ブルーアーカイブWithシンダー・カーラ   作:qeqe

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初投稿です。上手く投稿できているかも面白いかも不明。続くかも不明。

追記2026/01/06
カーラの服装描写とタイトルに01を追加。


01 プロローグ

 朧げな意識のなかで視界を赤が塗りつぶす。

コーラルを焼いた光か、出血によって視界が染まったか、或いはACの爆発の火が脳裏に焼きついているのか。それを認識することができない。

しかし1つだけ確かなことがある。私、シンダー・カーラは間違いなく命を落とした。

 

 意識が浮上する。五感がだんだんはっきりしていく。

身体の制御が自分のものになっていく。

 

「…うぅ……ここ…は…?」

 

未だ手足が痺れているような感覚がする。しかし確かな意思をもってその目を開く。そうして視界に飛び込んできたものは…

 

透き通るような青色だった。

 

 

 

*************************

 

 

 

 次に目につくのは構造物おそらくコンクリ製なのだろう、そんな色合いの建物に囲まれ、ところどころには室外機らしきものが見える。

(…私は……いや、そんなことよりコーラルは!?ザイレムはどうなった?)

 

 すぐに身体を起こし周りを見渡す。

どうやら駐車場のようで二輪車がそこそこの密度で停まっており、ところどころには車も見える。

 

 立ち上がり身体の具合を確かめる。視線が少し低く感じるが、ザイレムを起動し決死の覚悟で戦って命を落としたにしては、異常なほどの健康体に感じる。服装は下着、肌着に作業服(つなぎ)の上側を腰に巻いて上からジャケットを羽織っている。どれも見覚えがあるがジャケットには本来あるはずのRaDのシンボルマークが入っておらず、今は無地となっている。よく見てみるとどれも着心地と色が同じなだけで似ている別物だとわかる。

 

 そうこうしているうちに聞こえてきたのは怒声と銃声。続いて悲鳴と爆発音。即座に近くの物陰に飛び込む。

 

(戦闘音?にしてはAC特有の飛行音もMTの走行音もしない。声が聞こえたってことは歩兵戦?…とにかく情報を集めないと。)

 

 姿を隠すように裏路地に入り壁に沿って銃声の方に近づいていく。

そこでカーラは自分の目を疑う。そこにはヘルメットを被った少女たち(ヘルメット団員)黒いマスクを着けたガラの悪い少女(スケバン)たちが徒党を組んで街で暴れていたからだ。

 

(嘘だろ?爆発がしたってことはテロ目的か?それに携行している武器も変だ。あんな見た目でガトリングなんて使えるのか?というかどいつもこいつも頭の上に妙な円盤を浮かべているのはなぜだ?) 

 

 なに1つ疑問の解消されないまま時間が過ぎていく。しばらくすると砲撃音の正体だろうか、キャタピラに砲塔を載せた所謂戦車が姿を現した。

 

(対歩兵用の自走兵器か?しかも大した速度も出てないじゃないか。戦闘体勢じゃないにせよあんなのじゃACはおろか大半のMTにすら歯が立たないだろう…薄々感じていたがここはルビコンじゃないのかもしれない。)

 

 そうして彼女たちは思い思いの破壊活動をしながらカーラに気づくことなく通り過ぎていった。

 

(ひとまず危機は去ったか?話を聞くとは思えなかった。あんなのがうじゃうじゃいるなら武器がいる。今の私は着てる服以外何も持ってない…話が通じるやつに会えればいいんだが。)

 カーラは隠れていた路地裏から姿を現し、破壊の跡を調べることにした。

 

(薬莢、跳弾、弾痕…少なくともおもちゃで遊んでた訳じゃない。人間相手の殺傷力は十分か。)

 すると先程と同じ銃声がする。違うのは銃声が絶えず増減し、一定間隔で少しだけ大きな銃声がすることだ。

 

(もしかして戦闘してるのか?戦闘してると仮定して私が取れる選択肢は2つ。向かうか離れるか。近づくなら相応に危険だ。流れ弾も、逃走兵も今の私には致命的だ。リターンは情報と接触機会、それと死体漁りの機会。離れるなら奴らの同類と遭遇する可能性くらいか。リターンは近づくより安全だが機会損失は無視できない。次に会うのが話が通じない奴だったら無一文の私には取れる手がない…どうしたもんかね。)

 

 少し考えカーラは戦場に向かうことにした。少なくとも敵対しているなら治安維持が目的か勢力争いかは不明だがそこは見定めればいい話。人との接触機会も自衛手段の調達も見過ごすには大きいように感じたからだ。

近づくに連れて銃声は大きく、激しくなっていく。やがて銃声に砲撃音が加わる。

 

(いよいよ自走砲が動き出したってことかい。あれがどこまでできるのか、多少の参考にはできそうだ。何人分の戦力なのか、敵対してるやつらがどれだけの力を持ってるのか、どっちが勝とうが得られるものはありそうだ。)

 

カーラは少し道を急ぐことにする。そうして戦場が視認できる位置に着いた頃には戦車は煙を上げていた。動かなくなった戦車に向け銃を構えながら近づく少女たち。彼女たちは|色も別々だが一部の意匠に共通点が見受けられる服装《それぞれのセーラー服》を着ていた。完全に制圧したのであろう、スナイパーライフルを持った黒い服装の少女がスーツ姿の人間と一緒に合流し、どこかに連絡する仕草をしてビルに向かって歩いていく。

 

(なんだあいつら?暴れてた奴らも大概戦場を舐め腐ってたが、ヘルメットしてた奴らの方が少なくとも服装は戦闘に適してた。なのにろくに着込んでもない奴らに金属の塊だろう自走砲まで使って負けたのか?それに見間違いじゃなけりゃ黒い奴は鳥の羽がくっついてた。ありゃ飾りか?もしそうならなんのために?さすがに生えてるなんて言うなよ。そうなりゃここは未確認惑星、或いはそれに近しいなにかってことになる。…これ以上あいつについて考えるのは無駄か。それより特筆すべきはスーツのやつだ。あいつには頭の上の円盤がなかった。考えうる可能性としてはあの円盤は戦闘デバイスかなにかってことか。少なくともスーツのやつは武器を持ってないように見えた。今推測できるのはこれくらいか?それに未だ奴らはビルから出てきそうもない。最後に車両に乗ってビルに来た女も入ったきりだ。ならこれはチャンスだろう。)

 

カーラはチャンスと判断し、戦場を漁ることにする。

(RaDの頭目が死体漁りなんてね。生きるためだ。悪く思うなよ。…推定ショットガンとアサルトライフルを2丁ずつ、あとは赤いヘルメットの人数が少ないか。なら幹部かなにかのはずだ。どこまで使えるかわからないが死体を運んで隠れたとこで身ぐるみを剥ごう。……?なにか変だと思ったらこいつら生きてる?致命傷に足る出血はどいつもしてない。…やっぱりか。全くわからんが息がある。疑問は増えたが好都合か。情報端末が生体認証ならアクセスできるかもしれない。じゃあ少し失礼するよっと。)

 

カーラがめぼしい銃を小脇に抱え、赤ヘルメットを引きずって運んでいると、ビルの中からとんでもない速度で面を被った少女が出てくるではないか。カーラは即座に抱えた銃の一丁を向けるが少女はカーラに目もくれず走り去っていった。

 

(間一髪ってとこか。…顔を隠したやつがでてきたなら少なくとも制圧が終わったってとこだろう。暴れてた奴らはどいつも顔の半分以上を隠してたしな。もうすぐで出てくるかもしれない、急がないと。)

 

そうして赤ヘルメットを路地裏に隠したカーラはその服装を利用して手足を縛りあげ、戦利品を確認することにした。

 

(これが弾薬か。やっぱり殺傷力はあるだろう。なんで貫通してないかは今考えるのは無駄だな。セーフティはこれか。一旦全部にかけてっと。弾はここから入れるのか。それで?これが情報端末?どれが電源だ?…横のこれか、ボタンがほとんどないならタッチスクリーンってとこか。うん?なにか反応したぞ?電源に触れただけなのに?…電源を押してみるか。なるほど。電源と別のボタンは画面の表示を見るに音量制御、さっき反応したのは指紋認証か。果たして登録してるかなっと。…ツイてるね。これである程度情報がわかるってもんだ。)

 

 アプリを適当に弄っていると赤ヘルメットがうめき声をあげ始めた。

(目覚めそうだな。脅すならショットガンでいいだろ。弾は…入ってるね。セーフティを解除してっと。)

 

「……うぅぅ………俺たちは…身体が動かない?誰だ!?ヴァルキューレの奴らじゃないのか!?」

 

「おい。少し静かにしなって。撃たれたいのかい?」

 

「何が目的だ!?俺に手を出すとどうなうゴォ!?」

 

「静かにしろって言ったろ?無事解放して欲しいなら従うことだ。あんただって痛い目に合いたくないだろ?」

 

「ふん。俺たちが普段どんな目に合ってるか知らないようだな。これくらいで自分が有利なんて思うなよ。絶対報復してやるからな!」

 

「まだ自分の立場がわからないみたいだね。なら少し遊んでやるとしよう。」

 

そうしてカーラは赤ヘルメットの後ろに回り赤ヘルメットを締めあげる。

「…ガァ!?ウ…アァ……ハッ!?ゼー…ハー…」

「どうだい?話したくなったかい?」

「フーー…フーー…まだ…だ…」

 

「ふーん?そうかい。ならこれを使うしかないね?じゃあそのヘルメットとマスクは邪魔だから脱がしてっと。」

「な!?待て!わかった!話す!話すから!ヘルメットだけは!ヘルメットだけは辞めてくれ!」

 

(なんだこいつ?痛みよりヘルメット脱がされる方が嫌なのか?ドーザーみたいな執着力だ。…まぁいいか。)

「じゃあ聞こうか。まずお前たちはあの場で何をしてた?」

 

「俺たちはあの七囚人の1人、ワカモさんに率いられ連邦生徒会の物を破壊してたんだ。生徒会のやつらはいつも俺たちの邪魔をする。それにワカモの姉御は生徒会のことが大っきらいだからなぁ。生徒会長なき今姉御を止められるやつなんていねぇよ。それに逆らえばろくな目に遭わないが従えばいい思いをさせてもらえる。従わない理由なんかないだろ?」

 

(またおかしな話が増えたな。生徒会?連邦なんて言葉と結びつくとは思えない。…深掘りすると舐められそうだ。なら別の角度から聞いてみるか。)

 

「あんたのヘルメットに対する執着はなぜだい?ただのヘルメットにしか思えないが。」

 

「はぁ!?なら教えてやるけどよぉ、こいつは俺たちの家族の証なんだよ!これのおかげで今の仲間たちに会えた!学籍がなくなって未来が真っ暗になった俺でも!これのおかげで俺たちは繋がれたんだ!いわばこれは俺たちの絆の証、プライドそのものなんだよぉ!!」

 

「はいはい、わかった、わかったから。少し静かにしろって」

 

(…急に熱くなったな。それにまた変なことを…学籍がなくなって未来がない?それだけのことでテロなんてするか?…それに家族だって?これがただの非行集団ならそんなものって考えれたが、やってることも人数も多い気がする。…比喩じゃないのか?本当に村八分にでもあってると?ますます異常だな。)

 

「ならこれはどこで買った?お前たちが持てるとは思えない。特にあの鉄屑もね。」

 

「恵まれてるお前は聞いたことないかもしれないけどなぁ。この世にはブラックマーケットなんてもんがあるんだよぉ?あそこは俺たちみたいな退学者も停学者も受け入れてくれる。どんな犯罪者だってな。多少のルールさえ守ればどんなもんでも手に入る…もちろん戦車だってなぁ?それに本体さえありゃ弾なんてよっぽどのことがなきゃ置いてる。そこからパチってやりゃいくらでも撃ち放題ってわけよ。」

 

(こいつ…なんて都合がいいんだ!口が軽すぎる。これだけあれば手元のこれである程度真偽がわかるだろう。)

 

「…なるほどね。ならこれが最後だ。これのパスワードはなんだ?」

 

「…それは俺のスマホ!?誰が言うか!バカじゃないのか!?」

 

「まだわからないのかい?言わなきゃ解放できないねぇ?そ れ に?ヘルメットとどっちが大事なんだろうね?」

 

「……ううううぅぅぅ………クソっ!わかった!教える!だからヘルメットだけは!」

 

「いい子だね?ならさっさとゲロっちまいな。」

 

「…それのパスワードは3150だ。」

 

「どれどれ…。うん、合ってるね。ならもう用はないよ。じゃあね。」

 

そう言ってカーラは赤ヘルメットを道路の真ん中まで引きずるとそのまま立ち去る。

 

「…待て!?解放するんじゃないのか!?これほどいていけよ!おい!!聞いてるのか!?ほどけぇぇぇ!!!!!」

 

(バカなのかい?今の私に逆上されて襲われちゃ困るんだよ。武器も無駄に持ってるしね。運が良けりゃ助かるだろ。)

 

 

 

*************************

 

 

 

現場を離れたカーラは人気のない公園の隅でスマホを片手に情報を整理する。

(さて、おかしなことになったね。まず頭の上の円盤について。あれはついてるやつとついてないやつがいる。…待てよ?寝てるやつらにはなかったような?…確証はないがなかった気がする。でも起きたやつにはあったよな?つまりあれがあれば意識があるとでも?ならあのスーツはなんだ?結論は出せないが戦闘補助のデバイスが有力か。それこそコーラルデバイスのような…。)

 

(次にこの場所について。今いる都市は学園都市《キヴォトス》ってとこらしい。少なくとも星間航路には無さそうだし、宇宙開発もほとんど進んでないと言っていいだろう。なにせ発着場がない。それに宇宙船って調べりゃ娯楽作品しか当たらない。ニュースも見た感じ宇宙ステーションなんてほぼ観測ドローンがせいぜいで宇宙に留まることができる程度。行き来なんてどれだけかかるか。つまり私がルビコンに戻れる可能性は限りなく低くなったわけだ。)

 

(法律について。少なくとも無法地帯ってわけじゃない。そこはルビコンよりマシらしい。銃をぶっ放すのは大した罪にならないと?このヘイロー破壊ってのはなんだ?…つまりただの殺人ってわけかい。なんでこんな書き方してんだか。強盗も日常で誘拐の方が罪がデカい。なにより薬物と同じくらい酒と煙草の規制が強いなんてね。学校が自治区なんていって子供が政治してるなら仕方ない…のか?)

 

(で、羽がある人間について。…うん?鳥の羽はトリニティってとこに多いらしい。ダメ元で調べてみるか。狙撃銃に黒い羽っと…。正義実現委員の羽川ハスミ?こいつか?それっぽいな。着てたのはそこの制服ってわけか。なぜNo2があんなとこにいたんだ?なら他のやつらも制服だったのか?調べてみるか。ミレニアムの早瀬ユウカはわかったが…あと2人は軽く見ただけだとわからないね。1人はゲヘナなのはわかったけどもう1人はトリニティ?…正義実現委員もトリニティだろ?明らかに制服が違う…。制服の概念が壊れそうだ。最後に来たやつ含め今考えても無駄か。)

 

(貨幣は実物と電子上のが主流っと。口座も学籍と紐づいてるだって?正気か?ネットショッピングで多少価値が把握できるな。あいつから盗った残高は…1000円札に小銭が少々。実際に買うのはブラックマーケットと考えるなら頼りないなんてレベルじゃない。笑えるね。)

 

(さて…直視せざるをえないか。今の私について。スマホのカメラで撮ってわかったこと。私の頭の上にも円盤がありやがる。触ることもできない…。寝てる間に手術でもされたか?それに身体も…有り体にいって若返ったってところか。馬鹿馬鹿しい。肉体年齢は15かそのくらいか?そんな昔なんて覚えてないんだけどねぇ。少なくともあいつらと同じ身体になったって考えるなら戦闘もこなせるだろうが…試すべきか?……怪我への備えがないなら止めとくのが無難だろうね。)

 

(つまり目下の目的は資金の入手方法の確立。それに伴って治療手段を得ることか。戦えるなら傭兵バイトとやらも賞金首狩りなんかもできるようになる。ならするべきはブラックマーケットに向かうこと。向かっている間の所謂正規店も含めて市場調査をしないとね。)

原作介入ってどこまで見たいですか?参考までに

  • 先生にほぼベッタリくっついて介入するべき
  • アビドス第一章から全てに個別で顔出すべき
  • 偶然遭ったなら手伝うべき
  • メインストーリーには非干渉を徹底するべき
  • なんでもいいからエタらないよう完結すべき
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