(そうだ、移動する前に武器の試し撃ちくらいはしないとか。半分は処分しないとだし。)
現在カーラが所持しているのはショットガンとアサルトライフルが2丁ずつ。いくら肩紐のストラップが付いているとはいえ4丁は目立つしかさばる。特に鞄すら持っていない今の状態ではなにかあったと喧伝するようなものだ。カーラはひとまず外観から覗けるところまで確認し、美品のほうを一丁ずつ持っていくことにする。残りはベンチの周りに捨てておく。
(これでいっか。本当はバラしたいし売っ払ってやりたいんだけどね、4丁持って捕まるのは馬鹿らしい。見たところただの量産品だしここに捨てても私に繋がることはないだろ。)
そうしてカーラはアサルトライフルの隅々まで観察しそのまま構える。
(セミオート、フルオート…最初はセミオートにしようか。どこほどの性能か楽しみだね。)
静かな公園に響く銃声。的として狙った適当な木には狙い通りに銃弾が刺さる。数発試し自分の感覚と擦り合わせ、調子を確かめたところで続いてフルオートで弾倉を空にする。多少の誤差がありながらも撃ち損じは1つとしてなかった。
(うーん…。やっぱり強化されてるのか?ここまで反動を制御できるとは思わなかった。これなら片手でも問題なく撃てるんじゃないか?)
そうしてショットガンを手に別の木に向かう。片手で構え狙って撃つ。射程を把握するように距離を変えて試すこと3回。
(やっぱり片手でも大した負担は感じないね。でも一発撃つ度に
カーラは来た方向と現場から離れるように走り出す。
(これがキヴォトス人の普通?身体がかなり軽い…。なら持久力もテストしようか。)
キヴォトス人となったカーラが走る様子は明らかに普通ではない。かなりの速度で飛ぶように駆ける。
……走ること数十分……
(さっきから速度を出そうとすると変な感じがする。背中と足がムズムズと…。まるでそこになにかがくっついてたみたいだ。しっかし人の格好した機械やら犬やらが生活してるけどあいつら一般人じゃないだろうね?今考えてもわからない問題が多すぎる!機械がどんなプログラムしてるのかも気になるんだけどね。)
しばらくして人通りが多くなってきたためカーラは歩くことにする。ヘルメットはいないがすれ違う人皆銃を携行している。拾ったものは武骨な見た目だが、学生らしき少女たちは思い思いにデコレーションしているようだ。
(色を塗るのはまぁわかる。だが可動部にアクセサリーぶら下げるのはどうなんだい?機械が頭下げてる?変なプログラムだね…。もしかしてプログラムじゃなくて人間が入ってるとか?どっかで操作してるのか…なら納得できるがキヴォトスは私の常識とかなり食い違ってるから怪しいもんだね。)
(今の位置からブラックマーケットに向かうには電車で学園自治区ギリギリまで行ってそこから歩くのが早い…。でもそこまで行けるかは怪しい。着いてから買い物する金が残るか…。歩くなら夜を越す必要が出てきそうだ。そうなりゃ結局食事がいる。不人気の不良在庫になった栄養食でもあればいいんだけどね。そんなもの置いてるのはそれこそブラックマーケットな気がするし…。決めたブラックマーケットに直行しよう。最悪絡んできた奴らを追い剥ぎすりゃいい。)
そうしてなんとか電車に乗り、その車内にて。
(傭兵バイトの雇われ方はっと。…ろくでもないね。現地でもアプリでも募集にアポ入れて向こうの指定した方法でブリーフィング、んで完遂したら指定された方法で金が入る。割のいいヤツは口座がないと話にならない。無から口座を得るなら年会費がいる…。となると商売の方法も考えないとか。)
(お、面白い記事があるじゃないか。その名もブラックマーケットの食事のススメ。)
「ブラックマーケットで食品を手に入れようとしているワケありに優しい俺様が特別に見分け方を伝授してやろう。ブラックマーケットの商品はガチのマジでピンからキリまで揃ってる。勿論巡りあえる運も重要だが、それを度外視すれば青天井に地べたスレスレまでなんでもござれだ。ここで重要なのは何を重視するかだ。味か、値段か、だいたいこの2択だな。味を求める馬鹿どもは大人しく自治区で食え。…半分冗談だ。では見分け方を教えていく。まずブラックマーケットの美味いもんは大抵略奪品か何かだ。在庫は不揃い、いつ再入荷するかも不明。つまり味が評価されればされるほど値段は上がっていくわけだ。美味いもんを安く買いたいなら新商品を探すしかない。値段の定まっていないそれらは当たり外れも激しいが、美味いもんの最安値は出た直後、これが基本だ。」
「値段をなにより気にする貧乏人には覚悟が必要だ。少し昔話をしてやろう。それは呪いのレーションと呼ばれている。こいつはなんと言っても恐ろしく不味い。食感も、味も、匂いだってそれを構成する全てが生物の本能に食うなと働きかけてくるゲテモノだ。何故これが呪いなんて呼ばれているのか、それは商売の才能がない馬鹿どものせいなんだがな。初めは普通の値段だった。しかし次の日からそれを買うやつが1人もいなくなった。1人目は最終的に入荷した半分の値段で売るハメになった。そこで馬鹿みたいに売れ残ってる不良在庫を商売のチャンスだと感じた馬鹿がいた。それを全て買い、値段を上げて売ろうとした…。もう結果はわかるな?そいつも損をし、そこにチャンスを見出したカモがまた損をする。これで商売をしようとしたやつも、当然食ったやつも等しく損をする。それでいつしか呪いのレーションなんて呼ばれるようになったのさ。なにが言いたいかって安いには安い理由がある。特にブラックマーケットではその理由は必ずろくでもないものだ。期限偽造なんて手間かける馬鹿どももいる。だからこそ値段だけでなく商品を詳しく観るべきだ。缶詰なら膨張してないか、パッケージを開けた跡はないか、調べて悪評出回ってないか。気にしないなら身体を壊す。だからこそもし買うならまとめ買いは絶対するな。俺から言えるのはそれだけだ。」
「それと一番重要なことを教えておく。いいか、絶対にブラックマーケットで売っている自作料理は買うな、食うな。長生きしたいならこれだけは守るべきだ。特にブラックマーケットにしか居場所がないどうしようもない奴らは、だ。値段も良心的、味もいい。そんな夢物語は今すぐ捨てろ。仮に味と値段が良い店があったとする。そんな場所で注目してみろ、裏から何が出てきてもおかしくない。禁制品が飲み食いできるのがブラックマーケットの飲食店の魅力だが、それを加味してもあまりある危険性がある。美人局、中毒、人体実験…ありとあらゆるリスクが内包されているのがブラックマーケットの飲食店だ。料理を食いたいなら飲食専門じゃなく俺たちが酒場なんて呼んでる情報喫茶にでも行くといい。信頼できる店以外で食うなら既製品にしろ。これが秘訣だ。」
「俺が教えてやれることはだいたいあげたな。じゃあ次は俺が食ってきたなか……」
(ふーん。ほんとかどうかは知らないけど筋は通ってるね、参考にはなるだろう。しかし呪いのレーションねぇ。読む限りはルビコンの食事より酷いみたいだが…一度は試してみたいもんだね。ルビコン時代に泥水みたいなフィーカもベットリ舌に不愉快を残すゼリー飲料もレンガみたいなレーションも食ってきたんだ。キヴォトスで酷評されてるもんがどの程度なんだろうね。)
(おっと、今のうちに確認しておかないと。このスマホの性能は?…期待外れもいいとこだ。こっちのファイアーウォールがどんなもんかわからないけどスマホで直接ハッキングは無理そうだ。ならウィルスで掌握が確実。こっちのセキュリティにはどんな癖があるのか。一旦適当にプログラムを書いてみるか。無料で手に入るプログラムソフトなんてどこまで使えるかわかったもんじゃないけどね。仕掛けるならどんなものでもいいから当面の食事の目処が立ったらになりそうだ。)
「ご乗車ありがとうございました。まもなく終点××〜××〜お出口は左側です。この電車は××に停車したあと、回送列車となり……」
(そろそろだね、プログラムはできてないけど食事の目処は立った。どうも電車代を除いても1食ならブラックマーケット外の既製品が買えそうだ。傭兵もばら撒きの夜間警備があった。どうせ大した金にはならないだろうが今は十分だろう。これ以上は高望みってやつだ。)
未だ戦闘なし。先生との接触もまだ先。せっかくなのでアンケートは先生と接触するまでにします。
原作介入ってどこまで見たいですか?参考までに
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先生にほぼベッタリくっついて介入するべき
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アビドス第一章から全てに個別で顔出すべき
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偶然遭ったなら手伝うべき
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メインストーリーには非干渉を徹底するべき
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なんでもいいからエタらないよう完結すべき