死霊軍団   作:(゚∀゚)

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三話

 

 

 

 

 

◻️王都アルテア・とある宿 【死霊術師】夜天

 

 

 

 

「思ったより難しいが面白いな《死霊術》」

 

 初ログインの日からリアルで数日、デンドロ内で一週間ほど過ごした俺は【騎士】をカンストさせて【死霊術師】に転職していた。

 あ、廃人じゃ無いからな?食事やトイレ、日課の数時間の鍛錬などはかかしてないからとても健康的だ。

 まあ、そんなことは置いといて、【死霊術師】になった俺は現在王都で借りた宿にこもって《死霊術》を試している最中だ。

 

「………」

 

 そんなこんなで、ここ数日の狩りで得たリトルゴブリンの完全遺骸に《死霊術》を使ってみた結果がこれである。

 今目の前には、全身から血の気が失せて目も虚ろなリトルゴブリンが無言で立っている。

 

「ふむ、一応成功みたいだな」

 

 調べた通りテイムモンスター扱いになっている。

 まさか、リアルではどう足掻いても使えなかった魔術や超能力の類を使えるようになるとは、なかなかどうして感慨深い。

 

「だが弱いな」

 

 弱い。圧倒的に弱い。種族名は【ゴブリンゾンビ】、ステータス的には10〜20ほど。まあ、初心者用の雑魚モンスターをレベル1の初心者【死霊術師】がアンデッドにしたのだから当然か。

 

「そういえばアンデッドは炎や聖属性だけでなく日光にも弱いんだったか」

 

 それなら物は試しと部屋の窓を覆っているカーテンを開け、日光を部屋に入れてみると。

 

 バタンッ!

 

 音に振り返ると、そこには前に倒れた【ゴブリンゾンビ】の姿が。

 

「これは少し予想外だな」

 

 ダメージは受けていないみたいだが、ステータスが半減しているし状態異常まで出ている。弱点というのは知っていたが予想を超えていた。

 

「んー、《死霊術》のレベルが上がるか俺自身の技量が上がれば耐性とかもつけられるかもしれんが、それまでがな」

 

 そうして俺が悩んでいると左手のエンブリオが輝き、手の甲に紋章が浮かんでいた。

 

「これは…エンブリオが孵化したのか?」

 

 意外と長くかかったなと思いつつ手の甲の紋章を見やると、そこには軍勢を率いる骸骨の紋章が刻まれていた。

 

「それで、肝心のエンブリオはと」

 

 

【亡霊首領 ワイルドハント】

TYPE : テリトリー

到達形態 : I

 

ステータス補正

無し

 

『保有スキル』

《亡霊の狩場》 : パッシブスキル

パーティメンバーまたは従属キャパシティ内のアンデッドの日光・炎・聖属性に対する耐性が普通になる。

 

《冥府の扉》 : アクティブスキル

待機状態のアンデッドの収納・放出が可能。(容量は到達形態に比例)

 

 

「なるほど。何とも俺好みのいい効果だ」

 

 強いていえばテリトリーという事が少し意外だった。今日、ログイン前にシュウにデンドロを始めた報告がてら色々と教えてもらったが、それをもとに考えた結果エンブリオは本人の願望などを反映する傾向にあると考えていたからだ。それならばガードナーなどになっても良かったような気もするが。

 

「いや、これはこれで俺に合っているとも言えるか」

 

 あくまで軍勢は俺自身の手で結成する。そしてエンブリオはその補助及び軍勢の強化。事実【死霊術師】になりそのまま上位職を手に入れようとしているのだから、下手に軍勢をガードナーとして出されるより此方の方が俺好み。

 

「なるほど確かにエンブリオはマスター自身から生まれるらしい」

 

 そこまで考えて《亡霊の狩場》の効果をもう一度見た俺は、さっき日光を受けて倒れ伏した【ゴブリンゾンビ】に目を向ける。

 

「……」

 

 するとそこにはいつの間にか立ち上がり、直立不動でジッとしている【ゴブリンゾンビ】がいた。ステータスも確認したが、弱体化は元に戻り、状態異常も消えている。

 

「《亡霊の狩場》は本当にいい効果だな。これなら昼間でも外でレベル上げできるし、弱点の炎や聖属性攻撃も特別警戒しなくて済む」

 

 とはいえ、しばらくは単独行動のままだろうな。いくらアンデッドの弱点が無くなったとはいえ、リトルゴブリンを素材にした【ゴブリンゾンビ】では弱すぎる。せめて【ゴブリン・ウォーリアー】などを素材に【スケルトン・ウォーリアー】などを作らねば。

 それにレベルも問題だ。【死霊術師】もスキルの《死霊術》もレベル1だし、そもそもアンデッド作成には魔力式と怨念式の二種類があるらしいが、どうにもこの間話を聞いた天地の霊によると怨念はあまりよろしく無いらしく、下手に使おうとして大量の怨念を浴びて狂った人間や妖刀化して呪いを振り撒く刀など大体碌なことにならないらしい。

 ならばこの選択肢は当然無しである。もし怨念を使おうとしてもそれは上級職になり《死霊術》にも習熟してからだろう。

 そして、怨念式が無しとなると自然と魔力式になるわけだが、怨念式に比べて魔力式はMP消費など術者への負担が大きいらしい。で、強いアンデッドを作ろうとすれば元となる死体の強さだけでなく、それを十分に扱える自身の強さも必要になるわけで。

 まあ、とりあえず【リトルゴブリン】や【パシラビット】で《死霊術》の練習をしながら【死霊術師】のレベル上げと【ゴブリン・ウォーリアー】などの最低限【リトルゴブリン】よりは強いモンスターの死体集めだな。完全遺骸が出れば楽だが、出ないなら出ないで部位を集めて作ればいい。

 

 

 

 

 

 




 原作にアンデッドモンスターが出て無さすぎて種族名の傾向がわからん。スケルトン系統はいけるけどゾンビ系統はどないすればええんや。グールとかおるんか?
 コメントでアンデットモンスターの名前の参考みたいな感じで教えて欲しいですm(_ _)m
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