マキマは困惑していた。
監獄の悪魔の能力。
これに一度囚われた存在が脱出したケースはままあって、その全てが『面会』中に外部からの干渉を受けたという共通点がある。
この能力はとにかく『閉じ込める』事に特化しているため、外側からの干渉に弱い。
監獄の浅い場所に出てきたところを、部外者の手引きで脱獄するのが一番の近道、という意味でも実際の監獄を模した様な仕様だ。
故に面会中に脱出されたこと自体は、想定外といえば想定外だったが、同時に『思いつくレベルの想定外』に収まる。火事と同じ様なモノだ。
だから、マキマを真に困惑させているのはそこではない。
銃の武器人間である種ヶ島譲司は、勿論これらの能力が無効化されるはず。
だが、あの瞬間にマキマが感じ取った気配は……間違いなく、戦争の悪魔。
「……なぜ、対象に出来たのでしょうか?」
三女の気配に苦々しい思いを抱きつつも、マキマは自分の中の疑問を吐露する事を止められなかった。
◆◇◆◇
「アサ、隠れろ!」
「え?」
戦争の悪魔が、突如として鋭い声を出す。
これまで悠々と、或いは朗々と語り明かした戦争の悪魔が、明らかに警戒をあらわにして空を見上げる。
「なんだ……? 何か、異質な何かが来るぞ……」
「な、なにそれ?」
「分からないからとりあえず隠れろと言っている!」
安い褒め言葉とただならぬ様子から、ひとまず精神の崖っぷちからは戻ってきたアサ。
のろのろと大きな配管の傍に身を隠したが、それを眺める戦争の悪魔は冷静ながらもどこか苦々しい表情だ。
「悪い知らせだ。どうやらお前が強い恐怖を抱いている時、私は肉体を動かせなくなるらしい」
そりゃそうだろう、とアサは思う。
だって、意味不明な異常事態そのものと言える戦争の悪魔をして『異質』と評する何かが、今自分の傍に急行してきているのだ。
これで恐怖しない様なキモがあるなら、アサは既にデビルハンターになっている。
「くそ、更に悪い知らせだ。
「ヒュッ」
アサの喉がかすれた音を出す。
その音に紛れるように、すぐそばに何かが降り立った。
「さて、この辺りのハズだが……この辺ってなんか仕込んだっけ?」
「ジョージ!?」
「あ?」
「バカが……」
あまりにも聞き覚えのある声。
条件付けされたパブロフの犬の様に、その声を聴くだけでどこかうっすらとした安心感すら抱いていた。
そう、『いた』だ。
今は違う。今は、別種の恐怖もそろりそろりと近寄ってきている。
ジョージは戦争の悪魔の能力で銃になったはずだ。その実感がある。
なのに、そのジョージが何事も無かったかのように現れ、それを指して戦争の悪魔が異質と呼んでいる。
しかし、実はその『実感』という奴が単なる錯覚で、自分がジョージを害したことなんて嘘っぱちだったと思いたがっている。
結果としては、アサは軽々に声を上げた。
だが、その内実はこれまでの無条件の信頼に裏打ちされたものではない。
「アサ、か……よく生き残ってたな。よかったよかった」
「ジョージ、ジョージなんだよね!?」
「俺が思う限り、俺は種ヶ島譲司だと思うけど……そう言うのはデカルト相手にやってくれないか?」
デビルハンターに哲学的思索なんて期待するなよな、とぼやくジョージ。
それが返せる時点でまあまあ期待できる方だと思うが、という感じのいつも通りの思いがアサの中に湧き出る。
すると、アサは自分の背中を見つめていた。
「……あれ?」
「それで、その姿は一体なんなのだ?」
「これか? これはまあ、そういう契約って感じだ。悪魔の奴」
ジョージがある意味でいつも通りであったがゆえに生まれた安心。
それによって恐怖が打ち消されることにより、戦争の悪魔がアサの体を乗っ取れるようになったのだ。
そして話し出す、アサではない自分。それをアサとして応対するジョージ。
自らのアイデンティティ……存在そのものを否定するに近しい光景に、アサの精神はすさまじい勢いで出血し始めた。
「で、こっちからも質問だ。テメエ誰だ?」
だがその出血を止めたのもまた、ジョージだった。
「……なに?」
「何? じゃねえよ。そういう時アサは『え?』って言うんだよ、大抵な」
自分によく似た存在の間違い探し。他人に観測されることによる自らの輪郭の保持。
個我が強すぎるジョージには不要だったが、そうではないアサには精神の支柱になる程の存在の肯定、或いは補強。
アサの中に、じわじわと『やっぱりジョージだ』という想いが膨らんでいく。
いやまあ、冷静になってみれば戦争の悪魔の顔には傷があるし、瞳も別物だからそりゃあ分かるんだろうが。
ちらりと手元の銃に視線を向けたジョージ。
「……あー? なるほど、いや、もう言わなくてもいいぞ、お前『戦争の悪魔』だな?」
「は?」
「お互い色々と疑問はあるだろうが、今は時間が惜しいのでな。契約をしよう」
「……いいだろう」
契約と言われては、内容も聞かずに無碍にすることは悪魔としての沽券に関わる。
それを抜きにしても正体不明。アサからの情報とは似ても似つかない。
ひとまずは『見』。
それが戦争の悪魔の判断。
どのような内容が飛び出してきても驚かない。一瞥しただけで悪魔の名前を言い当てるなど、尋常ではない。
「戦争の悪魔よ、『核兵器』の復活に手を貸してやる。マキマを……支配の悪魔を殺してくれ」
だが、その覚悟さえも超えてくる契約内容。
何故知っているのか?
アサにすら言っていない戦争の悪魔の目的を、チェンソーマンに喰われ失われた『核兵器』の名前を、そしてその復活方法までも。
特に核兵器の名前は、何なら戦争の悪魔ですら薄れつつあったのに。
疑問は尽きないが……条件は破格。
「いいぞ、支配の悪魔を殺せばいいんだな?」
「仲が悪い様で助かる」
「位置は?」
「ここから北西に2㎞弱の所に公安の跡地がある。移動していないなら、そこの地下だ」
「わかった」
「俺が先行するから、後から押っ取り刀で来いよ」
それだけ言うと、ジョージは空を飛んで北西に向かった。
「……アサ、お前……」
「なに?」
「男の趣味が悪いんじゃないか?」
「……」
◆◇◆◇
ちょうどよく戦力を補給できて助かった。
なにせ現在の自分の体質もよく分からんレベルになってしまっているからな。抱え込むしかない不安要素がある以上、それに見合った余裕が欲しかった。
しかしアサの体に戦争の悪魔が憑依したのはまあいいとして、武器人間である俺の体をどうやって武器化したのかは更に謎が深まったな。
原作ではデンジ脊髄剣が無効化されていたから、間違いなく効かないと思うんだが……あれがそもそも条件未達だったって事か? 戦争の悪魔がその境を見間違うか……?
戦争の悪魔の能力は、自分のものだと思った存在を武器に変えることができるというもの。
あくまでも自己認識でのみその成否は判定され、実際に所有権がある必要は存在しない。
例えば
水族館というのはランニングコストだけでも億単位の施設。イニシャルコストがそれを遥かに上回ることは間違いない。
しかしアサが『100万円で買った』と思い込むことで、永遠の悪魔が生み出した空間全てを武器に変え、その能力を破綻させて脱出。しかるのち討伐という流れである。
アサの世間知らずに助けられた形な訳だが。
究極的には、アサの自己認識だけの話なのか……?
悪魔の能力は認識が法則に優越する。
仮に、アサが心底自分のものだと思っていさえすれば、どんなものでも武器に出来るとしたら。
完全無効の法則も突破できるぐらい、強く自分のものだと思っていれば、可能……という理屈にはなる。
理屈にはなるが……この考えを採用する場合、アサは俺の事を完全に自分のものだと思っている、という事になってしまう。
そりゃあアサは分類的には地雷女の類だとは思うが、そんな尊厳と人権を無視するレベルのジャイアン理論を振りかざす様なタイプの地雷女ではない。はずだ。
というか普通にそうであって欲しくない。
いやまあ、助かったからあんまり悪し様に言えることでもないんだけどさ……。
「うん、戦争の悪魔が銃の悪魔の親だったからって事にしとこう」
きっとそれが一番平和だ。
じゃあ太平洋上にあった銃の悪魔の肉片が微動だにしてなかったのは何なんだ、という話には目を瞑るとして。
全く、子は親のものだなんて、とんだ毒親だな!
◆◇◆◇
公安跡地。
鼠の悪魔は戦争の悪魔が大方始末した様で、銃殺された死体が残るばかりだ。
あの手の増殖する意識生命体の類は、どこかしらに保険の一体を隔離しているだろうから、まだ地獄に行ってはいないのだろうが……いや、マキマの支配下にあったと考えると、保険の一体は恐らく監獄の悪魔の中か。
状況次第でまだまだ出てくる可能性が残っているな。
「どれ……」
日本に到着するまでの間、この体について確認と調整を繰り返した。
あまり時間は無かったので結構大雑把になってしまったが、これで得られた情報を整理して、マキマを殺す手段を考える。
……右腕銃はちょっと厳しいな。異物ではなく栄養として判定されてしまう可能性がある。『格下喰らい』が悪魔の力を増すかのは微妙な所だが、殺傷力が疑わしい時点で銃としては落第点だ。
敢えてそのように設計する訳でもない限り、銃は殺せてこそ銃である。
マキマを殺すポイントは、残機を貫通できるように『殺し続ける』こと。
残りのマキマの残機は、多くても30。少なければ15といった所だろう。絶命から復活までに必要な時間は可変だが、恐らくデフォルト設定は5秒前後。
75秒~150秒間……余裕をもって、3分間は殺し続けられる状態を作る。
悪魔の能力による脱出まで考えると……。
「よし、この形で詰ませるか」
この体は、総じて『悪魔と武器人間のいいとこ取り』だ。
悪魔の能力を十全の出力で発動でき、武器人間の変身能力と不死性を兼ね備え、更に眷属に該当する悪魔を召喚・使役することができる。
元々可能だった『眷属悪魔の能力行使』も、これまでは極一部の例外を除き銃のジャンルごとにしかできなかった事だが、これからは銃のモデルごとにできるようになった。
例としては『拳銃の悪魔』ではなく『トカレフの悪魔』みたいな感じだ。
まあ、正直こっちはオマケ程度。ぶっちゃけまともに機能する様な能力がほとんど無い。
知名度が低いから恐怖が得られず悪魔の格が低いからな……トカレフは比較的有名どころだが、それだって一般的には『?』って感じだろうし。
手札が増えたことは間違いないので将来的には活かしていきたいが、今回の戦闘では最後の大詰めにしか使わないだろう。
脇腹の肉が膨れ上がり、ズルズルと這い出す異形の怪物。
銃の悪魔の眷属、散弾銃の悪魔である。
散弾銃の悪魔は、銃の悪魔の眷属の中では弱い。普通に拳銃の悪魔より弱い。
だがなにかを吹っ飛ばす……殺傷ではなく破壊においては、図抜けた性能を誇る。
「では……掘削開始」
土葬の悪魔を対策して適当な瓦礫の影に隠れ、散弾銃の悪魔に命令する。
公安デビルハンター本部は司令塔兼事務処理施設。悪魔に対する要塞としては作られていない。
そのため秘密の抜け道みたいなものは特に作られていないはずだ。
なので上から掘って、牙城を強引に丸裸にする。
罠も伏兵も魔法陣も、すべて瓦礫の山になってしまえば無意味。
流石に国土錬成陣みたいなことまでやられてたらどうにもならないが……対処不可能な事態の対処なんて考えるだけ無駄だ。
それなりに時間もかかるし、戦争の悪魔と合流するまで、そこらにバラまいた肉片を集めつつ待つとしようか。
◆◇◆◇
ほぼ全ての銃の悪魔の肉片とリンクが切れていたが、もう一度接触……具体的には、目視で確認すればリンクが復旧するようだった。
瓦礫の中から発掘する際は嗅覚で、見つかってからはリンクで位置を特定しつつ、該当しない匂いを探す。
「ほい、これで23個目……」
いやはや、悪魔の嗅覚が鋭いとは知っていたが、体験してみると凄いものがある。
親和性の高い銃の悪魔の肉片を探しているという難易度の低さもあるのだろうが、それを差し引いても第六感染みている。
街中に配置した銃の悪魔の肉片は、四足歩行の虫に狙撃銃を乗せた様なデザインをしている。
装填されているのは、ビームにも使った血液入り麻酔弾。いざという時にコイツで血液を補充して再生する訳だ。
言うなれば残機だ。マキマお得意の。
「派手にやっているな」
と、来たか。
顔を見ると傷があり、瞳も同心円状の線が入ったものになっている。
アサではなく戦争の悪魔で来たか……まあそっちの方が良いか。
「ちょっと遅かったな」
「道中妙な連中に絡まれてな。始末に手間取った」
「妙な連中?」
「武器にもできん、殺しても蘇る、悪魔の力を振るう、人間に化ける……そんな感じだ」
「アッソッスカ」
完全に忘れてた。
正直今の俺からすると誤差レベルの戦力でしかないが、いないよりはマシと考えて呼び寄せていたのだろう。
それを始末してくれたおかげで計算が楽になった。
戦争の悪魔が、地面を耕している散弾銃の悪魔を見て言う。
「アレはお前の契約悪魔か?」
「似たようなもんだ。さて……じゃあ助っ人も到着したことだし、ラウンド2と行きますか」
角の様になっている銃身に力を溜める。
十分な量が溜まったことを確認して、公安跡地直上に移動。地面に対して垂直に砲撃を放つ。
「
◆◇◆◇
部屋が揺れる。
「……また来ましたか」
マキマが小さく呟いた。
公安跡地の地下。監獄の悪魔の魔法陣が設置された部屋の中。
天井からは土埃が舞い落ちてくる。
なにせ公安の地下だ。
資金と技術と納期の併せ技によってそれなり以上に頑丈な作りになってはいるが、銃の悪魔による攻撃を想定して作っているわけではない。
遠からず、この牙城は崩壊する。
マキマの残機であるデビルハンターたちも巻き添えで死んでしまうかもしれない。そうなればいよいよマキマの死が目前。
何としてでも乗り越えなければならないが、しかしマキマの詰みは着実に近づきつつある。
だが、同時にマキマにも光明があった。
勝算は決して0ではない。
問題は、戦争の悪魔。
「……」
戦争の悪魔がどのように関わってくるかで、随分と戦況が変わってくる。
というか、戦争の悪魔に武器に変えられたはずのジョージがまた攻め寄せているっぽい事が既によくわからないが、考えても意味がないのでこの際無視する。
最悪のケースを考える。
ジョージが戦争の悪魔と意気投合して、支配の悪魔を殺しに来ること。そしてその際、ジョージと戦争の悪魔の間に契約が結ばれない形で、それぞれ独立して攻撃する場合。
恐らく、これが最悪だ。双方が自主的にマキマの命を欲しがっているのであれば、勝利には両方を殺す必要がある。
今のマキマにそんな力は無い。支配の悪魔は格上に弱く、ジャイアントキリングには念入りな準備が必要だ。その準備が全く整っていない。
故にこのケースは放棄。対処できない事態の対処など考えるだけ無駄だ。
対処できる範囲での最悪……戦争の悪魔とジョージが契約して、その代価にマキマの命を求めている可能性に賭ける。
であれば……やはり狙うべきは、ジョージ。
幸い、ジョージは弱っている。今なら十分に殺せる。
鼠の悪魔を嗾けてでも持って行きたかった事態に、戦争の悪魔が持って行ってくれた。不幸中の幸いとはこのことだ。
二者の間に利益関係があり、双方の生存が向こう側の勝利条件であるとすれば。
「……この形で、詰ませられますね」
◆◇◆◇
意外な事に、最初のノックでマキマは出てきた。
……いや、意外でも無いか。あのままノックを続けてたら地下は崩落。残機は生き埋めになって壊滅。それ以降はジリ貧も良い所だ。
「あれ? 看守の面変わってないじゃん」
「何度でも獄に繋いであげますよ」
言い終わるか終わらないかぐらいで、拳銃を発砲。
だが避けられる。未来の悪魔の能力か。
ならこれはどうだ?
「BANG」
高火力、超射程、減衰無し、即着弾。
銃の強みを突き詰めたこの攻撃。
「コン」
どこからともなく現れる大量の狐の悪魔の腕。
頭を使える奴はある程度減ったが、腕の方はまだ手付かずだったな。
それなりの本数を貫徹したが、マキマには届かず。
拳銃で牽制しながら、エネルギー充填。
溜まった所で発射。
「
口径を広げて回避を難しくし、威力によって防御も困難。
「コン」
またも狐の悪魔。
自分自身を殴らせることで一気に上空へ跳ね飛んだ。
「便利な悪魔だこと……」
銃器生成。
ブローニングM2重機関銃を3機生み出し、対空砲火。
令和の世で米軍に正式配備されている銃器でありながら、その誕生はなんと1933年。第一次世界大戦の時代から愛され続ける傑作銃である。
……どうでもいいが、単位は『機』であってるんだろうか?
空薬莢が工場の様に大量生産され、それと同じ数の銃弾がマキマに襲い掛かる。
マキマの全身を木箱が覆った。
木箱は即座に猛スピードでの落下をはじめ、そのまま地中に埋まっていく。当然銃弾は空を突っ切るだけ。
土葬の悪魔の能力による強制移動。そして地下へ沈みこみ……穴を掘って近づいてくる。
「くそっ」
拳銃を捨てて散弾銃に持ち変える。
地中からマキマを掘り出そうとするが……ダメだ、マキマが移動するスピードの方が速い!
そして足元に来た瞬間、背後に気配。
「ッ!」
咄嗟に肩に銃身を乗せて発砲するが、そのせいでマキマがフリー。
拳銃を、駄目だ、間に合わない!
地中から出てきたマキマが、無防備な俺の体に貫き手を突き立てようとした瞬間、その頭が吹き飛ばされる。
「はっはー! 水臭いじゃないか我が妹よ!」
戦争の悪魔がマキマを撃ったのか。
そう思ってすぐに、全身に何かがまとわりつく。
「”ぶっとべ”」
散弾銃の悪魔の能力発動。吹っ飛んでいったのは……プリンシか。
なるほど、確か闇の悪魔と戦った時に影か何かに潜む能力を使っていたな。それで挟撃をしてきたと。
しかし、なぜ貫き手なんだ?
心臓をえぐり取ってしまえば武器人間が死ぬ……厳密には活動不能にはなるだろうから、間違っちゃいないんだが、それならナイフなり日本刀なりを使った方がいいはず。
そもそも心臓がなくなっても肉片に対する命令権は俺に残るから、別に死にもしないんだが。
そんな僅かな疑問を残して、いよいよ戦いは最終局面に移っていく。