現在もストーリーの再履修中ですがキヴォトスにおける設定で私が見逃していると思われるものを指摘する場に考えています。特に今回は便宜上アプリ名を登場させましたが類似したものの存在があれば教えていただきたいです。また、一時的にアンケートを変更しています。次回の投稿には前のストーリーについてに戻す予定です。
特に何事もなく先方の指定座標に到着したカーラは時間になるまで取り留めのない考えを巡らせ、整理する。
(どうせ拠点にするならミレニアムの周りがいいねぇ。どうせなら今回の報酬で向こうに行ければいいんだが…。そういえば服を買ってないね。まだ1日経ってないが今のままはさすがに不味いだろう。さっさと鞄を手に入れないとね。ヘルメットどもはその辺どうしてるんだろうか。)
予定時刻10分前にはいくつかの集団が訪れ、5分前には無所属だろう人や単独で来た者が増えてくる。いずれも前髪で、メガネで、ヘルメットで、その他色々なもので顔の一部あるいは全部を隠している。集団は3組のヘルメット団であり、それぞれのリーダーらしき人物が軽い交流を交わしている。単独の者たちは顔見知りを見つけたのかいくつかのグループに分かれたり、ヘルメット団に挨拶して混ざったりしている。カーラを含めた数人が集団に合流せずにその時を待つ。
やがて設営されたスピーカーから音声が流れ、入り口が軽く閉鎖される*1。
『揃っているか?ではブリーフィングを始める。諸君らに課せられた仕事はブラックマーケットと自治区内の協力者との取引の安全確保だ!貴様たちに大した期待はしていない。だが数だけはいるからな、今より提示する区画を巡回しろ!配置は貴様たちに一任する。HQに直通の無線機を9つ用意した。なにか異常があればそれで伝えろ。個人が持つことなく全員が意思疎通可能なように携帯しろ!もし指示が通じないなんてことがあれば連帯責任だ!クライアントに迷惑のないよう諸君らの尽力に期待する。以上だ。』
一方的な物言いで話すだけ話した後、すぐに通信が切れた。同時に電子音がスピーカーの下に設置されたコンテナから鳴る。ヘルメット団の内の1人が慣れた手つきでコンテナを開き、それぞれに無線機を配る。
「この中で初めてのやつはいるか?いるならそこに立て。後で教える。それ以外はスマホを出してCC*2を開け。今日の招待コードを送る。個人の奴らに合わせるからまずはそっちで分かれてくれ。…ならお前とお前とお前、無線機だ。誰が持つかは勝手にしろ。それぞれ団で2つずつだな。…なら北、南東、西が無所属の担当だ。間にヘルメット団が入る。余った1つはいつも通り俺たちのHQにする。なにか言いたいことがあるやつは?ないなら持ち場に行け。サボってるのがバレなきゃいい。なんかあっても現場に向かえば報酬が貰える。気楽にいこうぜ?」
そう言って言葉を締めると各々が持ち場に向かい、この場に残ったのはカーラを含む4人となった。先程まで指示を飛ばしていたヘルメットが口を開く。
「まず自己紹介でもするか。私たちはキーキーヘルメット団。その幹部である赤羽シバルだ。こっちの背が比較的高いのが日向、こっちが刻田だ。」
紹介された2人は軽く頭を下げ、名乗る。
「私が刻田リン。刻田とリン、好きなほうで呼んでいい。」
「日向フーリだよ。よろしくね。」
「私たちはアカウント名も同じだ。あんたは?別にアカウント名でもいいぞ。」
(どうしようか…。少なくともシンダーカーラは不自然だろう。アカウント名は灰かぶりにしたがそれを名乗るのは味気ないしね…。)
「私はカーラ、名義は灰かぶりでやってる。好きな方で呼べばいいさ。」
「わかった、なら仕事中は灰かぶりと呼ぶ。アカウント名の方が説明の手間がなくていい。お前はイヤホンみたいなインカムを持ってるか?」
「残念ながら持ち合わせがないね。」
「なら私のを貸してやろう。もっともお前が気にしないなら、だけどな。」
「まさか!そんなこと気にしないよ。貸して貰えるなら御の字さ。」
カーラがそう答えると赤羽は背を向け、ヘルメットを外してイヤホンを取り外す。イヤホンを日向に預けヘルメットを被り直してこっちを向いた。その間に日向はティッシュでイヤホンのパッド部分を拭いてカーラに渡す。耳掛けの付いたそれを軽く観る。ボタンは特に見当たらない、小さくRとLが印字されたそれを不自然に思われないように観察し、耳に装着する。
「接続方法はわかるか?…できてるな。ならCCに権限を許可して…よし、マイクチェックだ。初期設定は確か
『「あ~、あ~。聞こえるかい?新人の灰かぶりだ。よろしく頼むよ。」』
『こちらアルファ、担当桑原です。聞こえています。役割はどこですか?』
『こちらブラボー、同じく。担当は山田。』
様々な反応が返ってくる。隣で赤羽がスマホを近づけ応える。
『「こちらHQ。灰かぶりの担当はHQだ。」』
カーラは通話に乗らないように問いかける。
「アルファやらなんやらはどこを指してるんだい?」
「慣習でそう呼んでるんだ。北を12時として時計回りに合わせてアルファベットを充てる。アルファベットに対応した呼び方があって緊急でなければAから応答を返す。5秒経って返事がなければ一旦飛ばして最後に確認する。少なくともここじゃそうしてるんだ。」
「さて、私たちの仕事はHQだ。一応私たち用の監視室がある。外縁部に設置された監視カメラとドローンの映像を確認できるプレハブ小屋だ。そこで待機。即応隊としてと雇い主とのやり取り、あとは時報が役割だ。…と言っても雇い主に挨拶はいらないぞ。そんなことしたらあいつらの機嫌が悪くなる。一緒の仕事をしたくないんだってさ。時報は定期的に異常があるか聞くだけだ。返事がなければ異常事態ってわけだ。」
「だいたいわかったよ。」
「監視室はこっちだ。転けるなよ。」
軽口をたたきながら監視室に向かう。
そこはまさしくプレハブ小屋だった。隣に仮設トイレが立っている以外語ることのない外見だった。
「この中だ。鍵は事前に開けられてる。あとは見ればわかる。」
扉を開けると、机と3枚の液晶がカーラたちを迎える。面積の半分以上を機材が占めるそこはかなり狭い。制御に使うのだろうキーボードとマウス、それに筆記具のみが机の上に置かれている。キーボードたちの線を辿ると
(これがこの世界のスタンダードなコンピュータか。だいたいは察せるけど実際はどうなってるのやら。)
「ここが監視室、狭いけど3人はギリギリ座れる。…と言っても奥のやつが移動しようと思えば全員立たなきゃダメだけど。入り口に座るなら4人で過ごせるだろ。」
「なら奥貰ってもいいかい?充電したいんだ。」
「私はそれでいいけどお前たちは?…良いってさ。」
「感謝するよ。」
奥からカーラ、赤羽、刻田、入り口に日向が座る。カーラがスマホにケーブルを挿したのを確認した赤羽が口を開く。
「このアイコンがカメラの映像を表示するやつだ。基本的に点けっぱなしになってるだろうがなければこれをダブルクリックすればいい。そうしたらこの画面が映る。ここの番号が映っているスクリーンの番号、右から3、1、2だ。…忘れたら適当に番号入れたらいい。対応するのが切り替わる。でこっちがカメラの番号。パソコンの上にあるファイルに地図が入ってる。そこから対応する番号が確認できる。ドローンも同じだ。地図は写真に撮っていつでも確認できるようにすれば便利だぞ。カメラを観るコツは強いて言えば番号は気にしないことだ。巡回に出てる奴らは近くのカメラの番号を確認してる。なにかあればまず番号を通話で報告。その後場所を確認して反応がなければ名指しで向かわせる。そうして異常があれば無線機の出番ってわけだ。状況終了しても一報はいれるべきだ。手当がでないからな。…質問は?」
「特にないよ。詳しい説明ご苦労だった。ありがとね。」
そうしてカーラの初業務が本格的に始まった。
…といってもすぐになにかが起きるわけでもなく定期報告も順調に進む。特に入り口に座った日向は暇らしく、何度も様子を尋ねてくる。
「ねね、なにか起きた?」
「2分前にも答えたはずだ。異常なしだ。」
「だって暇なんだもん。画面観てても聞くよ?喋ってないと眠たくなるし。」
「なら外で走ってこい。」
「走るだけなんて楽しくない!」
日向は近くの刻田に軽くあしらわれても話しかけ続ける。カーラはスマホとPCの接続を画面の隅を借りて確かめながら話しかける。
「なら私は色々教えてほしいね。最近来たばかりで勝手がわからないんだ。」
「いいよ!なんでも聞いて!」
「ちゃんとモニターも観てくれよ?」
赤羽が苦笑しながら釘を刺す。が、ACに乗っていたカーラからすればこの程度のマルチタスクは負担にさえなりはしない。
「もちろんさ。じゃあ、あんたらはなんでこの仕事を選んだんだい?」
「今日がたまたま当番だったから。」
「正確には我々キーキーヘルメット団は仕事に失敗した時用にこんな安定したバイトを選んで回す当番があるんだ。2、3個の班が夜間警備、治安維持、護送に入る。班の人員を当番で回して日銭を集めるんだ。よほどデカい仕事がこない限りは3つの仕事を受けて、来た場合でも戦力的に問題なやつを集めて1つは受けさせる。」
結局1番喋っている赤羽を刻田が呆れた様子で一瞥する。
「なら普段はどんな生活をしてるんだい?」
「当番確認して、お小遣い貰って、足りなきゃ仕事に行く!」
「当番は色々ある。夜間の班は常に1個あるからな。そいつらは寝る。空いてるやつが家事を回す。掃除と洗濯だな。武器の整備は自分でするが消耗品は報告して使う。補充は数字に強いやつがする。」
「1人の時ならどんな生活になる?」
「私1人だったときないからわかんない。」
「私もだ。」
「…そういう施設を使う。洗濯ならコインランドリー、風呂は銭湯、寝床はカプセルホテル。」
「そういえば友達が借りに来たことがあったよ。洗濯機貸してって。」
「ああ。持ってるやつに借りるのも手だ。それにバ先に借りることもできる。そういう仕事を選べばいい。」
「いや、聞けただけで十分だよ。ありがとね。」
「なら私も聞きたい!カーラはなにが得意なの?その銃にした理由は?どうしてここに来たの?出身は?どこかに入る気はある?うちとかどう?」
話が一段落したのを察した日向がカーラを質問攻めにする。
「1個ずつにしてくれないかい?答えられるやつから答えようか。少なくともどこかに所属する気はないよ。ミレニアム付近で活動したいからね。この辺りに来たのは最寄りだったからだ。この銃は遠くに撃つより、近くのやつに対処する必要があるからで、出身は秘密にさせてもらうよ。得意なのは機械弄り…なんだけど使ってたのが特殊なやつでね、今はどこまで通用するか確認しているところさ。」
質問に答えていると無線機から機械音声が流れる。
『時間になりました。雇われの皆さんは通路の安全確保をしてください。通路は、3番、通路と、4番、通路が使用されます。直ちに現場の安全確保をしてください。通路は、3番、と、4番、です。安全確保をしてください。』
「…これは?」
「取引が一段落した、あるいはしそうってことだ。無線機の右側に付いてるボタンの下の奴を押したらいい。声で了承したら疎まれるぞ。」
『「こちらHQ。HQより各班へ。聞いたな?了承を返すのを忘れるな。3番には
赤羽がカーラの質問に返した後、スマホを近づけ矢継ぎ早に指示を飛ばす。
各班の了承が返って来たのを確認しドローンのルートを変更する。
「この通知が来たならこの仕事は少なくとも折り返しになる。確認が終わったら私たちの代表が完了を通知して、向こうの指示を待つ。なにもなければ巡回に戻る。で、奴さんが帰ったら仕事は終わり。無線機返して撤収って流れだ。」
「なら少し忙しくなるね?」
「そうなるな。特にマーケット側は襲撃に遭いやすいし自治区側は待ち伏せが多い。と言っても最近のヴァルキューレはこんなとこに張り込む余裕はないだろうな。襲撃もよっぽどワケありでもなければ起きない。今回のはマーケットが主導の取引だからな。敵対した企業なんかがいない。油断はできないが気を張りすぎる必要もないぞ。」
そう言って映像の確認に戻る。特に異常もなく時間が過ぎていく。さすがに空気を読んだのだろうか、静かにしている日向を横目に確認すると…
「……Zzz。」うたた寝をしていた。
3人とも日向は放っておくことにして、映像を眺める。
しばらくすると耳元で完了の声が聞こえる。
『C班D班よりHQへ。3番通路、異常なし。繰り返す。3番通路、異常なし。』
同じように赤羽が応える。
『「こちらHQ。3番通路異常なし、了解した。オーバー。」』
『HQへ。こちらA班H班。4番通路、同じく異常なし。』
『「こちらHQ。4番通路異常なし、了解した。オーバー。」』
『「傭兵バイトより業務連絡します。3番通路、4番通路、どちらも異常ありません。巡回に戻ります。」』
『異常なし。了解した。なにか起きたらわかってるだろうな?』
高圧的な態度で返事が返ってくる。そんな態度を赤羽たちは鼻で笑う。
「相変わらず威張るしか能がないやつだな。」
「で?後は待てばいいんだね?」
「ああ、30分以内に車両が通るのが見れるぞ。見送ったらまた機械音声が流れて業務終了だ。PCをスリープにして出ていけばいい。」
しばらくすると聞いていた通りに無線機から音声が流れる。
『取引が完了しました。バイトの皆さんは装備を返却してください。バイト代は付近のロッカーに入っています。ログインして対応した中身を受け取ってください。お疲れ様でした。』
「聞いたな?じゃあ戻るぞ。刻田、日向を起こせ。」
そうしてカーラのキヴォトスでの初仕事は終了した。
カーラが灰かぶりをアカウント名にしたのは登録の際ニックネームを求められたからで、ヘルメット団たちは名前@所属にしています。
原作介入ってどこまで見たいですか?参考までに
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先生にほぼベッタリくっついて介入するべき
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アビドス第一章から全てに個別で顔出すべき
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偶然遭ったなら手伝うべき
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メインストーリーには非干渉を徹底するべき
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なんでもいいからエタらないよう完結すべき