カードが人を選ぶのだ   作:亜零

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YouTubeで子供の頃に遊んでいたカードゲームを見るのが、1日の楽しみとなっている亜零です!誤字・脱字があれば教えてくれると助かります!


新デッキでフレヤと対決

 あれからフレヤの言う通り大人しくデッキを組んでいた。悩みに悩んだライアートは、最後は直感を信じてデッキを完成させた。

 

「どうやらデッキは組めたようね」

 

 デッキが組めたのを見計らったかのように、ドアを開けて入ってきたのはフレヤ。あまりにもタイミングが良すぎて、不審に思うライアート。

 

「察したと思うけど、貴方は監視対象となっているの……もしもこの部屋を抜け出そうとしたその瞬間、貴方の人生は終わっていたわ」

 

 もしもあの時フレヤが忠告しなければ、ライアートは部屋を抜け出すことも視野には入れていた。最もそんな危険な行動は最終手段だったが。

 

「デッキは組めた……それで次に俺は何をすればいい?」

 

「決まってるじゃない……アルカナで私と勝負するのよ」

 

 次に何をするのかフレヤに問うと、コアデッキケースを片手に持ち、口角を上げてアルカナで勝負しろと言ってきた。

 

「私に勝てたら貴方の存在を認めてあげる……ただし、私が勝ったら貴方には大会の辞退をしてもらうわ」

 

「なにっ……!?」

 

「ここは実力主義……私は貴方を認めてない。ボスの指示はカード保管庫に案内して、デッキを組ませること……それ以降は私に任せると言われたからね」

 

 ここアブソートの中でボスに次ぐ実力を有しているフレヤ。そんな彼女に組み立てたばかりのデッキで戦い、もしも負ければ大会を辞退する必要がある。

 

(大会で優勝するのが取引の内容……もしもここて負ければ俺だけじゃなくあいつらの身に危険が……!?)

 

 思い出すのはボスに負けた時、自分の意思に関係なくボスにデッキを渡していた場面。アルカナで負ければ敗者は賭けた内容の指示に従うことになる。そうなれば水に流れた反逆行為が逆流して帰ってくることが間違いなかった。

 

「どうしたの? 言っとくけど貴方に拒否権はない」

 

「わかった……このデッキでお前に認めさせてやる!!」

 

「「デュエル」」

 

 ライアートにとって絶対に負けられない勝負が始まった。先攻はフレヤだ。

 

「私のターン……何もせずターンエンド」

 

ライアート LP10 手札5枚

場 なし

 

フレヤ LP10 手札5枚 ◆

場 なし 

 

「何もしないのか」

 

 モンスターもマジックも使わずに、ターンエンドしたことに驚くライアートだが、自分のターンとなり、デッキからカードをドローする。

 

「俺は☆2を支払い、手札から騎士アローンを召喚」

 

騎士アローン

☆2/ナイト/ATK2000/HP1000/SKP1

 

「これでターンエンド……」

 

「相手プレイヤーのターンエンド宣言時に、カウンターマジック、スターギフトを発動」

 

スターギフト

相手プレイヤーのターンエンド宣言時に、効果を発動することができる。次の自分のターン中のみ、☆最大値を1追加できる。

 

 上から星がフレヤのいる場所に流れていき、星はフレヤの身体に入ると、淡い光に包まれる。

 

「相手ターン中に!?」

 

「そう……これで次の私のターンは☆4まで使うことができる」

 

ライアート LP10 手札5枚 ◆

場 騎士アローン

 

フレヤ LP10 手札4枚

場 なし

 

「私のターン!! ☆2を支払い、手札から見習い魔術師コハルを召喚。更に☆2を支払い、手札から見習い魔術師ユメミを召喚」

 

見習い魔術師コハル

☆2/ウィザード/ATK1000/HP1000/SKP1

自分の場に見習い魔術師ユメミがいる時、1ターンに1度、デッキからカードを1枚引くことができる。

 

見習い魔術師ユメミ

☆2/ウィザード/ATK1000/HP1000/SKP1

自分の場に見習い魔術師コハルがいる時、1ターンに1度、相手の場のモンスター1体を選択して、1000のダメージを与える。

 

「コハルの効果で1枚ドローして、ユメミの効果で騎士アローンを破壊する」

 

 戦場に駆り出された見習い魔術師コハルと見習い魔術師ユメミ。隣に親友がいることが心強いのか本来の実力を発揮する。コハルは主のサポート、ユメミは敵陣の騎士アローンに向かって、魔法を放つと、アローンの身体に衝撃が襲い地に伏せてしまう。

 

「これでターンエンド」

 

ライアート LP10 手札5枚

場 なし

 

フレヤ LP10 手札4枚 ◆

場 見習い魔術師コハル 見習い魔術師ユメミ

 

「俺のターン!! ☆3を支払い、孤独な剣士を召喚」

 

孤独な剣士

☆3/ナイト/ATK4000/HP3000/SKP2

自分のターン時に、場のモンスターがこのカードだけなら【襲撃】を持つ。

 

「孤独な剣士で相手の見習い魔術師コハルを攻撃」

 

 他を寄せ付けぬオーラを放つ孤独な剣士。孤独だからこそ高められた力で、コハルを切り裂こうとしたその時。

 

「カウンターマジック、バックウィンドを発動」

 

バックウィンド

自分の場のウィザードテーマが相手モンスターの攻撃対象となった時に効果を発動することができる。そのモンスターを相手の手札に戻す。

 

 突然強風が孤独な剣士を襲い、その風力の強さによって身体が浮いて、そのまま主であるライアートの手札に戻っていく。

 

「またカウンターマジックか!!」

 

「孤独な剣士が手札に戻ったことで、攻撃はキャンセルとなり、見習い魔術師コハルは無傷」

 

 危機が去ってゆっくりと息を吐くコハルに、寄り添いながらライアートを睨むユメミ。

 

「くっ……ターンエンドだ」

 

ライアート LP10 手札6枚 ◆

場 なし

 

フレヤ LP10 手札3枚

場 見習い魔術師コハル 見習い魔術師ユメミ

 

「私のターン!! 見習い魔術師コハルの効果で1枚ドロー。☆4を支払い、戦いの魔術師アンジュを召喚」

 

戦いの魔術師アンジュ

☆4/ウィザード/ATK4000/HP4000/SKP2

 

「見習い魔術師コハルと見習い魔術師ユメミで攻撃」

 

「ぐっ……!!」

 

ライアート LP10→8

 

「ターンエンド」

 

ライアート LP8 手札6枚

場 なし

 

フレヤ LP10 手札4枚 ◆

場 見習い魔術師コハル 見習い魔術師ユメミ 戦いの魔術師アンジュ

 

「俺のターン!! ☆4を支払い、正当なる騎士マッドクスを召喚」

 

 相手の場に3体のモンスターが存在していて、コハルの効果で毎ターン1枚ドローしていることで手札が潤っているのが非常に厄介だと考えるライアート。

 

正当なる騎士マッドクス

☆4/ナイト/ATK5000/HP3000/SKP2

召喚に成功した時、手札の☆3以下のナイト1体をコストを支払わずに召喚できる。

 

「正当なる騎士マッドクスの効果で仲間を呼ぶマサを召喚」

 

仲間を呼ぶマサ

☆3/ナイト/ATK2000/HP2000/SKP1

このカードが効果によって場に出た時、ナイトを召喚する。

 

ナイト

☆1/ナイト/ATK1000/HP1000/SKP1

破壊された時にこれはゲームから消滅する。

 

「ナイトが3体……あれが来るか!!」

 

「そしてマジックカード、三矢の教えを発動」

 

三矢の教え

自分の場にナイトが3体いる時に効果を発動する。場の3体のモンスターにHP+3000と【襲撃】と【防御】のどちらか1つをつける。

 

「俺は襲撃を選び、ナイトで見習い魔術師コハルを攻撃。次に仲間を呼ぶマサで見習い魔術師ユメミを攻撃。最後に正当なる騎士マッドクスで戦いの魔術師アンジュを攻撃!!」

 

 一瞬にして3体のモンスターを並べることに成功したライアートは総攻撃を仕掛ける。強化されたナイト達は相手の場のウィザード達を次々と切り裂いていく。

 

「へぇ……初めてのデッキにしてはいい動きだね」

 

「ターンエンドだ」

 

ライアート LP8 手札4枚 ◆

場 正当なる騎士マッドクス(HP2000)仲間を呼ぶマサ(HP4000)ナイト(HP3000)

 

フレヤ LP10 手札4枚

場 なし

 

 カウンターマジックなどを使われ、劣勢な状況であったが、ナイトの得意分野の場にモンスターを並べることに成功して、盤面を固めることができたライアートであった。

 




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