本編とは無関係です、オリジナルのものが出てきたりするかもしれませんので苦手な方はブラウザバックをそっと押していただけるようお願いします。
♯1 とある神喰いの帰宅(?)
ふ~んふ~んふ~ん
どこからか鼻歌が聞こえる
ふふ~んふん……っだぁぁぁぁっぁぁぁああつっかれたあぁぁぁぁああ………………
…などと思っていたのは間違いだったようだ
盛大なため息をついたのはリン、ブラッドの隊長であり、フェンリル極東支部の神器使いでもある。
「ってかさ!なんでさ!ソロで任務行かなきゃいけないのぉぉ!!」
などと愚痴をこぼしているが……結局は彼女自身の気分で行ったのであり行かなきゃいけないというわけでもないわけで……
「はぁ……ほんっとつかれた……なにしよ……」
と、とぼとぼと自室に足を進めていくのであった………
そしてその後なにしようと言っていた割にはぐーすかと眠るのは本人も知らない…
♯2 神器使い達
「……………はっ、寝てたの私」
起きたのは帰投完了後五時間、時刻で言うと午前三時である。
「うぁー、なにこれ……シャワーかな…」
とりあえずベッドにから体を起こし適当にタオルと服を見繕ってシャワー室に持っていく
「……楽そうだしこれでいっか」
と言いつつリンが手にとったのは浴衣である、楽……なのだろうか、楽なんだろうそういうことにしよう。
~~シャワー室~~
「あ、アリサさん」
シャワー室につくとアリサがいた、シャワーを済ませて着替え終わった様子に見える。
「アリサさーん」
特に何か用事があるわけでもないがなんとなく話しかけてみる…と、アリサは肩をビクっと震わせて。
「は、はいっ!なんですか!?」
…なんで慌ててるんだろ
初めは警戒してなかったのかカーテンを閉めていなかったが、リンが声をかけると途端にカーテンを閉めてしまった。
……これは、何か…
面白そうな予感がする!
そう直感したリンは足音を殺してアリサの使っている更衣スペースに近づいていくと
シャーッ!
と思いっきりカーテンを開けた
そこで勢いよく振り向いたアリサとバッチリ目が合う。
「…ッ!?」
初めは突然のことで何が起きたかわからないで目を白黒させていたアリサだったが、流石は元・第一部隊、現『クレイドル』所属の歴戦のゴッドイーター…というべきなのだろうか
アリサの右手が閃いたかと思うとばふっ、という音と共にいきなり視界を塞がれる、どうやらタオルを投げつけられたようだ。
「うわぁ!?」
完璧に油断していたため、リンはそのまま後ろの倒れ…床に頭を打ち付けた。
「あうっ!……アリサさんー…いたた…」
とりあえずタオルをどけようと…したところで。
「見ないでください!」
アリサに顔を押さえつけられる、タオルごと、しかも鼻と口が塞がって息ができない、苦しい。
「~~~~~~~!!」
声にならない叫びをあげながら手足をバタバタと動かす、しかし解ける気配はなく…更に抵抗したことで押さえつける力が強まってしまい逆効果に……
(アリサさん可愛いなぁ……)
朦朧とする意識の中、そんなことを考えながらリンは意識を手放した。
♯3 出撃《モーニングコール》
目を開けると真っ白い天井が飛び込んできた。
気絶したリンは…まぁ当然のごとく医務室に運ばれて寝かされていた。
起きたのは午前七時、気絶した―――厳密にはさせられたになるが、その時刻が大体午前三時過ぎなので四時間近く眠っていたらしい.
「あーーー………寝すぎた…」
まだ眠たく、半開きな目を擦りながら大あくびを一つしたところで。
「おーおー結構なご身分ですなぁんんー?」
…やたら喧嘩腰な声をかけられた、声自体は毎日のように聞いているので誰かすぐにわかる。
「あんたこそ朝っぱらから医務室来て何してんだって話になるけど?」
半眼になりながらお返しにと返す。
「ハラが痛くてよ、薬もらいにきただけだ…そんでなーーんか寝てるヤツがいるし?そう思ったら大あくびしてるし?声かけてみただけですが?」
「いっちいちなんでそんな喧嘩腰なのよあんたは…はぁ」
「いいじゃねぇか、最近こうやってのんびりしてる時ってなかっただろ?」
けらけらと笑う彼の名前は、同じ極東支部の神器使いで名前はユウ、リンと同い年で同期、新型神器使い…等、接点は色々ある、初めに配属になった部隊も同じだ。
その部隊の名は―――《ブラッド》
血の力を以てアラガミを喰らう部隊。
…とは言っているが実際には彼らもまだ十代そこそこ、普通にしていれば昔の《学生》と呼ばれる集団と何ら変わりはないのかもしれない。
「まあ、確かにそうかもねー、任務行って帰投して任務行って帰投し…て……任務ばっかだけって何なのよ…」
「ま、それが俺らの役目ってもんなんじゃん?人類のために闘う!みたいなさ」
「配給と給料の分はね!」
「最ッ低だなお前!?」
「冗談だよー、外周区には知り合いも、仲間の家族もいっぱいいるし、そうじゃなくても…ゴッドイーターになったんなら守らなきゃね」
「違いねぇ、そうじゃなきゃ…こんな戦場にいる意味がないもんなぁ」
「っていうかお腹すいた、何か食べよ?どうせ暇でしょあんたも」
「じゃあお前のオゴリな、そうと決まればさっさと――」
『緊急連絡です!対アラガミ装甲を破ってアラガミが侵入!数はオウガテイルなど小型が五匹ほど、中には中型種の反応もあります!現在、手が空いている人は防衛に当たってください!』
アラガミ、それは世界を喰らう災厄
そして、人類の敵である
「…飯はまた今度な」
「朝ごはん抜きかあ……つら…」
「いいから行くぞ、もう平気だろ?」
「平気、いけるよ」
世界を喰らう災厄――それは荒ぶる神々に例えられ、《荒神》と呼ばれる。
その荒ぶる神々を喰らい……狩る者達《ゴッドイーター》
この世界はヒトとカミの闘争の世界
二人は医務室を飛び出し昇降口を上がる、手早く準備を済ませ《神器》を肩に担ぎ駆けていく。
そして、それぞれの決意を胸に戦場へ――――
ここまで読んでくださりありがとうございます、如何せんあまり多くのものを書いたりしていませんので語彙が足りなかったり表現がやや不足していたりとあるかもしれません…風景描写を増やしたいところですが中々できていませんねこれ…
楽しんでいただけたでしょうか?もし楽しんでいただけたのなららとても嬉しいです、不満な点がありましたらよければご指摘お願いします…精進します
では。