰うね」

 

「えっダグバ様、そんな変態的嗜好をお持ちで?」

 

「違ぇよ」

 

 前から思ってたけど、この娘も大概失礼だよね。本当にダグバ()を敬っているのだろうか? ………気を取り直して割り箸を手に持ち、両手で包み込む様に力を込める。

 

 すると、包み込んでいた手の隙間から光が漏れる。その場の全員が生きを呑んで見守る中、開いた手の平に収まっていたのは………。

 

「………え?」

 

 キラリと光るモノ、それをマジマジと見つめると小粒のガラスの様なもの。いや、ガラスというにはあまりにも美しい光を放つそれは───。

 

「………まさか、ダイヤモンド?」

 

「「「「!?!?!?」」」」

 

 唖然と呟く三葉さんに四人の顔が驚愕に固まる。眼を大きく見開いて愕然とした様子で俺を見る彼等に、俺は………小さく頷いた。

 

「なっ」「すっ」「まっ」

 

 東島さん達は大声を出しそうになる自分の口を、咄嗟に両手で抑える。酒の席であっても理性が残っている彼等に、俺は安堵した。

 

「ご覧の通り、これはダイヤモンドです。どういう原理か知らないが、俺のモーフィングパワーは『そうあれ』と念じたものに変換出来るみたいです」

 

「そ、そうあれって………っ!?」

 

 流石は三葉さん、今の俺の一言で何が言いたいのか理解出来たらしい。岡田先生も同様の答えに至った様で、その顔には未知なるモノを見たように緊張を張り付けている。

 

「過程や工程をすっ飛ばし、結果だけを(・・・・・)生み出す力(・・・・・)。俺のモーフィングパワーにはそんな注釈がついて回るみたいです」

 

 思えば、仮面ライダークウガの時も主人公である五代雄介はへし折った手摺をドラゴンロッドに変換する際、自分の能力に驚いてたりする。

 

 あの現象はもしかしたら、当時の記憶を持ったアークルが補完したのではないかと、俺は勝手に解釈している。

 

 俺のモーフィングパワーがどれだけ出来るのか、トーナメント戦から自宅に帰った俺は、飲み終えたペットボトルを使い、様々な実験を行った。

 

 硬くて軽く、柔らかくて重い。試行錯誤を繰り返し、最終的にペットボトルだったものはよく分からないオブジェと化した。

 

 まだ全てを試した訳ではないから何とも言えないが、俺の………ダグバとしての本能が言っている。

 

 俺のモーフィングパワーは、どんな物質にも対応出来るし、変換も出来る。物理的に干渉できるのなら、それこそ放射線や汚染物質だって別のモノに……。

 

 今なら確信を持って言える。原作のダグバは手を抜いていた(・・・・・・・)。本来なら二週間で3万人ではなく、一夜にして日本を滅ぼす事だって出来た筈なのに、彼の目的である《自分が笑顔になる》事だけに注力していたからこそ、あの程度の被害で済んだのだ。

 

 クウガである五代雄介を、【究極の闇】へ導く為だけに。

 

 万が一これが外部に知られ、どこぞの研究機関に知られたら───世界は一変する。比喩なく、誇張抜きで、あらゆる組織が俺という存在を狙ってくる。

 

 そしてもしそうなれば、巻き込まれるのは………。

 

「…………」

 

「「?」」

 

 チラリと、東島さんと一葉さんを見る。二人は顔を赤くして首を傾げている。

 

 恐らく自分の言っている言葉の意味なんて途中からあまり分かっていないだろうが………それで良い。彼等は仮面ライダー、子供達のヒーローであり、子供達の憧れだ。

 

 グチャグチャで、生々しい大人のリアルな事情なんて関わらない方がいい。

 

「と、まぁそんな訳なので、俺に出来るのは精々ライダースーツをそれっぽく造る事くらいですよ。生身の人間を改造なんて絶対にやりたくありません」

 

「「えー」」

 

「えーじゃありません。嫌なら造りませんよ」

 

「「ごめんなさい!!」」

 

 二人揃って頭を下げる二人に頷き、今度は三葉さんユカリスさん夫婦に向き直る。

 

「そんで、俺から二人へのご祝儀。現金じゃなくて申し訳ないんですけど……」

 

 そういって、バッグの中をまさぐりながらあるものを取り出す。

 

「ま、待って!? もしかしてそれって………いや、それも!?」

 

「はい、ダイヤモンドです」

 

 取り出したのは掌サイズ(1000カラット)相当のダイヤモンド。しかも片方は淡いピンク色でどちらもコーティング済み。

 

 ギョッと表情を強張らせる三葉さんの後ろでスマホで調べていたユカリスさんが白目を剥いて固まっている。

 

「あ、一応売却する前に鑑定には出して下さいね。大丈夫だと思いますけど、万が一元の石に戻ってたりするとアレですし」

 

「いや、それは良いんだけど………」

 

「どうしようミツバ、アタシ色んな意味で怖くなってきた。コレ、贈与税の対象になるの?」

 

 本当は普通に現金とか渡すのが一番良いのだろうけど、折角の友人の門出なのだから盛大に祝ってやりたい。もっと別なのが欲しいと言われれば………その時はまた考えよう。

 

「岡田先生の優勝商品は、また後日という事で」

 

「白銀君、アナタ……」

 

 岡田先生は何か言いたそうにしていたが……まぁ、今回の酒の席で有耶無耶にするにしかないだろう。

 

 その後は二葉さんが持って来てくれた料理に舌鼓を打ちながら、それぞれ他愛ない話に流れる運びとなった。

 

 まぁ、主に東島さんと一葉さんが俺に絡んでくるのが殆どだったんだけどね。やれベルトはどうするのだとか、やっぱり改造してくれだとか、挙げ句の果てにはどっちが先にライダースーツを造って貰うかで勝負をしようとしたりした。

 

 その時は店中で暴れるなと、スーツを脅しに使って無理矢理黙らせた。その時偶々二葉さんにその時の様子を目の当たりにされたんだけど………「お前、何でマトモそうなのにこんな奴等とつるんでるの?」と、マジトーンで質問された。

 

 

 ……いや、悪い人達では無いんですよ。傍迷惑なだけで決して悪人ではないんですよ。

 

 その後、二葉さんが一葉さんの妹で、兄である一葉さんとは並々ならぬ因縁があったり、その闇深いエピソードにドン引きしたりする等のハプニングはあったが、概ね反省会は順調に進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかし、二葉さんの怒りは相当だなぁ。一葉さんもなんで素直に謝らないんだろう」

 

 それから少し時間が立ち、尿意に促されてトイレに席を立った俺は、手を洗いながら三葉さんから教えて貰った島村家の家庭事情を教えて貰った。

 

 何でも一葉さんは幼い頃にショッカーの手の者によって祖父祖母が目の前で殺され、それ以降は打倒ショッカーの為に我流で己を鍛え始めたという。

 

 小学校や中学、高校に至るまで全てそんな調子だったモノだから、同じ兄妹である二葉さんまで同類と見なされ、学校では常に接触禁止のヤベー奴と認定されてしまったらしい。

 

 お陰で学校生活に於いて誰かと楽しい思い出を作れた経験は一度も無し。ボッチの中のボッチ、ボッチ・ザ・キングの称号を欲しいままにしてしまったのだとか。

 

 そんな寂しい学生時代を送る羽目になった二葉は直接的な原因である一葉さんを恨み、憎んでおり、どんなに止めてと伝えても一切聞く耳を持たない兄に軈て殺意すら抱くようになったのだとか。

 

 もうね、聞いてる此方が申し訳なく思ったね。しかも肝心な一葉さんは無自覚で、自分の何が悪いのか全く理解できていない人だから更に質が悪い。

 

 しかも一葉さんの行動原理が徹頭徹尾“仮面ライダーV3としてショッカーを倒す!”なもんだから更に話が拗れてしまっている。

 

 事情を知らない人からしたら、テレビの中のフィクションを本気で現実のモノだと信じ込んでいる頭の可笑しい人の狂言、としか思えないだろう。

 

 話が通じない、だから会話が成り立たない。自分が友達と出来ない間、その元凶である兄が充実した日々を送っているのだから、そりゃあ怒りもあると言うものだ。

 

「なんとかしてあげたいけど、部外者の俺が口出すのもアレだしなぁ……」

 

 何せ俺もそれとなく諭してみても、本人は「何故だ?」の一点張り。意固地とかではなく、本気で自分に否は無いと思ってんだろうなぁ。

 

 兄妹二人水入らずで話し合いをさせようにも、二葉さんのあの様子だとマジで殺し合いが起こりそうで怖い。

 

 すごいね、仮にもダグバな俺を怖いと思わせるなんて、クウガでも出来なかった事だよ?

 

 そんなアホな事を考えると、何やら店内が騒がしい。何かと思いトイレから出ると、何かショッカー戦闘員が仮面ライダー(東島さん)達に囲まれていた。

 

「まとめて掛かってこい、ライダーども!!」

 

「いやこれどういう状況?」

 

「あ、ダグバ様!!」

 

「ダグバ? クウガのラスボスの名が何故出てくる?」

 

 ちょっとよく分からん状況に眩暈がすると、戦闘体勢のユカリスさんが手を振ってくる。

 

「えーっと、取り合えず……外に出て話しません? 戦うにしても、ここではお店にも迷惑を掛けちゃうでしょうし……」

 

「フンッ、お前もライダーの一味か。敵の話を何故聞く耳を持たなくちゃいけない。行くぞォッ!

 

 うん、分かっていたけど話を聞かないなぁドイツもコイツも!

 

 その後、店内で始まったショッカーとライダー達による戦闘はまぁ、何というか………普通にライダー側の勝利となった。

 

 いや本当に戦闘員一人相手に四人でボコすか普通? この人達、ノリは良いけどその分容赦も無いよね!?

 

 万が一俺が敵対したら、容赦なく神経断裂弾とかブチ込んでそう。

 

 んで、当然ながら騒ぎを起こした東島さん達………特に、天井を壊した張本人である一葉さんは後始末を俺達に任せて逃亡。

 

 裏口から逃げていく一葉さんを追って、二葉さんも夜の街へと消えていき、そんな二人を見送って今日は解散となった。

 

「じゃあ、後片付けとか壊れた食器とか俺が直しとくんで、皆さんは先に帰って下さい」

 

「いや、僕達も残るから。支払いも僕達が受け持つし」

 

「流石にこんな立派なダイヤ貰っておいてそんな事出来ないからね?」

 

「………私達も、後片付け手伝いましょうか」

 

「うん」

 

 その後、一応の片付けと壊した天井等を俺がモーフィングパワーで修繕し、事なきを得た。

 

 もしかしたら今後この面子での俺の役目、こう言う役割が多いかもしれん。

 

 ぴえん。

 

「で、それはそれとして………このヤクザのおっさん、どうします?」

 

 残された問題は、四人にボコられて気を失ったショッカー戦闘員の変身が溶けたヤクザのおっさんだけ。

 

「と、取り合えず店内に知り合いがいるか聞いてみようか。ユカリスが言うには僕達の敵ではないっぽいし」

 

「敵でない人をなんでボコすんですかねぇ?」

 

「「………申し訳ない」」

 

 そういって頭を下げる岡田先生(タックル)三葉さん(ライダーマン)

 

「? ショッカーは倒すモノだろ?」

 

「東島さんも反省しようね」

 

 そんな訳で、今日の反省会は総合的に楽しく終われました。

 

 一葉さん? あぁ、生きてたらまた何処かで会えるんじゃない?

 

 知らんけど。

 

 





Q.ダグバのモーフィングパワー、無法過ぎん?
A.しかも本作品では永続。どうしようね、これ(笑)

Q.理屈上、下手をすれば惑星ごと変えられるんじゃない?
A.流石にそれはない………と、いいなぁ。

Q.三葉とユカリスが貰ったダイヤ、総額幾ら?
A.「「考えたくない!」」



次回、Episode07

【ヤクザとアイドルとライダーと】

「裏切り者は、全員私が殺す」

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