ブルーアーカイブWithシンダー・カーラ   作:qeqe

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 アンケート回答いつもありがとうございます。これだけ書いててまだ初日が終わっていないことに軽い目眩を感じています。オリキャラでさえ動かすのに難儀しているのにこれからさらにキャラ増えるのに戦々恐々していますがこれからもお付き合いよろしくです。


06

 報酬を受け取り、帰ろうという流れのなかで日向が話しかけてくる。

 

「カーラ、これから予定ある?ないなら一緒に行こう!ご馳走するよ?」

「空いてるよ。せっかくだし喜んでお供させてもらうよ。」

 

 そのやり取りに赤羽が口を挟む。

「その前に日向は稼ぎを預けろ。お前はあるだけ使うだろうが。」

「わかってるって。どうせ刻田は帰るんでしょ?持ってって。」

「ん?刻田は来ないのかい?」

「いつもバイト終わりはすぐ帰るんだ〜。」

「いや、今回はついていってもいいか?」

「めっずらし〜!刻田が寄り道なんて明日はなにが起きるんだろ?なら赤羽、はいこれ。赤羽も一緒に行くでしょ?なら赤羽が1番安心だよね!」

 

「言い出しっぺだからな。預かるが、どこに行くか決めてるのか?」

「4人で行くならあそこ行こ!いつもおにぎり売ってるとこ!」

「ウメミヅキか。あそこなら初心者でも安心だな。」

「決まったなら案内頼むよ?ここの地理には疎いんだ。」

 

 4人はそうして夜も折り返しにかかった道路を歩く。

 

「結局ウメミヅキはどこにあるんだい?」

「ウメミヅキは自治区のギリギリ内側にある。ということになってる。実際はガッツリはみ出して内外に跨るように建ってるんだけどな。表向きの売りはいつでもすぐに炊きたてを、だ。実際絶えず米炊いてるんだけど、その半分くらいは廃棄されている。…ことになってる。実際はもう察した通り私たちみたいな奴らに売られてるんだ。中に入れば普通に定食も食える。日向が言ってたのはここのサービスの1つだ。廃棄される予定のやつを書類上別組織の人間が引き取り、自治区外の屋台で売るわけだ。」

 

「へぇ?なら他の店はどうなんだい?」

 

「基本は変わらない。そうだな…自治区の近くであればあるだけ衛生的に安全だ。表で評判の悪い、いわゆる外れなんかはこっちで商売したのを売上の足しにして首を繋いでる。それに廃棄品を売る。捨てたものが現金に変わるってことで、要は脱税の手段の1つだ。やりすぎるとヴァルキューレの世話になる。どっちでもいいが自治区内に店を持ってるやつらは安心できるってわけだ。商品はほとんど日向者が食ってるものだからな。売り方は色々あるが。後は食べ残しなんてあるぞ。完全に捨て値で手に入るのが利点。欠点は言うまでもないな。」

 

 その会話の裏では日向が刻田に愚痴を聞かせている。

 

(また赤羽がずっと喋ってる!私もカーラと話したいのに!)

(…ならもう少し考えろ。カーラに問われても自分で答えられるものにすればいい。)

(カーラが興味持つかわかんないじゃん!他にないの?)

(………はぁぁ、なら雑談でもしろ。知恵ではなく。それなら補足はいらない。)

(そっか!でも雑談ってどうするの?)

(……………ニュースでも振ってろ。補足されそうになったら別の話題にすればいい。)

(わかった!私頑張る!)

 

 カーラと赤羽の会話が一段落したとき、すかさず日向が口を挟む。

 

「ねぇねぇ!カーラは最近いいことあった?」

「いきなりだね?そうだねぇ…いいことかは知らないが昼頃に連邦生徒会の施設で戦車が暴れたけどスクラップになったとかかい?」

「戦車が?どんなやつ?」

「私に聞かれてもわからないよ。遠目で見たからわかるのは色が茶色なことくらいさ。」

「1番可能性が高いのはトリニティのクルセイダー戦車だな。戦車はゲヘナとトリニティが有名だがマーケットに流れるのはトリニティが圧倒的に多い。あそこは…」

 

 

「!ねぇカーラ!連邦生徒会の施設ってどこ?」

「そうだね…ブラックマーケットに1番近い駅ってどこだい?」

「今いるとこがここで〜それはここ!」

「なら………ここ、だね。たぶんだけど間違いないよ。」

「どれどれ〜?ここってあそこじゃん!連邦生徒会の会長さんが最後に目撃されたって噂のとこ!」

「日向…そこは生徒会長がよく目撃された場所だ。よっぽどのことで1日以上遠出でもしなければ毎日ここに訪れていたっていう。信憑性が微妙だぞ。私としては…」

 

「!そうだカーラ!これ見て!私たちお仕事増えそうなんだ!」

 

 そう言って日向が見せたスマホには

『業務連絡。先日届いた企業「ガイスト」の案件について、出席可能な日程を次のフォームに記載せよ。』と書かれている。

 

「…この案件ってのがあんたの言いたいお仕事ってことかい。内容は?」

「えっとね〜確かアトラクションの戦闘員だったような?会場で戦うの!弾薬、医療費別途支給、治療も受けられてそのうえ高報酬!すごくない!?」

「…確かにすごい好待遇だね?」

 

 あまりにも怪しいその待遇にカーラは赤羽に疑問の眼差しを向ける。

 

「確かに怪しい。実際その業務連絡は受けるべきかの会議をいつするかって話だ。時間は…言ってもいいか。明日…いや日付上は今日の夕方頃だ。」

「案件について聞いてもいいかい?」

「ああ。これも不自然なことだが、この話は広めてもいい、むしろ広めてくれって書いてたんだ。だからこのURLに飛べば概要も募集要項もついでに応募もできるぞ。かいつまんで話せばなんたらプロジェクトの一環として俺たち不良が宣伝するための場としてどっか借りて大規模な戦闘演習するんだと。で、俺たちを評価のための仮想敵として雇いたいって話だ。どうだ?」

 

「URL送って貰えるかい?」

「いいよ!はいどーぞ。カメラで撮ればいけるからね。」

 そう言って日向がスマホにQRコードを表示して見せてくる。

 

 カーラがそのサイトにアクセスすると

『我が社のプロジェクト、「Ability Marketingプロジェクト」に興味を持っていただきありがとうございます。本企画はブラックマーケットに滞在する傭兵バイトを収入源とする、学生(便宜上学生とします)を対象とし、不当な評価によって生じる傭兵バイトの不利益を抹消することを目的にしています。今回はその第一段階としまして、実際に我が社で用いる評価の場を用意させていただきます。このページでは評価の場において仮想敵として参加していただく傭兵の方々を募集します。』

『募集要項について。今回の募集には…………………』

 

(Ability Marketing…不自然はないが引っかかるプロジェクトだね。AM…どこかのポンコツが脳裏によぎるのは気の所為か?…いや、あいつもやってたことはデータ収集だった。私がハッキングしたのは表層で深いところになにか隠していたとしたら?見逃されていた?…どちらにせよ同郷の可能性がある。接触するか?…友好的か不明、ルビコンにいた頃もあれが接触してきたことはなかった。目的も規模も不明、なら様子見が賢明か。)

 

「読み終わったか?最近新しくできたとこなんだが…どうにも資金源が不明なんだ。それも一切、だ。おそらく同じグループのどっかから流されてるんだろうがその名前がまた長いんだ。取り込んだ全ての企業を列挙した名前なんだが…。それでホールディングスの形態になって初めてのプロジェクトが確認されている限りA、Mで始まるんだ。で、俗称AMホールディングスやらAMコーポなんて呼ばれてる。」

 

(なんでこんなわざとらしいんだい?誘われてるか、鎌掛けられてるとしか思えない。…今は関わらない、どころか存在を悟られない方がいいだろう。少なくともRaDと同じくらいの情報戦ができるようにならないと…

。)

 

「おーい?カーラ?黙り込んでどうしたの?もしかして参加する!?」

「…あぁ、ごめんごめん。考え事してたんだ。」

「そうか。ならカーラはどう思う?」

「私としてはどうにも言えない。が、個人的には関わらないでおくとしよう。なんの裏付けもないただの勘だけど、私がこれと関わるのは早いってね。」

「そう?気が変わったら言ってね?1人増えたくらいなんてことないんだから!」

 

 そうして歩くこと十数分、辺りには主張の激しい匂いが漂ってくる。

 

「この匂いは?」

「くんくん…。これはカレーかな?だいたいは容器持参でルーだけ売ってるんだ。今から行くとこでお米を買ってここでカレーライスにするのが定番だよ!」

「カレーの匂いは強烈だからな。匂いのキツいのは端っこに集まって売るのが暗黙の了解ってやつだ。集まる分匂いが濃くなるんだけどな。豚骨とカレーの境なんてヤバいぜ?」

 

 廃墟の壁を取り払って店にしている者も、車輪と持ち手のついた屋台も、車の荷台を改造した者も、果てには床にコンロを置いただけの者もいる。

 

「…あれはどうなんだい。」

「ああいうのはいくつか理由があるぞ。それしか持ってないとか、趣味とか、験担ぎとか、珍しいので言えば使うことが主目的のやつとかな。まぁ触れぬが吉は間違いない。」

 

 もう嫌というほど濃いカレーの匂いが薄くなると今度は多様な匂いがする。なにかが焼ける音がそこら辺で鳴り、のぼりの数も人の数も増え、先程より賑やかだ。

 

「目的地までどれくらいだい?」

「なんだ?我慢できなくなったか?悪いがもう少し先なんだ。ここら辺はまだ自治区外でしか商売できないやつばっかりだ。とはいえ、ここで食中毒に当たるやつは責任度合いで言えば半々だ。生活するには十分だぞ。」

「私もお腹空いた!なにか買ってこようかな?」

「おいおい、私は腹減ったなんて言ってないよ。バイト前に食べたばかりだしね。」

「え〜〜。…!カーラなに食べたの?」

「気になるのかい?…これだよ。」

 

 そうしてカーラはパッケージを見せる。

「カーラこれ食べたの!?砂じゃん!」

「まぁ確かに砂みたいな食感だったけど食えないことはないだろ?」

「えぇ……。私は無理。カーラってすごいんだね……。これからいくとこのご飯食べたらこんなの食べたいって思わなくなるよ!」

「確かにこれは砂だったな。それに水吸って膨れるんだ。栄養は摂れるらしいんだが…精神衛生上よくはない。うちにもこんなの買い漁る馬鹿がいてよくシェアしてくるんだが打率は1割あればいい方だ。まぁ皆もの珍しさにつられて一口貰うんだが…いつも後悔してる。」

「ならこいつらはどんな味かわかるかい?」

 

 そう言ってカーラは買い漁った食品を3人に見せる。

 

「カーラ…私カーラのこと心配になってきたよ…。悩み事あったら言ってね?」

「これは…。」

「これを食べる気だったのか?味を知らないとしても買いたくならないだろ?」

 

 今まで黙っていた刻田までもがリアクションを起こす。三者三様の反応だがどれも心配を滲ませている。

 

「おいおい、そんなにヤバいのかい?」

「あー…。その…なんだ……これとこれは食べ物って言えるだろう。不味いビスケットとくっそ硬くて中に気持ち悪くなるほど甘いジャムの入った乾パンだ。前者は我慢すれば、後者は工夫すればマシになる…高くつくがな。そこの3つは身体に害がないだけだ。食感と味が最低なみたらし団子風の物体、通称泥団子。砂と似ているが小分けにされて固められてる通称砂岩。タピオカを参考にしたが飲料が別売りで混ぜると全部汚水に染め上げる通称…言わない方がいいな。仮にも口にいれるものだし、オブラートに包んで言えば絵の具だ。ちなみに飴玉くらい硬い、味は当然最悪だ。こっちのパッケージのは知らん。あいつに聞いてみるか?」

 

「例の物好きかい?」

「ああ。もしあいつが経験なくて、カーラがよかったらなんだがこれは一緒に食べてもいいか?」

「いいだろう。どのみちあんたらは食べる機会がありそうだしね。」

「言えてるな。食べなきゃいいんだが…当たりが忘れられないんだよな。それに数少ない娯楽みたいなもんだし。ならメッセージを送っておくよ。『これ買ったことあるか?帰ったら一緒に食べよう。』…と。」

 

 そうしてようやく目的地に着く。そこは廃棄されたコンビニの店舗を改装したものだった。本来トレードマークがあった場所には主張しないカラーリングに変えられており、裏に仕込まれたネオン灯だろう光でぼんやりとウメミヅキの文字が浮かび上がっている。よく見ないと文字が読めないほどには周りの光に負けてしまっている。一面ガラス張りだったであろう入り口付近は代わりにシャッターになっており、少し奥に改めて設けられたカウンターで商品がやり取りされている。

 

「とうちゃ〜く!カーラはなにが好き?なんでも奢ってあげる!」

「…て言われてもねぇ?メニューもわからないしおすすめでいいよ。そうだね、3人とものお気に入りを選んでおくれ。後は任せるよ。」

「ならそれでいいけど、カウンターには皆で行くの!」

 

 幸いにもすぐに順番が回ってくる。

「ご注文は?」

「梅が3個とおかかが4こ、しゃけが3個にツナマヨを5つ!それで容器に並盛が2つ。他にな〜い?…以上で!」

「計27500クレジットです。」

「じゃあこれで!」

「お釣りの2500クレジットです。ありがとうございました。」

 

 商品を受け取った日向はご機嫌で店を出ていく。近くの一見崩れてそのままな様子の塀に腰を下ろす。座って気づく。その実危険がないように加工されており、崩れないように補強がされていた。

 

「それで?あんたたちのおすすめはどれだい?」

「…梅だ。」

「私はしゃけだ。」

「私はね〜おかかとツナマヨ!」

「ツナマヨだけ多かったけど日向いくつ食べる気だい?」

「今は2つ!帰りにカレー買って拠点についたらもう2つ食べるんだ〜。」

 

 差し出されたそれは透明な膜に包まれた三角の白と黒の物体、まさしくおにぎりらしいおにぎりだった。

 

「最初に梅は辞めておいた方がいいよ!酸っぱいからね!」

「万人受けと言えばしゃけだろう。しゃけはおにぎりが置いてる場所には必ずあるからな。」

「ならまずはしゃけをいただこうかねぇ。」

 

 

 

 ──────── 食事中 ────────

 

 

「なるほどね。確かにこれが食事ならこれが酷評されるのも頷けるよ。」

「おい、そんなもの見せるな。私はまだ食事中だぞ。」

「はは、悪い悪い。」

「赤羽が食べ終わるまで次なにするか決めようよ!」

「帰る。」

「寝床探しかねぇ?」

「寝床?一緒にアジト行くでしょ?泊まって行かないの?」

「いいのかい?」

「もちろん!大歓迎だよ!」

 

 確認を取るように2人を見ると刻田は頷き、赤羽は口の中身を急いで飲み込んで口を開く。

 

「……ごっくん。……ああ。もちろんだ。客観的に見ても私たちの拠点は広い。占領している場所が場所ってこともあるが同居とはいえ数人で1個の住宅があるし。当然私たちにも割り振られてる。だからアジトというより自分の部屋に招くようなものなんだ。」

「なら世話になるとしよう。」

「やった!気に入ったら住んでもいいからね?むしろ住んで!」

「それはおいおいだね。」

 

 赤羽が片付けまで済ませたのを待ち、4人は再び歩き始めた。

 

 

 




 クレジットは1円=10クレジットのレートと考えています。食事描写をすっ飛ばしたのは今の私では無理でした。

原作介入ってどこまで見たいですか?参考までに

  • 先生にほぼベッタリくっついて介入するべき
  • アビドス第一章から全てに個別で顔出すべき
  • 偶然遭ったなら手伝うべき
  • メインストーリーには非干渉を徹底するべき
  • なんでもいいからエタらないよう完結すべき
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