死霊軍団   作:(゚∀゚)

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 デンドロ二次読んでたら書きたくなったので書き始めました。あと、個人戦力がイカれてるのばっかなのに、軍勢を率いる系は閣下は閣下(笑)だし元帥あんまり軍勢感ないし他もパッとしないしでアレなので、軍勢を率いる系オリ主をぶち込みたくなりました。


一話

 

 

 

 

 

 

 突然だが、みんなに夢はあるだろうか?

 俺にはある。幼い頃、父親の部屋の本棚に並んでいた漫画。タイトルは〈キングダム〉。その漫画の中の麃公将軍という人物に俺は魅せられた。そしていつか自分も軍勢を率いて存分に強者と戦いたいと思いを馳せた。

 

 故に俺は鍛えた。肉体を鍛え、技を磨いた。師匠に出会い、なんかジャンル違いと言わんばかりの異能力バトルに巻き込まれたりしたが、それらを乗り越え俺は強くなった。

 

 だが現実は残酷だ。確かに俺は強くなった。個人の武勇であれば麃公将軍を超えただろうし、実際に強者との死闘も経験した。

 だが俺が生まれたのは現代日本。

 裏で異能力バトルなんて繰り広げられてはいるものの、世界全体では戦争は起きず、起きたとしても剣や槍などの冷兵器ではなく銃やミサイルなどの火器が戦場の主役。

 戦国時代よろしく軍勢を率いて突撃など論外であり、軍勢を率いるという俺のもう一つの夢は遠いものとなった。

 

 そうして鍛錬を積みながらシミュレーションゲームなどで欲求を誤魔化し生きていた俺に転機が訪れた。

 新作VRゲーム「貴方だけの可能性を提供する」という言葉を謳い文句にする〈Infinite Dendrogram〉だ。元々VRゲームの評判はかなり悲惨だったのだが、どうやらこれは違うらしい。

 事実、俺が子供の頃からの友人である椋鳥修一が「最高だクマー」などと言って太鼓判を押すほどだ。いやなんで語尾がクマなんですかね?っていうかアイツも大概天才だったけどアイツの姉はもはやワケワカメだったなぁ。今思えば俺がここまで強くなった理由ってそれに振り回されたせいでは?

 

 っと、いかんいかん思考が変なところに行ってたな。さて、この〈Infinite Dendrogram〉なら俺の夢を叶えられるだろうか。

 

 

 

 

◻️チュートリアル 龍宮天夜

 

 

 

「ようこそー」

 

 ログインすると二足歩行の猫がいた。

 にしても喋る猫か。まあ、日本にもいたしゲームだし違和感は無いな。

 

「邪魔させてもらう。それで、ここはチュートリアルみたいなものか?」

 

「そうだねー。ここでは設定を決めたりキャラクリとかしてもらうよー。あ、あとボクは管理AI13号のチェシャだから、よろしくねー」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼む」

 

「それじゃあ早速だけど諸々の設定とか決めようかー」

 

 そう言われたので設定を決めていく。

 まずは描写か、現実そのままとCGとアニメーション。これは現実一択だな。

 次はプレイヤーネーム。これは夜天にしよう名前を逆さまにしただけだが問題ないだろう。

 そして最後に容姿、キャラクタークリエイトか。これは中々に自由度が高いようで、小人やら巨人やら、果てには動物や全身骨格まで色々いじれるらしい。

 まあ、チェシャが言うには慣れるまで大変だったりするそうなので、無難に現実の容姿を元に黒髪黒目を白髪赤眼にして髪の長さも背中の中ほどまで伸ばして決定。

 

「これでいい」

 

「了解ー。それじゃあ次は初期装備を渡すから選んでねー」

 

 ふむ、アイテムボックスは固定か。他も特にこだわりもないからズボンにシャツにパーカー。

 ユニクロのマネキン買みたいだな。あとは武器だが、ここは槍だな。パルチザンに近い形状のものがあるからこれにしよう。

 

「選んだぞ」

 

「はーい。それじゃあ装備をドーン!」

 

 チェシャの掛け声と共に身に付けているものが選んだ通りの相場に変化する。

 

「それと初期資金の五千リルねー」

 

 そう言って手渡される銀貨5枚。受け取りアイテムボックスにしまう。

 

「これで終わりか?」

 

「いやー?次はエンブリオだよー」

 

「エンブリオ?」

 

 そう言えば〈Infinite Dendrogram〉の売りの一つだったな。

 

「そのエンブリオっていうのは?」

 

「一言で言えば可能性の卵ってやつだねー。一番最初の第0形態はみんな同じだけど、第1形態以降は君たちプレイヤーの行動次第で多種多様に成長するからねー。無限の可能性ってやつさ」

 

 そのままエンブリオのカテゴリーも説明してもらった。

 道具型のアームズ、モンスター型のガードナー、乗り物型のチャリオッツ、建物型のキャッスル、結界型のテリトリー、他にもレアやらオンリーワンやらあるみたいだが基本はそうらしい。

 ちなみにリセマラは不可能とのこと。

 

「なるほどな」

 

 となると俺的には軍勢を形成できる可能性のあるガードナーか、軍勢強化できそうなテリトリーになってくれるとありがたいが。

 

「それでそのエンブリオは?」

 

「もうつけたよー左手の甲を見てみてー」

 

「うおっ!?いつの間に」

 

 言われた通り左手を見るといつの間にか卵形の宝石が嵌っていた。

 

「それじゃあ設定と説明も終わったし所属する国を決めてもらうよー」

 

「所属する国か。どんなのがあるんだ?」

 

 するとチェシャは世界地図のようなものを机に広げ、国の様子を映しながら紹介し始めた。

 

「騎士の国アルターと機械の国ドライフ、自然と魔法に溢れたレジェンダリアに一面砂漠の商業国家カルディナ、戦乱絶えない修羅の国天地に長い時の流れを感じさせる龍の国黄河、最後に海に浮かぶ船団国家グランバロアの7カ国だねー。どれにするー?」

 

 ふむ、まずドライフとカルディナ、レジェンダリアとグランバロアは無しだな。ドライフは銃火器とかが盛んなようだし、カルディナは商業国家。グランバロアも海の上だしレジェンダリアはなんかHENTAI臭いんだよな。

 

 となると残りは3カ国、アルターか天地か黄河か……

 

「よし」

 

「決まったー?」

 

「ああ、アルターで頼む」

 

 悩んだ末に俺はアルター王国に決めた。

 

「参考までにアルター王国を選んだ理由教えてくれるー?」

 

「アルター王国が俺の夢を叶えるのに一番良さそうだったからだな」

 

「なるほどー。あ、ちなみに合わなかったら後で所属国家変えられるからそこは安心してねー」

 

「了解」

 

 あ、そう言えば……

 

「このゲームに何かしら決められた目標はあったりするのか?」

 

「無いよー」

 

「無い?」

 

「うん。このゲームはなんでも自由。英雄になるのも魔王になるのも、王になるのも奴隷になるのも、善人になるのも悪人になるのも、何かするのも何もしないのも、<Infinite Dendrogram>に居ても、<Infinite Dendrogram>を去っても、何でも自由だよ。出来るなら何をしたっていい」

 

「何でも……」

 

 それは、それなら。俺の夢を叶える事だって。

 

「さあ、この世界を存分に楽しむがいいさ。"僕ら"は君の来訪を歓迎する!」

 

 チェシャのその言葉と同時に目の前の景色が一瞬で変わった。

 どこまでも広がる青い空。それ即ち、空中に身一つで放り出されたという事。

 

 うん。

 

「流石にこんな体験はしたことないぞー!!!!」

 

 そんな叫び声と共に俺は地面に向かって落ちていった。

 

 

 

 

 




 主人公は1.5期くらいで初期勢です。トラウマになった人がハード売ったのを買った感じで。

 あと、主人公地味にリアルではジャンル違い枠です。元々才能そこそこある一般人だったのに何故NOUMINやYAMA育ちみたいな事に……

 ちなみに主人公が三つの中からアルターを選んだ理由は消去法です。年がら年中戦争やって野良試合もありの天地で軍団作るのはキツいですし。黄河は〈キングダム〉を読んだ主人公的にポイント高いですが、同時に権力闘争で血みどろになってそうと言う理由で却下になりました。(なお
 
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