ドラゴンボール世界を魔人族として楽しみたい   作:In Utena

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展開も何もかも不明


異なる宇宙の大魔人!その名は魔人オレ!

やけに長く眠りについていたみたいだ。顎にしたたる唾液を腕でごしごしと目を閉じたまま拭いていると、声が聞こえる。

 

「やっと目覚めたかい?オレ?」

 

なんだか甲高い嫌な感じの声がして、少しイラッとしながら声の方向へ顔を向け目を開く。

 

なんか声は真後ろから聞こえた気がしたし、今首が180度回っている気もするが体には違和感がないので気にしない。

 

そこには、チビな虫みたいな見た目の変な生き物がいた。「M」と書かれたバンダナ?みたいなものを頭に巻いているキモイ奴だ。なんか近しい奴を見たことがある気がする。

 

「いつまでボーッとしてるんだいっ!ようやく起きたんだから、さっさと着いてきなっ!お前は今日からこのマクマ様の手下なんだから!ちゃっちゃと動かないと!」

 

オレはやかましい声をボーッと受け流していると、体の奥底から衝動が沸き上がり……おっっっきな欠伸をした。

 

「お……お前……ボクはご主人様なんだぞ!そんな大欠伸を飛ばすんじゃない!」

 

虫がうるさいので、渋々体を起こす。すると、何故か虫から少し遠ざかった。そのままポンと腕の力を使って浮くと、体の方がぐるんと回って顔と同じ方向へ向いた。

 

こいつはうるさいが、こいつの力がオレを生み出したっぽいのが何となく分かるので大人しくついて行く。

 

あ、段々また……ねむ……く……くかー

 

 

 

 

 

 

魔術師マクマはとある銀河に生まれた、邪悪な魔術師の家系の外れ値のような存在だった。

 

相伝のありとあらゆる闇の魔術を収め、その全てを集結した究極の闇の生命体を作り出す魔術を作り上げた。

 

一つの星の生命体全てを捧げ、多くの魔力、エネルギー、命を糧についにこの大魔術を起動した。捧げたものの中には、自らの家族さえ存在していた。

 

そうして出来上がったのが、魔人オレという究極の生命体である。

 

しかして、完成した魔人オレはピンク色の綿あめのような状態で魔法陣の上に現れ、ひと月ほどそのままであった。

 

マクマの呼び掛けに応えることなく、時間が経ったある日、いつものように魔人オレを起こそうと呼び掛けに訪れたマクマの目に映ったのは、ピンク色の布団と、そこに入っているニット帽のような触手を被った凶悪そうな相貌の生き物。

 

マクマは魔人オレが形を持ったことへの喜びと、起きるまではまだまだかかりそうだということへの失望が合わさり複雑な気持ちになった。

 

それから一週間が経ち、寝ている魔人オレにいつものように呼びかけると、遂に魔人オレが身をむんずりと起こした。

 

そして、首を180度ぐるんと回転させ、寝ぼけたような半目で自分を見つめてきていた。

 

「やっと目覚めたかい?オレ?」

 

オレは起こされたのが不愉快だったのか、マクマに対して一瞬凄まじい殺気が向けられる。

 

マクマは冷や汗どっとかきながら、気を何とか保ち、強気でオレに話しかける。

 

「いつまでボーッとしてるんだいっ!ようやく起きたんだから、さっさと着いてきなっ!お前は今日からこのマクマ様の手下なんだから!ちゃっちゃと動かないと!」

 

ひと息でそう声をかけていると、オレは大欠伸をし始めた。

 

既にオレからは殺気が放たれてはいなかったので、マクマはプライドにより欠伸をかくオレを叱責した。

 

すると、オレは両腕のみを使い布団からポンと飛び上がり、身体を180度ぐるんと回して、自然な身体のフォルムになった。

 

そして、さっきまで布団であったピンクの塊がオレの身体に混ざり、オレの頭部から一対の触手が生えた。

 

それを確認したマクマは、いそいそと歩き出すのだった。

 

 

 

 

 

 

目が覚めた。虫はオレの力がどれ程のものか見たいとの事で、これから宇宙船に乗って手頃な星を征服しに出かけるとの事だ。

 

虫曰く、力を振るうことは楽しいことらしい。楽しいことならやる気が出る。

 

オレは虫に顔を近づけ、宇宙船を指さし、早く出発するよう圧をかけた。

 

虫は焦ったように宇宙船の準備をし始め、それが面白かった。確かに、下っ端が慌てている様を見るのは面白い。

 

宇宙船はすぐに出発準備が整ったようで、その日には宇宙へオレ達は飛んで行った。

 

どのくらいの時間かは分からないが、宇宙船の中は退屈だったので、身体をあちこち弄ったりくねくねダンスをしていた。他には虫をいじったりしていた。

 

ちっちゃいオレを虫の肩に乗せ、頬をピンと弾いた時の慌てようが面白かった。

 

そんなことをしていたら、どうやら他の星に着いたらしい。

 

宇宙船の床が降り、それに乗っていると星の景色が見えてきた。なんだか暗い星だ。

 

だが、点々と光の点った大きな四角い棒のような建物が沢山経っており、そこから生きてるやつの気配を感じる。

 

もう少し更に奥からは、建物の中の奴よりはアリンコ一匹分だけ強い気をした集団が近づいてきているのがわかる。

 

虫曰く、そいつらをぶっ倒せば楽しいらしい。どれ、やってみよう。

 

 

 

 

 

 

ある日、突然惑星スナに宇宙船が降りてきた。

 

正体不明の存在が現れたとのことで、現地民の兵士達はその宇宙船に向けて出動。戦車やエネルギー銃など、万一に備えた十全な戦力を持ってのことだった。

 

果たして、彼らが宇宙船の傍に到着すると、そこに居たのは爬虫類のような細長い顔をして頭にはちまきを巻いた小さな生き物と、小さな生き物2人分の背はある、ピンク色の一対の触手を頭から生やした生き物だけであった。

 

兵士長のスナ星人は、おそるおそるピンク色の生き物の方へ近づき、話が通じるのか呼びかける。

 

「おい!貴様ら!一体何のようで我々の星に来た!?貴様らは何者だ!?」

 

その呼び掛けに、虫のような生き物が答える。

 

「キミ達の星が近くにあったからね!このボクの魔人オレがどれだけ強いのかキミ達で試そうと思ったのさ!ボクはマクマ!冥土の土産に名前だけでも覚えてちょーだいなっ!」

 

この時点で兵士長は来訪者達を敵性生命体と判断、片手を上げ、後ろの兵士達に武器構えの合図をする。

 

「そうか!ならばたった2人で来るとは愚かな!こちらは攻撃の準備が出来ている!蜂の巣にされたくなきゃ大人しくついてくるんだな!」

 

そうして、兵士長は2人を連行しようと近づいていく。まずは大人しくしているピンク色の生き物の方へ近づいていった。

 

そして、兵士長がピンク色の生き物のすぐ近くまで来て、触れようとした瞬間、マクマが声を出した。

 

「やっちゃえ!オレ!」

 

 

 

 

 

 

虫の合図が聞こえたので、オレはとりあえずすぐ目の前にいた大きな緑色の肌をした生き物の腹めがけて軽くパンチを放った。

 

オレの拳は生き物の腹を容易く通り抜けた。

 

そしたら生き物がオレに寄りかかろうとしたので、顎を手の甲ではたいて吹っ飛ばした。

 

すると、少しの静寂の後、大量のエネルギー弾がオレに向かって飛んできた。

 

そのまま食らっているとちょっとだけちくちくしムカついてきたので、まっすぐエネルギー弾を食らいながら群れに向かって歩んでいく。そして、一番近くにいたヤツの頬を蹴り飛ばすと、そいつは頭が吹き飛んでいった。ボール遊びみたいで楽しかったので、どんどん周りにいるヤツの頭を蹴りつけ吹き飛ばしていく。

 

頭と頭がぶつかってまた頭が連鎖して飛んでいくのが面白く夢中で蹴って遊んでいたら、気が付くと頭を持ったやつはいなくなり、乗り物しかいなくなっていた。

 

さっきまで見ていたエネルギー弾をオレも打てそうだったので、真似て指先から出し、乗り物に向かって放つと大爆発を起こした。それが面白かったので、何回かやっていたら、乗り物もなくなってしまった。

 

燃えた乗り物を眺めていると、虫がオレに言ってきた。

 

「流石だねオレ!全員あっという間にやっつけちゃうなんてさ!もうこの辺には用がないから吹き飛ばしちゃっていいよ!」

 

それを受け、オレは両手を胸の前で組み、その中心に向けて力を込め、徐々に開いていく。そして最終的に、自分の頭ほどのサイズになったエネルギーの玉を保持しながら、上空にぱっと飛ぶ。

 

そして、その玉を、建物の方へ両手を振り下ろして投げると、一つの建物に当たった時点で大爆発を起こし、その光が更に大きくなっていく。夜の惑星スナの街はその瞬間、昼よりも明るい光に包まれ、空は白く染まった。

 

光が収まった頃には、建物は全て消滅していた。オレはその変わりようが面白かったので、また次の街をみつけたらやろうと決めた。

 

 

 

 

 

ある2人組が宇宙から襲来し、街をどんどんと消滅させて行く。多数の命を奪い、兵士達を遊ぶように殺していく。

 

惑星スナに住む人々は急ぎ集結し、ある街に残った全ての戦力を集めた。

 

そしてそこの上空に、ある日突然、瞬間移動でもしたように2人組が現れた。

 

そして、2人組のピンク色の方……魔人オレは上空で片手をあげ、掌を広げる。

 

集まり、球を形作る膨大な気。どんどんと球は膨れ上がり、魔人オレは手を振り下ろした。

 

球はスクランブル発進した戦闘機を飲み込み、街の壁や建物を飲み込み、更に更に進んでいく。そして、星の核に甚大なダメージを与え、さっきまで街だった場所からは、地中の奥深くから街と同じ範囲のマグマが吹き出し始めた。

 

数秒それを眺めた2人組は、姿を消した。

 

こうして、惑星スナはこの宇宙から姿を消したのだった。

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