死霊軍団   作:(゚∀゚)

10 / 10
 かなり飛びます。黄河とか書くこと思いつかんかった。


十話

 

 

 

 

 

◻️【大死霊】夜天

 

 

 

 目の前の【ヴァラグ】が光となって消えると同時に、討伐アナウンスが聞こえてきた。

 

「……思ったより楽だったな」

 

 いや、それは慢心か。

 事前に準備できてなかったら【ジェム】などないし、遭遇戦にでもなれば雑魚の対処もしなければならなかった。

 戦う時間が夜だったら弱体化も無しで、強化スキルによって亜竜級が純竜級相当に、純竜級が伝説級相当に、数頼りの雑魚も比較的強い奴だったら亜竜級やそれに準ずる程度にはなったはずだ。

 それに、最後の一瞬だけだったが前市長の意識が戻っていた。

 それらを考えると、今回は運が良かったとしか言えない。

 

「たが、勝ちは勝ちだ。それに、もっと強くなって今度は夜だろうが正面から潰せるようになれば良い」

 

 気持ちを切り替えると同時に、既に敵を倒し終わった【アンデッド・オーガ】達の方へ向かう。

 彼らを労い、待機状態にして【ワイルドハント】に収納する。

 

「さて、終わったわけだがどうするかな」

 

 一旦コセイヤに戻るか?いや、まだ日も高いしこのまま黄河に向かうか。

 

「このまま黄河に向かう。移動は頼んだぞナイトメア」

 

『お任せください』

 

 移動はナイトメアに任せたわけだし、特典武具の確認をしようか。

 

 【死軍竜玉 ヴァラグ】

 〈伝説級武具(レジェンダリーアームズ)

 多くの配下を率い、全てを蹂躙する骨竜の概念を具現化した伝説の武具。

 万の軍勢を率い、強化する力を所有者へ与える。

 ※譲渡売却不可アイテム・装備レベル制限なし

 

 ・装備補正

 無し

 

 ・装備スキル

 《死軍》

 《死霊強化》

 

 外見は首飾りで、丸い宝石を竜の頭蓋骨が咥えていて、それを骨のチェーンでぶら下げる感じ。

 装備補正無しというのが少し気になるが、まずはスキルを見てみるか。

 

 《死軍》

 パーティメンバーの人数を1万体に増やす。

 ただし、増やした枠は自身の配下であり、種族がアンデッドでなければ使用出来ない。

 

 俺の欲しい力がドンピシャで来たな。

 これから先アンデッドの軍勢を率いるにあたって足りないのは、軍勢を作れるだけのアンデッドの数もだが、パーティメンバーの枠も足りない。

 だがこれなら【将軍】系のスキルである《軍団》の上限値を直接増やしてくれるから解決できる。

 ではもう一つのスキルはと。

 

 

 《死霊強化》

 自身を含むパーティメンバーのアンデッドのステータスを+100%する。

 

 こちらも強力だ。

 それに、元々【死将軍】の《死霊強化》は配下限定だが、こちらはパーティメンバーつまり自分自身も種族がアンデッドなら含まれる。

 何より、【ワイルドハント】のスキル《死の祝福》とのシナジーも強力だ。

 今はスキルレベルが2なため+20%だが、それでも合計でステータスが+120になるし、これから先到達形態が上がれば補正もより増える。

 

「最高だな」

 

 いや本当に。

 早速装備したが、ナイトメアの速度が格段に上がった。

 元々ナイトメアのステータスはAGI型だが、強化された事により純竜級の中でも早い部類になったと思う。

 そんなナイトメアの背に揺られながら、俺は上機嫌で黄河へと向かった。

 

 

 

◻️アルター王国・王都アルテア郊外 【死霊王】夜天

 

 

 

「さてさて、準備ができたし始めるか」

 

 ん?黄河はどうしたって?【死霊王】も?

 黄河には行ったぞ、無事に【道士】に就いたし、帰りに婆さんの店にもよった。ガチャは爆死した。

 【死霊王】に関しては黄河からアルターに帰って来て休みなしで取りに行った。就職クエストはひたすら面倒くさかったとだけ。

 

 あと、俺が【ヴァラグ】を倒してから既にリアルで一ヶ月、デンドロ内で三ヶ月が過ぎている。

 その間に、サブジョブを埋めたりアンデッドを作成したりして配下も増やした。

 

 ちなみに今俺が準備しているのもアンデッド作成、しかも魂から肉体を再構築する系の一番難しいやつ。

 相手は誰かって?ほら、デンドロ始めたばかりの時に怨念について教えてくれた天地の霊がいただろ?彼(彼女?)をアンデッドとして蘇らせる。

 

 なんだかんだで、色々この世界について教えてくれたし、死してなお戦いたいという戦闘狂であり、霊になり存在感等は薄れているもののその上でこちらに威圧感を与えるほどの実力者。

 なので、アンデッドとして蘇って配下になって欲しいと言ったところ、「アンデッドとして蘇るのはむしろこちらからお願いしたいが、配下になるのは汝と戦った上で決めさせてもらいたい」と言われた。

 それはこちらも望むところ。天地がどのような場所なのかは雑談がてら話を聞いていたので理解しているし、俺としても強者との戦いは望むところだ。

 

「まあ、それもこれも《死霊術》を成功させない事には始まらないんだがな」

 

 いくつかあるアンデッド作成方法の中で最も難しいと言われるだけはあり、この数ヶ月ガチャから手に入れた手記を参考にして亜竜級だけでなく純竜級のアンデッドなども作り鍛え上げた《死霊術》に、サブジョブ500カンストとメインの【死霊王】のレベル上げで上がり、【ヴァラグ】と【ワイルドハント】のスキルで強化されたステータスをもってしても成功させる自信がない。

 今している準備も、少しでも成功率を上げるために手記の中に記されていた《死霊術》を補助する祭壇の作成だし、それとは別で触媒集めや作成もしていた。

 

「よし完成だ」

 

 そんなこんなで祭壇が完成した。

 正直、祭壇に置かれた触媒も含めて、どう見ても邪神降臨とかそっち系儀式でしかない。

 まあ、これでも一応禁術の《アビスデリュージョン》みたいな習得してるだけでアウトとか持ってるだけで指名手配になるアイテムとかではない。

 祭壇の材料や触媒を買った魔王骨董品店 中央大陸支店の店主も「大丈夫だよ………ギリギリダケドネ」といっていたから多分問題ない。

 

「それじゃあ始めるが、そっちは準備できてるか?」

 

「ああ、いつでも始めてくれ」

 

 俺の声に答えたのは、いつの間にか祭壇の中心に立っている天地の霊。

 何度か名前を聞いたが、「《死霊術》が成功して蘇ったら名乗ろう」と言われて教えてくれなかった。何かこだわりでもあるのだろう。

 

 とはいえ準備は整った。

 祭壇の前に立った俺は、まだレベルが低いとはいえ超級職としてのMPと、コツコツ貯めた【符】を消費して込められたMPを祭壇に注ぎ込んでいく。

 そうして、祭壇に限界までMPが込められたことを確認した俺は、

 

「《死霊術》」

 

 スキルを発動した。

 

 

 

 

 

 

 




主人公のジョブ
メイン【死霊王】
サブ【大死霊】【高位霊術師】【死霊術師】【騎士】【道士】【斥候】【殿兵】【闘士】

 主人公が祭壇を作ったのは王都郊外にある、一括購入したそこそこな大きさの屋敷です。
 
 ガチャの結果、五回とも【F】

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